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「どじょうすくい」の荒木八洲雄さん

いつもなら、義母はデイケアで、私たちは近くのプールで入浴しているが、休みの間はやむなく狭い内風呂や足湯、シャワーで我慢している。正月3日、たまりかね?玉造温泉ゆ~ゆに行こうと提案した。市民なら入湯料が半額の300円である。

「混雑するのでは」とKは渋ったが、「そんなことないよ」とわたしは楽観的。家を出たのが1時過ぎで早かったからか、満車の立札はあるものの、その瞬間1つだけスペースがあいた。

義母は、実は3度目なのだが、「ここは初めてだ」と不安そう・・・。でも足腰はまだかろうじて立つし、カランの前に座り、お湯を出して、手ぬぐいをまわして背中をこすったりも一人でできる。回りの女性たちは老いたりといえどもシャキシャキとしており、義母との違いを痛感する。

露天風呂やサウナにもひとりで入ってみたが、義母が気になってゆっくり出来ず、結局全員30分あまりで出てしまった。でも、ほんのりと汗ばんでいい気分でエレベーターを降りた時、目の前に50代?のご夫婦がおり、ニコニコと義母に挨拶された。「たしかこの人は…」と、義母は首をひねっている。

「憶えていらっしゃらないようですね?ではこれをどうぞ」と渡されたメモは手書きで
「1月9日山陰TV『外国人にどじょうすくいを伝授』放映・・・ゴム印の住所氏名が押してあり、荒木八洲雄とあった。

荒木八洲雄のホームページを見た。警官を4年で止め、芸能界に転身、「どじょうすくい」を踊り続けて6270年、海外への普及にも尽力している。配偶者の栄子さんとは、「日本一仲のよい夫婦」と自称している。

あの明るく開放的な雰囲気は、外国人との交流から生まれているのではなかろうか。知人には親切だが、初対面の人とは、出会って一年くらいは用心深く観察してうっかり口を利かず、閉鎖性が強いのが出雲人の特徴である。出雲の冬の空のような表情を浮かべた土地の人の間にあって、異様に明るいオーラを放っている。神話で言えばアメノウズメノミコトと言ったら過言だろうか。そして、50代と踏んだ彼ら、8084歳というのでまたもやびっくり。

それにしても、かつて家族で、混浴で有名な指宿(いぶすき)のジャングル温泉に行ったとき、弟と母だけが入り、ふだんから風呂が嫌いな私と次姉と父は、外套や制服を着たまま海を眺めていた記憶がある。高校生で潔癖な年頃だったこともあるのか、その私が今では温泉に人を誘うようになったかと思うと、今昔の感に耐えない。

→「アメノウズメ伝」2012-1-17

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ごごネタ!元気者TV

  ◆放送日時  2012年1月9日(月・祝)  13:50~13:55

  ◆放 送 局  TBS系列 全国28局ネット (※山陰はBSS)

  ◆内  容  どじょうすくいで世代間&世界交流       
            荒木八洲雄さん(島根県松江市在住)は、
            ユーモラスな動きの安来節で踊る『どじょうすくい』を通じて、
            年齢や国の壁を超え、たくさんの方と交流を行なっています。
            明るく元気な荒木さんの魅力に迫ります。
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