映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
物価
欧州旅行の作文を集めていたらこの文章にぶつかった。
物価高を生きる途
物価が街によって違うということに初めて気がついたのは、親元を離れた19歳のときだ。大阪に通学するのに、わざわざ奈良に住んだのも、家賃の安さが大きい要素だった。当時タバコ屋の2階の6畳間が月3300円、大阪はその倍近くしたと思う。
あれから40数年、今は12万円の家賃を払っている。この隔たりにわが身の上にも、日本の国にも、流れた歳月の長さを感じる。
さて、外国を旅していて、幾つかの国を渡り歩く時、物価の違いを実感する。だいたいは南方が安く、北方が高い。
私は、北欧への憧れから、40歳を目前にしてフィンランドに行こうと突然思いついた。一気にヘルシンキを目指したかったが、夫の助言をいれて、結局5ヵ国(仏、独、典、スウェーデン、フィンランド)を旅することになった。各地の宿代は、私のめざす格安ホテルといえども、仏独では5千円前後、北欧では1万円近いと言う差がある。対抗上、北欧ではなるたけホテルに泊まらず、外食しないことにした。夜行列車に乗り、野菜不足をおぎなうためピーマンの1個買いをしたりした。当時日本では珍しいスーパーでの量り売り制度がすでに存在していたのだ。
今にして思う、若いころの都会の暮らしで身についたのは、物価の高い土地で、お金がなくても、工夫によってそれなりに楽しく過ごせるということだったのではないかと。
課題「物価」(2006年8月28日)
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国内のホテルはいまどの位になるかと調べてみたら・・・(後日に譲る)
八木先生評: となると、なるべく南のほうでゆったり暮らすのが良い、という理屈になりますが、そうもいきませんね。(2022年12月30日追記)
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ロンドン時代に行けば良かったのでしょうが、行きたいと感じはじめたのがここ数年なもので。ま、そんなものなのでしょうねぇ。
物価の話題から相当ずれてしまいました。
給料1ヵ月分のセーターはすごいですが、貴女のように重要な仕事をしていたら、そう簡単に休暇はとれないでしょうね。当時40歳直前で体力があり、地位もバイトだったのでできたと思います。やはり1ヵ月の給料プラスアルファで航空券を買いました。盲ヘビにおじずでした。
昨日の結婚式パレードでロンドンの頃を思い出しました?そうですよね、近くにいても縁が無いと。エジプトもレバノンも、シリアの傍にあったのに、トルコなどは国境で灯まで見えたのに、行けずに残念です。マアそれも味わいがあるけれど。フィンランドは、落着いた国ですから、年をとっても大丈夫。これから行ってみたら?