映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
映画「赤い蕾と白い花」

1962 日活 80分 DVDで鑑賞 監督 西河克己
主題歌 吉永小百合「寒い朝」和田弘とマヒナスターズ 原作 石坂洋次郎「寒い朝」
出演 浜田光夫 金子信雄 高峰三枝子 吉永小百合 武智豊子 北林谷栄 左卜全
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
思春期の繊細な心理を鮮やかに描いた吉永小百合主演の青春ドラマ。高校3年生の岩淵とみ子とクラスメイトの三輪重夫は、両親のいずれか片方がいないという似た境遇を持つ者同士。ある日、ふたりは互いの父と母を交際させることを企てるが…。
あのころの青年は早口・速足で勉強が好きだったようだ。連込宿での猛勉強に、自分の過去を思い出してしまった。
当時、東京と地方では生活格差があった。同年輩の男女がこういう風に生きていたとは、私にはピンとこない。
また当時は犬が鎖をつけずに歩いたり、医者が煙草をふかしたりしている。(私の父は禁煙派だった)
石坂洋次郎の若い人への物分かりの良さを装った姿勢はいつものことだが鼻につく。
たとえば人違いとはいえ電話口で本人に向かい「ヤブ医者じゃないの」と口走る小百合、その小百合のおでこにキスする医者。(これが金子信雄だとは最後まで気づかなかった。)いかにも、生意気な若い女にヤニさがり甘やかす中年男の図式である。石坂洋次郎の青春小説に一貫する作風であり、あるいは彼自身の本音をこの中年男に託したようでもあり、全く苦々しい。
浜田光夫はいつ見ても歯切れよくサッパリしているが、小百合も相変わらず演技以前の演技、つまり生まれたそのままだ。17歳のこの時期は額にニキビが出ていて、売れっ子・寝不足・栄養の偏りのせいだろう。プロなんだからもう少しどうにかしてほしい。しかし日活というところは主演級と言えども年功序列でこき使われていたらしいから、周囲の配慮を求めても無理だったかも。
評価45点 内訳
浜田光夫20点、吉永小百合のニキビー5点、西河監督15点 主題歌10点、原作が5点
吉永小百合
→「睡眠と体重」11-3-9
→「TVドラマ/張込み」10-8-23
→「母(かあ)べえ」8-2-2
→「おとうと」10-2-14
→「千年の恋~光源氏」11-6-28
→「コクリコ坂から 再び」11-8-14
連込宿で勉強
→「写真集・40年前の東京」12-1-9
地方の高校生像
→「十七歳のこの胸に」14-2-18
金子信雄
→「実録3億円事件」14-12-3
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