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【映画】赤い天使

1966年 監督 増村保造 原作 有馬頼義
出演 若尾文子 芦田伸介 川津佑介 DVDで鑑賞

1939年、日中戦争のさなか天津陸軍病院の看護婦の西さくら(若尾文子)は軍医の岡部(芦田伸介)に恋心を覚える。

芦田はモルヒネ中毒のために不能で、両腕の無い兵隊は、国民の戦意喪失の
恐れから、帰国を阻まれ、絶望している。
コレラに感染した慰安婦が隔離されると、慰安婦の代役を看護婦に求める兵隊。

若尾の引締まった表情に看護婦の服装がよく似合う。増村監督の特色であるリアルな戦場や野戦病院の描写は目を覆いたくなるが、芦田と若尾の恋愛が他の邦画では見られないほど良い。しかし、若尾は出来上がった映画を見たことがないそうだ。
撮影中の悲惨で残酷な描写にへきえきしたためらしい。

増村はイタリア留学で「人は愛に殉じて死ぬべきだ」と学んだのだそうだ。
恋愛を尊ぶフランスでは特に、この作品が人気があるというのも判る気がする。

なお、後にTVの「スチュワーデス物語」を手がけた増村だが、女子研修生と教官との関係が、何だか、この作品での看護婦と軍医との関係に似ているように見える。
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