映画の感想など・・・基本的にネタばれです。
しづのをだまき
映画「西遊記~はじまりのはじまり」
2013 中国 110分 吹替版 松江SATY東宝にて鑑賞
監督チャウ・シンチー(周星馳 Stephen Chow)
出演 スー・チー ウェン・ジャン
西遊記は孫悟空、沙悟浄、猪八戒を連れて天竺に経典を取りに行く三蔵法師玄奘の物語。かれらとどのように出会ったかが映画のテーマだ。
この監督はかなり有名らしいが初めて見た。中国映画を毎年映画祭で見ていた20年前と比べ最近はすっかりご無沙汰しているためか。
良く知られている西遊記とはまるで違う人物像に驚く。
三神仙はまだ悪逆な本能丸出しの妖怪時代。
沙悟浄は獰猛で破壊的で殺意満々。
猪八戒は好色で食いしん坊。
孫悟空は暴れん坊で、500年も山の下に閉じ込められている。(大日如来に)
玄奘は妖怪ハンターとして3者に出会う。
妖怪たちの悪業が大げさに細部にわたって描かれ、その残虐さや執拗さが如何にもこってりとした中国料理風で、わたしの趣味に合わなかった。(ただ美しい妖怪ハンターの段が玄奘を気に入りあの手この手で陥落させようとするくだりは面白い)
玄奘が妖怪に立ち向かう武器は「わらべうた」一冊だけ。捕えた妖怪に歌って聞かせるがあまり効果がない。
その冊子を、段がフラれた腹いせにびりびり破り、あとでつづり合わせるのだが
学がないので字がわからず、結果は偶然「大日如来経」になるのが笑える。
力は弱いが心清らかで大きな愛を持つ玄奘が、力のあるお供を従える。
「タオチーの夏休み日記」にも級友の男子が孫悟空の真似をするというシーンがあった。
体制を問わず中国で愛され続ける物語だろうが、辟易するこの残酷さも現代中国に求められる要素なのだろうか。
「タオチーの夏休み日記」8-8-7
「ジグソーパズル 御守十三佛」14-11-24
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