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【映画】狂ったバカンス

当時のカトリーヌ・スパーク(17歳)
 
1962年 伊 110分 監督・脚本 ルチアーノ・サルチェ 原題 La Voglia Matta
出演 カトリーヌ・スパーク ウーゴ・トニャッツィ DVDで鑑賞

海岸で休日を楽しむ若者集団のなかの15~16歳の少女に一目ぼれし、
翻弄される中年男の一日を描いたもの。

イタリア映画は戦後の「靴磨き」「自転車泥棒」「無防備都市」「戦火の彼方」
などの印象が強烈だ。それらと比べる時、この映画はいかにも軽いが、
フェリーニ「甘い生活」「二十歳の恋」ポーランド篇を思わせる世代の断絶や
倦怠感が描かれて、後味は悪くない。

私は高校時代、たまに「名画」を見るだけの冴えない生活を送っていた。
ただ、雑誌で見るカトリーヌ・スパークは好きだったが、
映画では今回はじめて見た。実に45年ぶりの初対面だ。
こんな軽喜劇でさえも当時のヨーロッパ映画の底力を感じさせる。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
 
 
Unknown (claudiacardinale)
2008-11-24 17:17:18
こんにちわ。私はイタリアン・ネオリズモに触発されてこの業界に入った次第ですのでこれらの作品は私の人生までを変えた作品でもあります、おおげさですけど(笑)。ティーンで初めて戦後のイタリア映画を見た時、なんだかはっきりは分からないがすごいものを見たという印象でした。そういえば長い間戦後イタリア映画を見てません、また見てみようかなという気になってきました。この作品は見た事ないですが、やはり軽い作品でも「当時のヨーロッパ映画の底力」が感じられるのですね。これも是非みたいです。
 
 
 
claudiacardinaleさま (Bianca)
2008-11-25 11:15:34
ああそうでしたか、イタリア・ネオ・りアリズモ映画が貴女のその後の人生を決めたのですか、それだけの作品が揃っていたし、又それを受け止める、当時の観衆がいたのですね。イタリアという国は、まだまだ未知の資源を持っている、底知れぬすごい国のような気がします。私も十代に見たものに強烈な印象を受け、その残影を追って映画を観続けているともいえそうです。
 
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