乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

金々先生造化夢 14 十二丁裏 十三丁表 山東京伝 作  北尾重政 画  寛政6年 版元 蔦屋重三郎

2020-08-22 | 山東京傳

 

 

 金々先生造化夢 14 十二丁裏 十三丁表 山東京伝 作  北尾重政 画

 寛政6年 版元 蔦屋重三郎

 

 金々先生造化夢 山東京伝 作  北尾重政 画

 山東京伝  1761-1816

 北尾重政 1739-1820

 [江戸] : [蔦屋重三郎],

 寛政6[1794]序

 黄表紙

 一冊 19cm

 読んでいるのは、早稲田大学デジタルライブラリー

 ヘ13 02056 0012

 

 

十二丁裏 

さて何もかもできあがりければ

めしたきの仙人、下女の仙人で、つちの

仙人あつまりて、水をくみ、めしを

たき、けうのものをきり、ちや

をせんじ、ぜんだてをし、

さま/\しんくする、

さて、此めしたき

の仙人下女の

仙人で、つちの仙人

など/\いふもの

ハゑどく、しんく

するものなり、下女

だの、てつちだ

のとて、べつ

にうまるゝ

ものにあら

ず、そのみ

びんぼうに

生まれしゆへ、

ゝるしんく

の奉公も

するなり、

くれらもしや

ハせさへよけ

れバ、しん内

 

十三丁表

でハないが、

御しんそさんの

おくさんの

とにんにうやま

ひろつかれ、こへみぬ

わしでくらすけ

れど、ヤ

レ、三侠

 

十三丁表

ヤレ

おさ

んのヤレ

長松のとやすくされるハ

その身/\のつたなきくハ

ほうせんと思ひいつ

なる三度太夫もあ

ハれ、みつけふへきる

        なり、

 

十二丁裏 中

   くハうじんゟの

   のたハく「これ、長松仙人

   ちやのほうじやうがわるい

   ぞ、それでハゑんがゝない

   がつてんか、それ、おさん仙

   人、はやくかま

   の下のまきを

   ひけ、

   

十三丁表 中

   こげく

   さいぞ

   アヽ、せハのやける

   やつらだ、

 

十二丁裏 下

   此ときハ

   かまどのか

   み、くほうじん

   さまも男

   女、あいせう

   のほんを

 

十三丁表 下

   みりやう

      に

   さいえいを

   のち、たい所

   を守り

   給ふ、

 

十三丁表 中

  はしめに、よ

  ろ/\、中

  くハつ/\、

  え戸

  たる

  つて

  たるねぶりと

  いふかちと

  ふねをこ

  らふ、

  

 

三侠

 三侠五義(さんきょうごぎ)

 中国の小説。石玉崑作

 北宋時代に実在した名裁判官である包拯(ほうじょう)と侠客の活躍を描く。

 公安小説と武侠をあわせたような作品である。

 成立には『龍図公安』、あるいは『包公案』と呼ばれる公案などの影響が見られる。

 兪樾によってタイトルが『七侠五義』と変更されたのは、登場する侠客として南侠(展昭)・北侠(欧陽春)・双侠(丁兆蘭、丁兆蕙)をさして「三侠」としているが、丁兄弟の存在で実質が四人であることで計算が合わない。

 そこで、智化・艾虎・沈仲元の三人を加え「七侠」としたため。

 実際、「三」や「五」という数字は中国で慣用的に使われる数字であることから、そう深い意味はない。

 

 

 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 金々先生造化夢 13 十一丁... | トップ | 金々先生造化夢 15 十三丁... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

山東京傳」カテゴリの最新記事