乱鳥の書きなぐり

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金々先生造化夢 15 十三丁裏 十四丁表 山東京伝 作  北尾重政 画  寛政6年 版元 蔦屋重三郎

2020-08-22 | 山東京傳

 

 

 金々先生造化夢 15 十三丁裏 十四丁表 山東京伝 作  北尾重政 画

 寛政6年 版元 蔦屋重三郎

 

 金々先生造化夢 山東京伝 作  北尾重政 画

 山東京伝  1761-1816

 北尾重政 1739-1820

 [江戸] : [蔦屋重三郎],

 寛政6[1794]序

 黄表紙

 一冊 19cm

 読んでいるのは、早稲田大学デジタルライブラリー

 ヘ13 02056 0012

 

 

十三丁裏 

かくてやりこせんのちやづけめし、できあがりけれバ、
 
仙人のおかしら、これを、きん/\せんせいにくハする
 
きん/\せんせいハ此ちやづけめしをこしらへるおほ
 
くの人のしんろうをもくぜんにみたる事、なれ
 
ハぜんにすはりて、つく/\思ひけるハ、わずかに
 
ちやづけめし、一ぜんたつた、二夕キレのうらの
 
ものといへども、いく万人の手にかゝり
 
ける かぞくへつくしがたし、りやうり なん
 
どハ、いくおくをく、万人のしんくなる
 
かは□□しるべからす、これを思へバ
 
家をつくり、きものをき、人間一生入
 
用の品/\ハみな、これいく万人
 
のしんくをつめりしかる
 
時ハ互に一まい
 
はし一戦も
 
わがものに
 
あらす、皆
 
天地より
 
めぐみ給ふ
 
所なりて
 
め一りらも
 
あそんていて
 
くらふハもの
 
 
十四丁表
 
たいなき
 
事なり申
 
そうじや
 
ナァ、と、かん
 
しんのあまり、ひざの
 
うへゝ、しろきなみだ
 
をこぼしければ、おきう
 
じのどうじがめつけて、
 
もしめしつぶがこぼれ
 
ましたもいく/\
 
 
十四丁表
 
「いかにきん/\せんせい、なん
 
 ぢなまものじりにして、さだま
 
 ると、せいもせず、あたかに
 
 きあくまてくらひ、千万人の
 
 しんくをついやて、ぶらついて給
 
 たるハ、大きなるあや
 
 まりなり、うき
 
 よハいぼあい
 
 もちなんと、こ
 
 れでちや
 
 づけめし
 
 をくふ
 
 やうに
 
 さら/\とさ
 
 とりがひらけ
 
 たであろふ、
 
 
 
十三丁裏 下
 
   たゞ今までハちやづ
 
   けめしなどハ
 
   なんのきもつ
 
   かず、ふ
 
   しやう/″\
 
   にたべ□(欠け)
 
   したる、
 
   さん/\
 
   おぼゞの
 
   人のしん
 
   ろ□す
  
   る所を
 
   こまして
 
   ハのどへ
 
   つかへて
 
  たべられませ
 
  ぬ、今までゑようくひに
 
  着よく、ちのみいた
 
  したハ、大き
 
  なあやまり、
 
  ひもじひ
 
  ときにまづ
 
  い
 
  ものな
 
 
十四丁表 下
 
  しと
 
  申が
 
  よい
 
  たとへで
 
  ござり
 
  ます、
 
 
 
 
 
 
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