乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

東海道中膝栗毛 三巻 4 七丁裏 八丁表  十返舎一九 通油町(東都) : 栄邑堂, 享和2-文化11

2020-08-24 | 十返舎一九

 観月祭

 

 東海道中膝栗毛 三巻 4 七丁裏 八丁表  十返舎一九 通油町(東都) : 栄邑堂, 享和2-文化11

 

 

 

 東海道中膝栗毛 三巻

 発端,初,後,3-8編 / 十返舎一九 著

 十返舎一九 1765-1831

 通油町(東都) : 栄邑堂, 享和2-文化11[1802-1814]序

 18冊 ; 19cm

 滑稽本
 書名は発端の巻頭による その他の巻頭書名:浮世道中膝栗毛,東海道中膝栗毛 序題:膝栗毛 題簽書名:浪華見物滑稽膝栗毛 見返し題:東海道中滑稽記膝栗毛,洛中滑稽之記膝栗毛 扉題:中ッ腹五十三次売ッ尻道中之記
 序:芍薬亭主人ほか
 共同刊行:河内屋太助(大阪心斎橋唐物町)ほか

 和装
 印記:拾翠艸堂児戯之記

 読んでいるのは、早稲田大学 ヘ13 03123 3巻目

 

 

七丁裏

扨(さて)もわれ/\、伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕

さまへは月参(つきまいり)も大願うを起こし、ぶらりしやらりと

出かけ、ねつから急ず候ほどに、ゑい奴とはこねの

駅に着て候、玉くしげ 箱根の山の 九折/\

げにや久肩の醴(あまざけ)売りや 産しよ魚の名所多き

山路かな、 あまざけやうりのおやぢ「めいぶつあばらしやいませ あま

ざけのましやいませ、 北八「弥次さん、ちつと休やせう、

ヲイ、一盃(いつペい)くんな、トせう木にこしをかける、おやじ一杯くんで出す、「こいつハ黒い/\、

 

八丁表

弥次「くろいよふであまいハ、遠州はまじやァな

いか 北八「わりい/\、コウ、おめへ、なぜのまねへ 弥二「おいらァ

いやだ、そのちやわんを見や、施主の気づきのね入る

あさがほなりにでもすれバいいよ、 北八「そふき、是じやァ

強飯のかうのもの、奈良漬じやァあるめへの

おやぢ「かうのもんハござらねへが、むめぼしを進ぜます

べい、ト皿にある梅母子をいだす 北八「ヲイ/\、いくらだへ、サァおせハトぜにを払日出て行

向こうよりくる小荷駄馬ひきもきらず、すゞのおと しやん/\/\「富士の頭がつん

月参  (ガッサン)

 がっさん グヮッ‥

 がっさん〔グワツ〕

 つきまいり ‥まゐり

 毎月一定の日に神社や寺に参詣(さんけい)すること。

 つきまいり。

ねつから

 根っから

 一向に

玉くしげ

 「箱」の枕詞

九折/\

 箱根の山道の様に、くねりくねり折れ曲がった道

施主 (せしゅ)

 1 法事・供養(くよう)をする主人役の人。また、寺や僧などに物をほどこす人。

 2 物事、特に建築や造園の資金を出す注文主。
 
あさがほなりにでもすれバいいよ、
 
 歌舞伎『助六』では、風呂上がりの「朝顔のかんぺら」が出てくる^^
 この朝顔のかんぺら、なりはごついが、弱ぇえ弱ぇえ(笑)
 ここでは、朝顔型に開いた茶碗の形こと。

 

 

       

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