(写真は9/13。イランのダラーブにて。羊飼いの方。)
パオの物語 (PAO)
感動度 ★★★★★
満足度 ★★★★★+おまけ★★
色彩美 ★★★★★+おまけ★
影像美 ★★★★★
話の展開 ★★★★★
音楽 ★★★★★+おまけ★★
画面の構成力 ★★★★☆
お勧め度 ★★★★★
2006年 ベトナム 97分
監督・脚本 ゴー・クアン・ハーイ
キャスト ドー・ティ・ハーイ・イエン
以前から気になっていた『パオの物語』をテレビでみた。
ベトナム北部、中国国境に近い山岳地帯に住む少数民族のモン族。
景色は中国の桂林に 似ている。
墨絵のような山々を写す出す。
少数民族はモン族以外に サパ族?の方々なども 映し出していた。
美しい華やかな色合いの衣装や刺繍する姿は、中国の雲南省の少数民族の方々を 思い浮かべる。
住居は石垣で作られた門があり、外の世界との境界線を意味する。
石垣の中央には鳥居のような入り口で、屋根は瓦。
広い庭を進むと、中央に土間のある館。
その左右には、四角に小さな窓のついた土でできた家が構える。
小さな窓は何を意味するのだろうか・・・
おそらく、外の邪を家の中に入れぬように、小さな窓に下のではないだろうか・・・
映画に映し出されるモン族之家族は、山羊や牛などの家畜ととうがらしなどを栽培する農業で成形を立てていたようだ。
少女パオは、父と弟、育ての母(キア)と暮らしていた。
父親は子どもができないキアの代わりに、若い女性シムとの間にパオと弟を設ける。
キアに育てられたパオは、生みの親シムに心を開くことができい。
ある日成長したパオは 六斎市(六日に一度の市場)で見かけた、青年(チュー)に恋をする。
彼もパオの家の前にきて 笛の音で自分の気持ちを伝える。
このあたりは中国の雲南省の少数民族に類似。
ある日 二人は祭りに出かける。
パオはキアが父ではない男性といるところを目撃。
パオは大きなショックを受ける。
そして後日キアの相手が、 青年チューの父であることを知り、二重のショック。
母は女の血潮にも感じる川に流れや渦巻きの中に、身を投げる・・・(と思っていると、後で大きなどんでん返し)
母の死に、父はショックを受け酒びたり・・・
そして病気になる。
『死ぬ前に、父に一目 若い女(パオの実母)にあわせたい・・・』
そんなパオの純真から、実母探しの遠い旅に出る。
幾日も掛けやっとたどり着いた実母は、男と暮らしていた。
パオはひとりバスに揺られ、家路に進む。
今となっては家が懐かしい・・・
バスに揺られ、途中の十分休憩。
そこでみたものは・・・
育ての母キアと 青年チューの父との、中むつまじい暮らしであった。
そしてパオは者ことは誰にも言わず胸にしまう。
パオは人生のつらさやはかなさを、若くして実感する。
パオは今まで理解しがたかった 父や母を 一個の人間として、客観的にとらえる。
極論パオの『大人への成長』『脱皮』ともいえる。
話は上に記したようにように、至ってシンプル。
山岳地帯の風景やモン族の人々の暮らしぶりは何より美しい。
色彩には赤や青、影を上手く使いこなしている。
パオの フェルメールのような 青の民族衣装は注目。
パオの衣装は成長と共に変わる。
そして大人になるパオの、刺繍された白いスカート。スカートの後ろ中央部には、木綿の藍染め之長方形の布。頭の赤は、大人の女としての 強烈な印象を受ける。
尻部の藍と頭の赤の対比が美しい。
この監督も、とうがらしや血、頭の布など、赤の使い方がすこぶる上手い。
ちなみに モン族とは・・・
ベトナムに暮らすモン族は約55万人位。
本作の舞台となったハザン省のドンバン高原には、そのうち22万人あまりが住んでいるらしい。
私にとっては、とても充実した満足のいく秀作の一つでした。
写真、ありがとうございます。
上のはカラーで撮ったのですが・・・加工してモノクロ二変えて、遊んじゃいました。
本を読んだり、掃除をしたり・・・平々凡々と過ごしていましたが、満足感を感じて幸せ。
変でしょ・・・
あまり考えすぎずに、いつものmakiさんパワーで、ファイト!!
よろしければ、感想をお待ちいたしております^^V
パオの物語。。いい映画なんですね。
私も 見てみたいです。
ところで モノクロの写真 いいですね。
乱鳥さんが 写されたのですか。。
私はカラーばかり 撮っていますが
白黒も 撮って見たくなりました。
久しぶりに、
星がキラキラ、
映画、
よかったんだ、ね、、
見れば、よかった、、
きょうも、仕事、
いろいろ、きつい、ヮ、、
やっめよか、な、、、、、、
、、、、、
映画パオの物語はとても良かったようですね。拝見させていただいて、レンタルしたいと思いました。