乱鳥の書きなぐり

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104:『失礼な敬語』誤用から学ぶ、正しい使い方  野口恵子 著 光文社新書649

2014-10-31 | 読書全般(古典など以外の一般書)
  





  104:『失礼な敬語』誤用から学ぶ、正しい使い方



『失礼な敬語』誤用から学ぶ、正しい使い方を本日読了。
 皆が知るところの常識的なこと、為になる日本語の記述あり。まぁ、勉強になった。

 しかしながら、著者の個人的体験に基づく話などは電車の中で笑いがこみ上げて止まらない。
 我慢して読んでいると、フランシス・ベーコンのように顔が時間分離するのではないかと不安になった。
 車内に乗り合わせた乗客は、私の顔の崩れと強張りに気がつかなかったことをただただ祈るばかりである。

 著者曰く、
「(事務員など)学生以外には先生と呼ばれたくない。」(要約)
「美容院で野口様と呼ばれ、嫌なので美容院を変えると、次の美容院では先生と呼ばれた。度々美容院を変えるわけにはいかないので 云々」(要約)
 上のような記述が多いので、本書ではたいそう楽しい時間を過ごすことができた。
 こういったツボが本書には散りばめられているので、ある箇所では敬語や丁寧語のおさらいをし、ある箇所ではツッコミを入れながら読むことができる。

 日本人向けというより、留学生がこれから日本語を始める場合に役にたつと考えられる。
 
       ・・・と、友人が申しておりました。
 



 






 データーベースより
失礼な敬語 誤用例から学ぶ、正しい使い方
野口恵子/著
光文社新書649
2013年5月

敬語は相手を苛立たせもし、怖がらせもする。店員のミスに腹を立てた客が、「責任者呼んでこい」と怒鳴るのと、落ち着いた低い声で、「支配人にお目にかかりたいのですが」と言うのとでは、後者のほうが店員を震え上がらせる。敬語とはそういうものである。
(第二章 取り扱い注意の「させていただく」より)

現代日本人に最も好まれている敬語「いただく」の過剰使用から、マニュアル敬語「ご注文のほうは以上でよろしかったでしょうか」まで、現在、ちまたにはおかしな敬語が溢れるている。シンプルで正しい使い方とは? 豊富な誤用例を用いて、言葉とコミュニケーションの問題を考える。
目次

序章 「よろしくお願いします」で明け、「よろしくお願いします」で暮れる
第一章 いくら何でも、いただきすぎ
第二章 取り扱い注意の「させていただく」
第三章 「れ足す」「さ入れ」「を入れ」
第四章 ゴトリ、シテトリ、オトリ、テトリ
第五章 敬意の向かう先
第六章 「部長はイカレテル」「先生もヤラレタ」は尊敬語か
第七章 丁寧な口調で失礼なことを言う人々
第八章 この千円は大丈夫です
第九章 これは妻がプレゼントしてくださったネクタイです
第十章 端的に! 簡潔に!
終章 他人事のコミュニケーション
あとがき







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