乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

京の年中行事 當る子歳 吉例顔見世興行 2019年夜の部 『堀川波の鼓』『釣女』『魚屋宗五郎』『越後獅子』

2019年12月29日 | 歌舞伎


 

 南座新開場一周年記念
 京の年中行事
 當る子歳
 吉例顔見世興行
 東西合同大歌舞伎

 2019年11月30日(土)~12月26日(木)


 昨年の顔見世は、夜の部を夫婦二人で見た後日、ミニバイクで事故を起こした。
 夜の部を観劇後日、一人で行く予定であった昼の部を夫がかわって行ってくれた^^

 今年は絶対行けるようにと願をかけ、夫と二人で夜の部に絞った。
 20年ぶりに興行される仁左衛門丈出演の『堀川波の鼓』を見るためである。
 夫は『堀川波の鼓』は二度目、私は退い10年前は受験などのため、子育てに追われていた^^

 会場にはN.Kのカメラは入っていた。
 南座の係員女性に尋ねると、
 案の定、『堀川波の鼓』収録だろいう。
 係員曰く、
「お客様、さすがですね。ちなみに昼の部は、『金閣寺』を撮っておられました。」
と。
 いずれN,Kで放映されるかもしれない^^


 2019年南座顔見世の私のみた夜の部は、役者さんたちが嬉々とされており、観て満足のいくお舞台でした。

 ただ^^、
 中国旅行後のカメラの電池の充電を忘れ^^;;夜の様子や、南座の顔見世ならではの風物詩の一つ、竹馬の写真を撮ることができませんでした。


    ま!舞台がよかったので、良しとしましょう^^v



   < strong>
 夜の部 午後4時45分~

  堀川波の鼓 4:45-6:00
  
 
  

  

  近松全集(影印 途中まで)と歌舞伎全集で読んで舞台観劇に挑んだ『堀川波の鼓』

 『堀川波の鼓』に片岡仁左衛門丈がご出演されるということだけは知っていたが、後の出演者や他の演目名の予備知識はなかった^^

  行ってびっくり。

  配役の想像を間違っていた。

  夫役がの座衛門丈で、おっしょさん(御師匠さん)役は梅玉さんであった。

  
  舞台は新歌舞伎に近い流れではあったが、面白かった。


  幕間 15分

  釣女 6:15-6:50
  

  

  松羽目物^^

  何度も見た演目であるが、鴈治郎さんの『釣女』を見て、多くの方で見た『身替御前』(狂言では『花子』)の中で、田之助さんと鴈治郎さんのそれを思い浮かべていた。

  
  鴈治郎さんの私が見た日の『釣女』の化粧は おかめ、或いはは醜女というよりは、愛嬌と可愛げのある少し太根の女を演じられていた。

  化粧に愛嬌があり、可愛らしくて、おおよそブサイクとは言い切れない。

  演目の内容を知って会場中は大笑いしていたが、私、笑いながらも他のことを考えていた。

 『これは、役者の遊び心ではないのか?』
 と。
  役者は幕鬱で度々ストレス発散させた言葉を発するという。

  会場中は笑っていたが、実は、会場の女性たちが笑われていたのではないかといった穿った考えがふと頭の片隅によぎる。

  それほど、今回の鴈治郎さんの『釣女』は可愛らしく、ブサイク(笑)ではなかった。

  幕間にロビーのソファーで座っていると、一般観客の可愛げのあるお顔の多さに驚いた。

  いらぬ勘ぐりをされないように、もう少し化粧を、おかめに仕上げてもと感じたのは、私だけか。

  もっともこう行った愛嬌があるだけのブサイクではないメークは、翫雀さんだけに限ったことではない。

  もうお一方の、二人が釣れると行った対比から考えれば、こう行った演出が好ましいのかもしれない、と、ブス申す。


  幕間 30分

  新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎 7:20-8:30
  

  
  役者さんみなさんが、大変力を入れておられた。


  現在の中村芝翫さんの力の入れようと研究心が半端なかった。

  多くの役者さんのようところを多く取り入れられ、それでいて、芝翫さんのみじからや砂らしさも全面的に前に出され、大変満足のいく芝居であった。

  現在の中村芝翫さんも、お父上の芝翫丈同様、素晴らしい役者さんだと感じた。

  またご子息の現在の橋之助さんが大変援護力を伸ばしておられ、見ていて気持ちが良かった。

  夜の部に行って良かった。
  

  幕間 10分

  越後獅子 8:40-8:55
  

  

  華やかで楽しい『越後獅子』の全ての若い役者さんたちは、全力で挑んでおられ、見ている側も背筋を正して楽しませていただいた。

  舞台も会場も熱が入り、大向こうの最後の言葉が、

 「良かったよ!!!最高!!」
  、であった。
  大向こうの方のこう行った言葉を聞くのは、久しぶりであった^^v 




  


  堀川波の鼓 
    
  

  釣女
   

  新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎
   

  越後獅子
   

 


   「堀川波鼓」 近松門左衛門作 1  一オ

   「堀川波鼓」 近松門左衛門作 2  一ウ 二オ   

     他





  

  昼の部は次の演目でした。

  昼の部 午前10時30分~

  信州川中島合戦 輝虎配膳 10:30-11:10

  幕間 15分

  戻駕色相肩 11:25-11:55

  幕間 30分

  衹園祭礼信仰記 金閣寺 12:25-1:55

  幕間 20分

  仮名手本忠臣蔵 衹園一力茶屋の場2:15-3:50
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6 コメント

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Unknown (sisiです。)
2019-12-29 17:22:21
ミニバイク事件からもう1年経ったのですね。実に早い!!
今年は、「カメラの電池の充電を忘れ‥」ハハ(笑)Rancho様らしい。ウフ‥

今日は、早朝近くの里山に登って、シダ(裏白)と雄松を少し頂戴して、帰って紙垂をつくりました。玄関に丸い広島の注連縄を飾り、神棚の一本の注連縄を新しいのに交換しました。古いのは15日のトンド行きです。二段重ねのお餅も飾りつけ、気分はもうお正月。日本人しています。でも明日はまだ部屋のお片づけ。
返信する
Unknown (sisi様へ  Rancho)
2019-12-30 00:23:08
はい^^その節はご心配いただき、ありがとうございました。
感謝申し上げます。

あはは
もう、しょっちゅうですから^^v

ところで、堀川波の鼓と金閣寺の放映は今日の午前だったのですね。
足跡のブログを拝見させていただき、ついさっき><
慌てて再放送を調べて見たのですが、予定がない><
テレビやテレビ番組を見る習慣の少ない私はとほほでした。

テレビといえば、
俺の話は長い&ドクターX終了後、何も見ていません。
何か面白いドラマ流行ってるのかしらんと思いながら、チェックする時間も怠っているのですから、仕方がありません。^^

ほぼ毎日、年始に向けての大掃除を真剣に取り組んでいます。
おかげで、家中空気の流れが良くなっているようです。

今年も注連縄などをおつくりになられるのですね。
素晴らしいです。

二段重ねのお餅(御鏡)は、実家では、三宝の上に置きます^^
縁起の良い紙を引き、シダ二枚を引き、真ん中に薄く伸ばした昆布を引きました。
餅と餅の間に干し柿を串ざしした物をを前に置いて、上には橙か みかんを乗せますでしょう。
京都での仕方ですが、奈良県ではどのような仕立てなのかは知りません。
これって、雑煮と同じで、地方によって、また、ご家庭によって違うのでしょうか?

日本の風習も良いものですね。


 コメントをありがとうございます。   Rancho
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Unknown (sisiです。)
2019-12-30 15:34:23
防府天満宮社務所発行の宮誌によりますと、
『二段重ねのお餅は〜年神様へのお供えであり依りどころ。
「鏡餅」といいます。鏡餅の由来は、神様が宿る神鏡からきており、丸い理由は魂を表し、大小二段は円満に年を重ねる という意味もあります。』
とのこと。
私どもの方では、三宝の上に白い大小の鏡餅をおき、足元から左右に紙垂が2枚
餅の間上には、板コンプ,平に延したスルメイカを、餅の上には数個の板状にした干し柿 一番上に葉付きの橙をおきます。
それぞれ意味があるのでしょうが、わかりません。
鏡開きは、包丁で切ると、武家のハラキリを連想するため、木槌で叩いて割るのが正しいようです。切り分けることを”開く”ということで、鏡開きとなったらしい。また年神様をお送りし、正月が開けるという意味もあるそうです。
返信する
Unknown (sisi様  Ranchoです。)
2019-12-30 18:10:01
詳しくありがとうございます。
板昆布など、正式名を忘れていました^^

スルメイカは、置いた記憶もないので、お飾りに使いませんが、もしかすれば、忘れているのでしょうか?

そうそう、父も金槌で割ってから細かく切ってあられにしてくれました。
私は黴の生えない時期に切って、おぜんざいやかきやにします。
もっとも、近年では御鏡は抜かす年もあります。
しかし、神のよりどころだと考えると、やはりしきたりは省かない方が無難ですね^^v

神のよりどころといえば、
劇場の櫓や、花笠音頭の花や、お神輿のお飾りや、田の神様(?? 田植えするとき、水を張る季節に田んぼに美しい花を添える)など、神様が降りてくださいます所を作ることが多いですね。
民俗学の本に色とりどりの美しい花は神様の目に留まりやすいと書かれていました。
なるほど、御鏡も終えから見ても、みかんやシダや干し柿が見えますもの。
神様もお喜びになられて、福をもたらして去って行かれるのかもしれませんね^^

三宝と切腹といえば、『仮名手本忠臣蔵』「切腹の場」を思い浮かべてしまいました。
せつな〜〜い!


   コメントをありがとうございます。  Rancho
返信する
Unknown (sisiです。)
2019-12-31 11:15:49
Ranxho様の周りは沢山の神社があります。初詣はどこ、と決めておられるのでしょうか。
昔からその日のうちに、沢山の神社をはしごすると良くないといいます。
調べてみましたところ、諸説あるみたいですが、お参りする神社の祭神のことをよく頭に入れ、”ついで”にではなく’わざわざ”お参りするようにして、またお願いばかりではなく報告を行う…と、複数の神社にお参りし、色々な地の神様のお札やお守りを求めるのはよいようですネ。
令和元年もあとわずかとなりました。
良いお年をお迎えください。
返信する
Unknown (sisi様へ  乱鳥より)
2019-12-31 16:21:20
初詣はいつも決めてません。
好きなお寺や神社が多くありますのに、行き当たりばったりです(汗)

sisi様、それにしても立派なしめ縄ですね。
神様も真っ先に訪れてくださいますでしょうね。

今回読んだ西鶴の三巻四が、ちょうどsisi様とは反対のお家で、神様も戸惑って嘆いてらっしゃいました^^

色々と教えていただきありがとうございます。

今年も楽しい時間をありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。

良いお年をお迎えください。

      コメントと嬉しいご挨拶を
      ありがとうございます。 Ranchoより
返信する

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