乱鳥の書きなぐり

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大阪松竹座「七月大歌舞伎」2019年 昼の部より『厳島招檜扇(いつくしままねくひおうぎ)』片岡我當様のお舞台で、心を動かされる。役者魂を見せていただいた。

2019-07-08 | 歌舞伎



  大阪松竹座「七月大歌舞伎」2019年 昼の部より『厳島招檜扇(いつくしままねくひおうぎ)』片岡我當様のお舞台で、心を動かされる。役者魂を見せていただいた。
  この舞台は一生覚えているであろうと感じる。




 

 先日松竹座の七月大歌舞伎、昼の部を見た。

 片岡我當様の『厳島招檜扇(いつくしままねくひおうぎ)』、これには感動した。

 

 我當様は随分とお痩せになられておりましたが、先代の仁左衛門はんのようなお顔立ち。

 言葉も一生懸命、仕草も動作も一生懸命。何より威厳と存在感と品格を感じさせる。

 先代の仁左衛門はんも黒衣の方に支えられながら、お役柄に徹しておられ、鳥肌が立つほどの感動いたしました。

 

 我當様のお姿は、真の舞台人を感じさせました。

 最後に南座で拝見させていただいた先代の仁左衛門はん。
「仁左衛門はんのお通りぃ〜。」
の声を合図に、上手から下手に役者さんに支えられながらゆっくりと歩かれた。

 そのお姿は今も忘れず印象深いものですが、今回の片岡我當様のお舞台もまさしくそういった心を動かされるお舞台で、役者魂を見せていただいた素晴らしいものでした。

 

 片岡我當様の『沼津』や『近頃河原達引』が頭に浮かびます。

 素晴らしい役者様が舞台を愛され精一杯に演じられるお姿は、観客の心を動かします。

 我當様のお舞台を見て、涙があふれ出ました。

 昼の部を見てよかったと!


 我當様、舞台魂を拝見させていただき、誠にありがとうございました。

 ご自愛の上、これからも着方の部舞台を拝見させて頂ければ!と思います。

 

『厳島招檜扇(いつくしままねくひおうぎ)』以外の演目、『色気噺お伊勢帰り』 と 『義経千本桜』「大物浦」 。

 これらも大変に満足を感じるお舞台でした。

 

 近日中に七月大歌舞伎の夜の部を見ます。

 夜の部も好きな演目があり、好きな役者さんが多く出演されます。

 

 昨年(2018年)の七月大歌舞伎の某役者の襲名披露よりあと、歌舞伎が嫌いになりそうでしたが、見続けてよかったと感じます。

 良いお舞台を見せていただけたことに感謝申し上げます。

 

 

 
 

  『厳島招檜扇』
  中村福之助、中村萬太郎、片岡我當、中村壱太郎、片岡進之助、片岡松之助

『厳島招檜扇(いつくしままねくひおうぎ)』。厳島神社で、我當演じる隆盛を極めた平清盛が社殿の新造を記念し、祭祀を催そうとしています。
 しかし、大経堂の造営が間に合っていないことを知った清盛は、沈みかけた夕日を檜扇で呼び戻します。様式美あふれるひと幕で、約5年ぶりの本格的な芝居復帰となる我當に、客席からは大きな拍手が送られました。





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