映画49;『フライトプラン』
前半 ★★★★★ ★★★★★
後半 ★★★★★ ★★☆☆☆
アメリカ 2005年
監督 ロベルト・シュヴェンケ
脚本 ピーター・A・ダウリング
キャスト
ジョディ・フォスター、ピーター・サースガード、ショーン・ビーン、
マーリーン・ローストン、エリカ・クリステンセン、ケイト・ビーハン 他
前半。
細やかな映像美に見とれる。
不安感をあおるように、女の襟元のデザインは十字架を浮き立たせる。
ひとこまひとこまが不安をあおる写し方に納得しながら先を求める自分に気づく。
そして後半は前半ほどの添付を崩す。
勝手あった普通のサスペンス風の映画に身を潜め、前半が良かっただけに少しだるさを感じるのはわたしだけか・・・。
事態は展開に展開を重ねるがさほどの斬新さもない。
えん罪の汚名を着せられたアラブ人。色々あったとはいえ、自ら女のの荷物を拾ってやる。女は笑みを浮かべてそれを受け止める。
子の誘拐が解決した後は、人種差別につながる事態を引き起こし、また汚名を着せたことに対しても誤って欲しかった。
これはアメリカがつくった映画だと感じた。
感心したのは子が見つかり、女が正しかったとわかった時の他の乗客に顔。
女が正しいとわかっても視線をそらす。
ただ子どもの声だけが、
「ほら。だから見たといったのに。」
と後になって聞こえてくる。
世の中とはこんなものなのかと痛感し表現の忠実さに納得したが、同時にわたしは人の心はこうであってほしくないと思いたい心が芽生える自分を感じた。