在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Case' Pinot Nero 2014 Alberto Angiussola とうちのそばのワインバー

2017-11-02 14:02:44 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
うちのすぐ近くに春にできたワインバー
Case' Pinot Nero 2014 Alberto Angiussola



友人の友人二人が始めたということもあり、オープニングには行ったのだが、なにせあまりに近すぎて全然立ち寄っていなかった。

それに、最初はワインの品揃えも少なく、また、友人パオロが卸しているワインもあり、それなら他でも飲めるし買える。

同じ一人でふらっと飲むなら、すぐそこが家。
家にはワインが山ほど。。。

飲みに行くとなると、ローマの中心に行く習慣ができてしまっているので、なんだか、家のすぐ近くで飲む習慣がない。

ということで、全く立ち寄っていなかったのだが、日曜日に開いているということもあり、パオロと一緒にふらっと立ち寄った。

品揃えは増え、自然派に特化し、なかなかよくなっていた。

かなりのビオを揃えているので、パオロも私も知らないワインが結構ある。

その中で1本、エミリア・ロマーニャのピノ・ネーロという変わったワインを見つけたのでこれに決める。

エミリア・ロマーニャは個人的に結構好きだし、エミリアのピノ・ネーロとは珍しい。

グラスに注がれ始めてすぐ、枯れた色に気がつく。
フィルターがけもしていないだろう。

熟成臭が出ていて、ヴィンテージを聞いたら(古いとは思わなかったので)2014年、とのこと。

一瞬、2014年でもうこの香りとは、と思ったが、これはビオ、頭の方を変える必要がある。

グラスを回すと開き始め、柔らかさが出てくる。
バルサム、革、アニマル風、腐葉土。。。かなり複雑。
アタックは優しく、酸が強すぎない程度に感じられ、繊細なタンニンが広がる。
余韻は良い。再び熟成臭。

この味と香りでこのまま何年も行きそうな気がする。

ただし、これがピノ・ネーロか、と言われると、ピノ・ネーロでいいのだが、ブラインドで当てるのはかなり難しい、と答えるしかない。

ワインの発見は尽きない。
だから、ワインは面白い。


月曜日休み
交通量の少ない広場と道路に面し、二重駐車でもいけそうなところがうれしい。
(駐車場がなかなか見つからない地域)
ワインはグラスでもボトルでも。
どれも値段手頃、有名どころのワインはない。
自然派を安く手軽に飲みたいとなると穴場。
ツマミしかないが、タラッリは絶品


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