在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Pinot Nero 2014 Case'

2019-04-07 15:31:14 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
Pinot Nero 2014 Case'



グラスに注いだ時から、すぐにビオ〜。

いや、ラベルから、ビオ〜、と言っても良いのであったが。


2年くらい前に、家の近くにワインバーができた。
男性二人で経営している。
二人ともビオに傾倒していので、揃えているワインはほとんどがビオ。
それも、結構バリバリのビオも多い。

たまーに行くので、行ったついでに買ったのがこのワイン。

だから、購入した時から、ビオ〜
でもあったのだが。


エミリア・ロマーニャのワインには非常に興味がある。
某ガイドブックの試飲グループに入った時、当然最初は、「小さな州」から始める。
何年もやっているうちに、トスカーナまでたどり着いたのではあるが、たどり着くまでには、いろいろな州の試飲を担当した。

そんな中、エミリア・ロマーニャ州の試飲もすることがあり、あれもこれも試飲するうちに、結構好きになってしまっていた。

また、当時は、ブルネッロ、アマローネ、ボルゲリ。。。と随分重たいワインを飲んでた。
若かったから、でもあるが、それが今は、重たすぎ〜、結構です〜
もう少し、軽めのワイン、優しいワインはないですか〜
になってしまった。

そうなると、エミリア・ロマーニャのワインはぴったり。

軽やか、気張らず、優しく、嬉しいことにおサイフにまで優しい。

ということで、エミリア・ロマーニャのピノ・ネーロ、ということで即購入したのであるが。。。。




グラスに注いだ時の色から、ビオ〜

ヴィンテージはないのだが、ロットから2014年だとわかる。
つまり、購入したのは、少し前だが、少し経っている。

色は、ピノ・ネーロなので薄くて良いのだが、完全にガーネット色。
香りは、完全にアニマル。アニマルが立っている。
フルーツにアニマル、ではなく、アニマルにフルーツ。
アニマルがまず最初にあり、革、丁子などのスパイス、そして、ベリー系のフルーツが出てくる。
アタックは優しい。ビオらしく、とても心地よい。
タンニンがふわっとするくらいまろやかで、その後で、柔らかい酸味が出てくる。
持続性もよいのだが、余韻に残るのは、再びアニマル、そしてスパイス。。。


うーーん、ちょっと行きすぎかなー

フルーツがあってアニマル、ではなく、アニマルがあってフルーツがある。

飲んでも飲んでも鼻に付く。
うーん。。。
アニマルが強すぎるわけではないので、こういうビオ好き、という人はいると思う。

一応、ビオとしてよくできているので+++
個人的な好みとしては++(+)

ビオも難しい。

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