Fai bei sogni いい夢見てね
監督 マルコ・ベロッキオ
9歳で母親を突然亡くした少年。
母の死因を知らされず、父の死後、真実を知る。
時々(かそれ以上。。)、自分がひねくれていると思う時がある。
良い映画だと思った。
良くできていると思った。
特にテクニカル的によくできている。
130分というかなりの長さなのだが、飽きさせない。
ドラマチックであるだけでなく、サスペンス的な要素も兼ねている。
音楽、音響効果も評価できる。
しかし、なのである。
マッシモは、9歳の時、突然母親を亡くす。
というか、母親が突然消えてしまう。
葬式の場面が出てくるので、母親は本当に亡くなったはずなのだが、父親がひた隠し、突然の心臓発作で亡くなった、ということになっている。
母親の最後の姿を見ていないマッシモにはそれが信じられない。
母親にべったりだった少年。一人っ子。
母親の死を絶対に信じたくないし、友達には、母親は遠くに住んでいる、と嘘をつく。
教師も困らせる。
大人になって新聞記者になった。
まだ母親の死因を疑い、突然消えた母親の影を背負って生きている。
さて、30年以上経って、父が亡くなり、母親の本当の死因を知る。
それは、自殺だった。(ネタばれ〜)
ストーリーはある意味比較的シンプルなのだが、最後まで持っていく間がうまい。
スリラー、サスペンス風の場面もあるので、特に最初は、本当に母親は死んだのか?まさか生きてないよね、と思わせたり、殺されたのかも?殺人犯はだれ?まさかね〜という感じでもあった。
ただ、途中で、この展開は自殺だった?と思うようにはなる。
最後は意外と呆気ない。。。
うーーん、新聞記者になったマッシモ、私なら当時の新聞記事を片っぱしから調べてみるだろうなぁ、(時は1999年、今ほどコンピューター化されていないくても読む手がないことはない)
原作があり、それを読んだ監督がとても気に入って映画化した、ということなので、大きく変えるわけにはいかないわけだが、若くして乳がんにかかり、治ったはずなのに、もう治らないと思い込んでいる母親、9歳の一人息子を残して自殺はいけないよ、と思う。
子供と友達、というタイプの母親なので、成長しなかったんだろうなぁ。
結構冷ややかな夫との関係にも悩んでいたんだろうなぁ。
私には男の子がいないので、成長した男の子がどれだけ母親にべったりになるかわからないのだが、ここまで母親の影を追うものなのか?
この辺は特に興味深かった。
個人的には意外に呆気ない結末、と思ったのだが(殺人、を期待したわけではないが。。)、終了後のインタヴューでは、良かった〜素晴らしい〜という意見が多数で、映画の作り方、途中の展開には大きく同意するが、最後がまずまず。
新聞記者として行った戦地で見た、殺された母とその息子。
母を憎んでいるという新聞の投書に回答するマッシモ。(ここは涙〜)
など、さすが、と思わせる場面は多数。
だから、勧めるかと問われれば、かなりオススメ。
78歳の大御所監督。
今回のインタヴューには、母親役の女優も出席。
映画の中でも美人だが、本物はさらに美人だった。(きれ〜)
監督 マルコ・ベロッキオ
9歳で母親を突然亡くした少年。
母の死因を知らされず、父の死後、真実を知る。
時々(かそれ以上。。)、自分がひねくれていると思う時がある。
良い映画だと思った。
良くできていると思った。
特にテクニカル的によくできている。
130分というかなりの長さなのだが、飽きさせない。
ドラマチックであるだけでなく、サスペンス的な要素も兼ねている。
音楽、音響効果も評価できる。
しかし、なのである。
マッシモは、9歳の時、突然母親を亡くす。
というか、母親が突然消えてしまう。
葬式の場面が出てくるので、母親は本当に亡くなったはずなのだが、父親がひた隠し、突然の心臓発作で亡くなった、ということになっている。
母親の最後の姿を見ていないマッシモにはそれが信じられない。
母親にべったりだった少年。一人っ子。
母親の死を絶対に信じたくないし、友達には、母親は遠くに住んでいる、と嘘をつく。
教師も困らせる。
大人になって新聞記者になった。
まだ母親の死因を疑い、突然消えた母親の影を背負って生きている。
さて、30年以上経って、父が亡くなり、母親の本当の死因を知る。
それは、自殺だった。(ネタばれ〜)
ストーリーはある意味比較的シンプルなのだが、最後まで持っていく間がうまい。
スリラー、サスペンス風の場面もあるので、特に最初は、本当に母親は死んだのか?まさか生きてないよね、と思わせたり、殺されたのかも?殺人犯はだれ?まさかね〜という感じでもあった。
ただ、途中で、この展開は自殺だった?と思うようにはなる。
最後は意外と呆気ない。。。
うーーん、新聞記者になったマッシモ、私なら当時の新聞記事を片っぱしから調べてみるだろうなぁ、(時は1999年、今ほどコンピューター化されていないくても読む手がないことはない)
原作があり、それを読んだ監督がとても気に入って映画化した、ということなので、大きく変えるわけにはいかないわけだが、若くして乳がんにかかり、治ったはずなのに、もう治らないと思い込んでいる母親、9歳の一人息子を残して自殺はいけないよ、と思う。
子供と友達、というタイプの母親なので、成長しなかったんだろうなぁ。
結構冷ややかな夫との関係にも悩んでいたんだろうなぁ。
私には男の子がいないので、成長した男の子がどれだけ母親にべったりになるかわからないのだが、ここまで母親の影を追うものなのか?
この辺は特に興味深かった。
個人的には意外に呆気ない結末、と思ったのだが(殺人、を期待したわけではないが。。)、終了後のインタヴューでは、良かった〜素晴らしい〜という意見が多数で、映画の作り方、途中の展開には大きく同意するが、最後がまずまず。
新聞記者として行った戦地で見た、殺された母とその息子。
母を憎んでいるという新聞の投書に回答するマッシモ。(ここは涙〜)
など、さすが、と思わせる場面は多数。
だから、勧めるかと問われれば、かなりオススメ。
78歳の大御所監督。
今回のインタヴューには、母親役の女優も出席。
映画の中でも美人だが、本物はさらに美人だった。(きれ〜)