在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Collio Friulano 2011-Kitzmuller

2012-06-15 19:21:58 | Friuli フリウリ
”コッリオ・フィリウラーノ2011”キッツミュラー -フリウリ州

いつものセルジョのお店で、知らないワインが棚に並んでいた。
うーん、見たことのないラベルである。
シンプルなラベルから、もしかしたらビオかも?と思った。
セルジョに聞いてみると、自然派ではないという。
まだ若いワイナリーで、オーナーもまだ若く、少量生産とのこと。かなり古風な、昔からのトカイらしさが出ているという話で、まあ、とにかく飲んでみようということになった。
名前は、フリウリにしてはお隣のスロベニアっぽくはないし、ドイツ風。つまり、アルト・アディジェ風でかなり変わっている。

フリウラーノは、個人的に好きな品種である。
派手過ぎず、堅実、ミネラルたっぷりで、飲みがいがあるというのはちょっと当てはまらない表現かもしれないが、出しゃばり過ぎない存在感がある、と言った方がわかりやすいかもしれない。

すぐに、柑橘の香り。そして、たっぷりのミネラル。緑の香りもあるが、ミネラルに隠れる。
味は、ただ、ちょっと苦味がきつい。塩味もあるが、それが、ほろ苦さに隠れてしまうくらい。そして、柑橘と程よい酸味が口の中に残る。持続性はまずまず。数年置いておくともっと味と個性が出るかも?(81点)

Al naso in primo piano una bella frutta, agrumi e forte minerale ed in fine una leggera nota verde.
In bocca amarognolo, una bella sapidità insieme a nota agrumata rimane in bocca. Buona acidità e PAI leggermente corta(81/100)