在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Eataly Roma aperto oggi

2012-06-21 18:56:06 | レストラン
ローマのイータリーが今日オープン

近くへ行く用事があったので寄ってみた。
早い午後の時間、空いている時間だが、まあまあの人が入っていた。

その昔、空港駅として造ったバカでかい建物。使ったのはわずか数年で、ずっと空き家になっていた。なんという無駄使い、と思ったものだ。
それがイータリーとしてよみがえった。
オープンが延び延びになり、本当は4月21日のローマの建国記念日の予定だったのが、3ヶ月延びたことになる。

4階建て、一番大きいイータリーだそうだが、しかし、トリノのリンゴットの最初のイータリーの印象より強烈ではなかった。
リンゴットは体育館のように広い、とにかくバカ広い、と思ったのだが、こちらは光が豊富に入る明るい印象、4階建てで高さもあるせいか、広いが、横にただ長いだけではないからかもしれない。

売っているものは、高級食材。
しかし、肉も魚も野菜も果物も売っているので、町中の高級食材店とは違うし、もちろんスーパーとも違う。
ところどころにレストランコーナーが設けてあり、オープンな雰囲気がいい。
これから利用できそうな感じ。

行きかたは、地下鉄だとpiramide駅で降りて、となりの国鉄のオスティエンセ駅へ行き、駅の地下道を突っ切る。
ちょっと距離はあるが、直結している。
国鉄のOstiense駅だとかなり近く、中心とは反対側の出口へ出れば目の前。

興味のある方はぜひお立ち寄りください。

Invito al mondo dei vini naturali 1

2012-06-21 12:24:08 | イタリア・ワインABC
自然派ワインへのお誘い 1


最近は自然派ワインが流行っている。
フランスでも、イタリアでも、そして日本でも、また、アメリカでも流行っている。
嬉しい限りである。
しかし、自然派ワインとは何か、どれが自然派のワインなのかと言うと、難しい話になってくる。
認定の団体がいくつかあり、認定されているものは当然自然派となるが、では、認定されていないものは自然派ではないかと言うと違う。
認定されているものでも、ちょっと怪しいというと失礼だが、そういう感じのものがあるし、昔から自然の造り方で造ることが当然であり、認定など関係ないという造り手も多い。

そして、一般に誤解され、意外と知られていないのは、自然派の基準は、ブドウの栽培に関してのみであるということである。
最近は、ワインの保存料として亜硫酸が添加されていることを知識として知っている人が増えているが、自然派であることと、亜硫酸の添加、使用は関係がないことは意外と知られていないというか、誤解されている。
つまり、畑でのブドウの栽培栽培が有機で、3年を経過すれば団体に申請ができるだけで、ワインの醸造時に亜
硫酸がされているか否かで自然派であるかを決めるわけではない。
だから、先に言ったように、ちょっと怪しい自然派ワインも出回ってしまうのである。
いくら畑が有機栽培でも、結構な量の亜硫酸を使用すれば、ちょっと悲しい自然派ワインになってしまう。

逆に、畑が有機栽培であることが当然の造り手は、そんなことをラベルに明記する必要もない、と思っているところも多く、人から聞かされないと自然派だとわからなくて、これも困る。


だから、ある意味、自然派ワインは、飲んでみて、人と話して、少しずつ知っていくしかないものだと思う。
では、そこまでしてどうして自然派にこだわるか、何も自然派でなくてもいいではないかと思うかもしれないが、自然派は、体に、そして、心に優しいのである。

続く