在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Tenuta Serranova 2011 -Agricola Vallone

2012-06-23 15:58:16 | Puglia プーリア
”テヌータ・セッラノーヴァ2011” ヴァッローネ -プーリア州

ヴェッローネは個人的に好きなワイナリーである。
プーリアの歴史を作ったのはタウリーノだと思うが、ヴァッローネも数ページ以上はさいていると思う。
ただ、最近醸造家が変わっているので、この先はどうなるか。
モダンになりそうな予感がするが、だとするとちょっと悲しい。

その昔、ワインの勉強を始めた頃、よく行っていたエノテカで、勧められたのがグラッティッチャイアである。
いいからこれを飲んでみな、と言われた。
その頃は、ふ~ん、という感じでしかなかったが。
無知だったな〜、とその頃が懐かしい。

ヴァッローネの白。
品種はフィアーノ。
カンパーニャの3品種、フィアーノ、グレコ、ファランギーナの中で、個人的にフィアーノが一番好きである。

色は、割と濃いめ。
香りは強く、白いフルーツの熟した香りが広がり、スパイスと緑の香り、ミネラルを感じる。広がりがあり、甘さと硬さが交錯。
味は、ミネラルがたっぷり感じられ、塩味を感じる。ボディがあり、強さ、持続性もあり、よく出来ている。
しかし、やはり少しずつモダンになってきているような。。。
それはそれでいいとするが。。。(87点)

プーリアのワインについて自由に語れるようになった。
これからはESのジャンフランコ・フィーノ氏に期待したい。

Colore abbastanza carico, al naso intenso, frutta bianca matura, spezie, erbe aromatiche, minerale e ampio. In bocca decisamente minerale, sapido, caldo e buone intensita' e la PAI(87/100)


Invito al mondo dei vini naturali 3

2012-06-23 01:09:19 | イタリア・ワインABC
自然派ワインへのお誘い3

今現在、自然派ワインに興味がなくても、好きでも嫌いでも、ワインに興味を持ったら、出来るだけ早いうちに良い自然派ワインを飲んで欲しい。
最初は大きく戸惑うかもしれない。
色、にごった色、オレンジ色に近い白ワイン、薄い色の赤ワイン・・・
香りは、いつものフルーティーさがなく、アニマル、腐葉土、強さに欠けることもあるし、持続性に欠けることもある・・・
味も、インパクトがない、するっと入ってしまう、あの心地よいまろやかさを感じない、ボディに欠ける、持続性に欠ける・・・
などなど。

たとえ印象が悪くても、その印象を覚えておいて欲しい。
もしかしたら、将来その印象が変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。
しかし、好みは変化する。

もし、将来自然派が好きになることがあったら、あの時はああ感じた、とその印象を思い出すのはとても楽しい。
そして、その変化を人に伝えて欲しい。

自然派ワインは体と心に優しい。
造ったワインのようなウソがない。

自然派ワインへのお誘い。