行きかふ年もまた旅人なり

日本の歴史や文学(主に近代)について、感想等を紹介しますが、毎日はできません。
ふぅ、徒然なるままに日暮したい・・・。

夏の読書

2008-08-03 15:53:26 | Weblog
 角川、集英社、新潮が夏の読書として紹介した小冊子を目にした。高校生くらいまでをターゲットにしているのだろうが、各作品の紹介は、今でも楽しめる。星新一氏の作品が目に留まり、作品紹介を読んでいたが、いつ読んでも不思議な世界だなあ、と感じてしまう。読み直しも含めて、この夏に文庫を手にしようか、と考えている。
 そういえば、南極からタロとジロが生還した時、日本中が感動したというが、氏は「何が感動だ、彼らに食い殺されたアザラシやペンギンをどう思っているのか!」と怒ったという。元を正せば、人間が自分達の都合で南極にいるはずの無い生物を置いていったから起こった出来事であって、1年後に回収できたから良かったものの、生態系そのものを破壊する危険を考えたら、素直に喜べないだろう。しかも、タロとジロは名前を呼ばれても逃げ回っていたのが事実だ。感動的にするために捏造した。今なら環境破壊として、越冬隊も国も非難の的になったろう。
 それはともかく、こうした文学作品の紹介を読むと、その作品に始めて出合った頃の気持ちを思い出すことがあり、青臭い自分を思い出し、少し気恥ずかしい。

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