ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

爆睡。

2012-08-05 | Weblog
ロンドン五輪もなんのその。
観戦もせずにしこたま昼寝である。
たぶん10時間以上寝てるんじゃないかな。
「目玉が溶けるぞ」と思った人、正解(笑)。


さて、本日の本は、大矢博子氏の「脳天気にもホドがある」。
『燃えドラ夫婦のリハビリ日記』という副題からもわかると思うが、脳出血の後遺症の片麻痺や脳機能障碍と戦う闘病記である。
のだが。


これがおもしろひ。


救急車で運ばれる際にも鉄道本を要求し、鉄道模型の型番が嫁さんの名前よりも前に出てくる鉄っちゃんな夫さんとか。
リハビリよりもドラゴンズの試合を優先する嫁さんとか。
けらけら笑いながらサクッと読めてしまう上に、申請周りの実務的なことについても、とても詳しいんですな。
まあ残念ながらワタクシメの病状の参考にはならんのですが。
たとえば介護保険てのは「身体状況の悪化による日常生活の維持困難を支援によって解決」てのが大きいので。
二号(40歳からの)癌患者の申請できる要件て、「余命六ヶ月未満の末期であること」だったりするんですな。


閑話休題。


麻痺がひどいと上肢がそれだけで亜脱臼を起こす可能性があるというのは、目から鱗。&納得。
程度も深刻さも比べものになりませんが、ワタクシメもぎっくり腰で足に麻痺が残りました。
そうすると通常無意識にでも筋肉に力が入っているというのが良くわかるんですな。
運動神経が麻痺していると、骨格がまず支えられないから、ものすごくバランスが取りにくい。
その上、どうしても力の入らない筋肉は痩せて縮む。
攣るなんてのは序の口で、拘縮により尖足とかいろんな症状が発生して、最終的には骨格もゆがんだりする。


病人が闘病記を読むのは、「使えるか」がポイントになるんではなかろうか。
今後の病状について、知識を得ることができるか。実務的に役に立つか。
そういう意味では、かなり理想的な闘病記であると思う。





娯楽としてもなかなかのモンでしたよええ。
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