ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

生育。

2009-07-05 | Weblog
我が家の庭というか、畑全体に蔓が這い回っている。


南瓜の蔓は、玄関に続くアプローチに這い出てきていたので新聞配達の人に踏まれたらしく。
先っぽがめげていたので、再度畑に向けて方向転換をしてやったり。

ひからびた長芋からは、頑丈な蔓が伸びてきて、ぎうぎうに支えの棒を締め上げていたり。

ほとんどワイヤートラップをしかけたジャングルのようである。


我が家の庭だけではない。

道端には葛の蔓が伸びまくり、四メートルほどある看板のてっぺんまで這い上っていたり。
ノウゼンカズラが庭先から花を覗かせている家があったりする。


ノウゼンカズラは夕日色したきれいな花が咲く。
だが、その美しさとは裏腹に、危険な植物でもある。
藤にもいえることだが、蔓の強いものは悪女に似ている。
一見弱々しいが、生きている木に巻き付くと、絞め殺してしまうのだ。


ノウゼンカズラの名前をまだ知らなかったおかんさま。
「ねえ、これ、なんて花?」と尋ねると。
おとんさま、自信満々に答えたそうな。


「アイゼンカズラ!」


そりゃ、ドラマのタイトルだろうに。





んが。
あまりにも自信たっぷりな様子に、おかんさまはしばらくだまされていたらしい。
だまされんな。
人気ブログランキングへ

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
かつらズラ (猫まんま)
2009-07-05 06:21:50
おはようございます。

ナイスなおとん様に、誰ぞ金色の座布団をお持ちいたせ!
おかん様、素直でよいわ~。

「アイゼンカズラ」ってのが
映画タイトルのことを指すのなら
そして、恋人同士の愛の語らいの名傍役として登場したなら
それは「愛染かつら」ですな。
でもって、この場合は蔓ではなくて「桂(かつら)」っていう樹木のことですな。
と厭味な蘊蓄おばさんしました。

なんでこんなことを知ってんだ? 
暮れと正月に繰り返される古い映画のTV上映を、
幼き頃から見て来た(正確には選択の余地なく見させられた)猫まんま。

只今、ジャングル化した実家の庭で、
腰にぶら下げた蚊取り線香を唯一の武器として乱闘中。
小休止
緑の悪魔に生気を吸い取られても、食欲衰えず。

老後の楽しみによく「庭いじり」があげられますが、要注意です。
あれは整備されたお庭を持つ方限定ですね。

30年前の父のように、山からの雑木をそこかしこに植えたり
気ままにキウィを育てたりした後に育児放棄したら、後の始末が大変です。
母が実家から持って来たタイサンボクも、しだれ桜もすっかり容色が衰え
母お気に入りで、唯一蔓族に絡まれない植物の名、それは「ボケ」
あの棘が有効なのか?
なんだか皮肉なオチです。
Unknown (うりゃ。)
2009-07-05 12:23:40
>猫まんま様

おはようございます。
日曜日の朝早くからいらっしゃいませ。
「愛染かつら」…タイトルしかワタクシメも知りませんが、おかしいとおもわなかったんでしょーかおかんさま。

今の時期の庭はジャングルになりますよねぇ…。
腰に蚊取り線香、ワタクシメもよくやりますが。
ほんとーに喰われると痒い、足先とかには効果が及ばないんですよね、腰に付けてると。
しかたないので足先を線香の煙でいぶしてからジャングルへと潜入いたしますが…。

どんなに立派なお宅でも、庭が荒廃しているのを見ると、なんかこー、ポーの作品『アッシャー家の崩壊』をイメージしてしまうのはワタクシメだけでしょーか?
そういう家が一軒でも住宅地にあると、その周辺全体がシャッター通りめいて、ひどくうらぶれた感が漂うんですよねぇ…。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。