うりゃの映画あれこれ

貴君の好物を私も好きとは限らない。同様に私の好物を貴君は嫌いかもしれない。ひとそれぞれ。
主にレンタルDVDで鑑賞。

はじめに。

うりゃ本部での「映画あれこれ」と、 ブログ「ばちかぶり日記2」で書いたぶんを
2008年11月1日、全部このブログに移行しました。

※ すべて原語+字幕で見ております。日本語吹替の評価はしません。
※ マイナー映画や世界各国の映画をもっと見よう!! グローバル文化は「文明」であって「文化」にあらず。

ROCK ME AMADEUS ~ファルコ 運命に翻弄されたスーパースター

2011年02月12日 | 洋画 ドラマ
ROCK ME AMADEUS ~ファルコ 運命に翻弄されたスーパースター
  Falco - Verdammt wir leben noch! (2008年 オーストリア・ドイツ 114分)

1985年にリリースした『ロック・ミー・アマデウス』が世界的大ヒットとなったミュージシャン、
ファルコの伝記映画。
オーストリアでその後もスターだったが、ご多分に漏れず薬と酒におぼれ、
1998年移住先のドミニカ共和国で自動車事故で亡くなった。享年40歳。
映画『アマデウス』のヒットにのって作られた、ドイツ語と英語によるラップ曲『ROCK ME AMADEUS』は、
近年「ギャッツビー・ウォーターワックス」のCMで替え歌で使われた名曲。
私は80年代に放送された「MTV:Music Television」をよく見ていたので、
ああ、こんな曲もあったけ。ああ、これもファルコだったのか。と懐かしく・・・(笑)。

ファルコは全米ナンバーワンになった時も喜ぶどころか
「トップに立ってしまった。次はどうしたらいいんだ。」と落ち込むような神経の持ち主だったようで、
それから考えるとファルコが音楽的に影響を受けたデビッド・ボウイなどは、
長生きしているとこを見ると結構図太いんだろう。ミック・ジャガーは言うに及ばず(笑)。
栄光と悲哀を描く伝記それ自体はさほど刺激的なものではないが、ファルコを懐かしく思う人は、見ても損はあるまい。


※ この映画で私がなにより嬉しかったのは、冒頭からグレイス・ジョーンズが登場したこと。
事故を目撃した食堂のオバチャン役なのだが、女神の強烈な存在感は健在だった。現在62才!


ゾーンA

2011年02月12日 | 洋画ホラー
ゾーンA  DJINNS (2010年 フランス 104分)

1960年。フランス軍用機が、フランス領アルジェリアの砂漠地帯に墜落する。
部隊が急行するが目的は救助よりも、ジュラルミンケースの回収らしい。
乗員は全滅、ケースは発見されるが、
武装アラブ人(独立派ゲリラ?)に襲撃され、砂嵐の中を小村にたどりつく。

ホラー分類なのは、ジンと呼ばれる精霊が彼らを狂わせ自滅させていくからだが、
これはスピリチュアル・ホラーを装った反核映画。

最後に判るのだが、ケースの中身は原爆実験を許可する大統領署名だった。
地の精霊ジンは核実験を阻止したかったんだな、ということが最後にわかる。

以下、私からの補足説明。
サハラ砂漠でこの1960年に始めたフランスの核実験は、アルジェリア独立後も続けられ計17回。
さらに南太平洋の仏領ポリネシアで193回行われた。その放射能汚染被害は今も続いている。
これ1回じゃなかったんだよ。これが「最初」だったんだよ。

ってなことを書かなきゃならないってのは、映画としてはいかがなものか。


※ C級に近いですね。
わけのわからないものによって小隊が自滅するなら、イギリスのB級ホラー『デス・フロント』のほうがいいな、と(^^A;

バティニョールおじさん

2011年02月11日 | 洋画 ドラマ
バティニョールおじさん MONSIEUR BATIGNOLE (2002年 フランス 103分)

ナチス占領下のパリ。
肉屋のバティニョールはナチに逆らう気はないが協力する気もない。
ただ、まっとうな商売をしていたかった。
ところが娘の婚約者が、隣家のユダヤ人バーンスタイン一家を密告する。
図らずもバーンスタイン家の広いアパートを手に入れてしまうバティニョール。
欲深な女房は浮かれて喜ぶが、バティニョールはうかぬ顔。
そんなところにバーンスタイン家の息子シモンが連行先から逃げてくる。
あわてて匿い、一家が本来行くはずだったスイスに逃そうと一人で奮闘するバティニョール。

主演は「コーラス」の先生役ジェラール・ジュニョ。
ジュニョ自身が製作・脚本・監督。
占領下のフランスの微妙な立場を笑いとペーソスで軽く描く秀作。

ユダヤが、ナチスが、というのはお話しの背景であり、
メインはおじさんの奮闘と子供たち(シモンと従姉妹たち)とのやりとり。
年齢のわりに賢い、こまっしゃくれた子供たちが可愛い。
ラストもよし。(実話が元らしい。)


※ がんばれ、おじさん♪♪


笑いながら泣きやがれ

2011年02月11日 | 変り種ムービー
笑いながら泣きやがれ CRYING WITH LAUGHTER (2009年 スコットランド 94分)

2009年英国アカデミー賞スコットランド最優秀映画賞受賞作。
お下劣トークで人気のスタンダップ・コメディアン、ジョーイ・フリスク。
ある日、傷だらけの顔で現れたステージで、
「今からマジメな話をするから聞いてくれ。」と話し始める・・・・・

ヤク中、アル中、借金まみれ。妻にも愛想尽かしされたジョーイ。
身に覚えのない傷害事件で逮捕されるが、
助けてくれたのが数日前に会った同級生の元軍人フランク。
士官学校の少年時代、酔っ払っていて記憶がない放火容疑で少年院送りになったジョーイ。
そのときの同級生だというが、ジョーイは覚えてない。
行き場をなくし、とりあえずフランクの世話になる。
だまされて連れて行かれた介護施設にいた痴呆老人は当時の校長だという。
フランクは校長を誘拐する。
実は最初からフランクの罠だった・・・

少年だった当時、いったいなにがあったのか??というミステリー仕立ての災難話。
ひどい目にあったうえに記憶にない恥辱まで掘り起こされて、
ジョーイとしては、そりゃぁ笑いとばすしかないよなぁ。
というわけで、このタイトル。秀逸である。


※ 地味だけどある種の感動作。前向きに行こうぜっ。



レポゼッション・メン

2011年01月31日 | 洋画ハラハラドキドキ
レポゼッション・メン REPO MEN (2010年 アメリカ 111分)

昔、アレックス・コックス監督、エミリオ・エステベス主演のSF映画で「レポマン REPO MAN(1984年)」ってのがあったよねーー。
けっこう好きだったのにストーリーが思い出せない・・・(泣)
ローン滞納の自動車回収屋が「レポマン」。車のトランクに宇宙人の死体があって・・・
で、それでどうしたんだっけ(^^A;。
本作の邦題が原題の「レポメン」じゃないのは「レポマン」と区別するため??

ジュード・ロウ主演の本作では、ローン滞納者から回収するものは「人工臓器」。
原作はエリック・ガルシアのSF小説。読んでないな。
いかにもアメリカらしい思いつきだね。
低信用(サブプライム)ローンで借りた住宅ローン破産者があふれた国。
公的医療保険がなく、病気になると医療費で破産する国。
そのへんの皮肉で書かれたものでしょうね。

近未来。あらゆるパーツが独占企業の人工臓器で置き換え可能となった世界。
高額な臓器ローンを滞納すると回収屋が現れて、強引に切り裂いて臓器を回収していく。
命にかかわる臓器でも容赦はない。そういう契約になっている。
合法殺人に疑問も持たずに仕事をしていた主人公の回収屋レミーはある日、
不審な事故により自らが人工臓器を使う債務者となってしまう・・・・・・

ストーリーに関係ないが、ジュード・ロウね、M字ハゲの進行が止まらないね。
もう思い切ってスキン・ヘッドにしてさぁ。
トラボルタみたいに常時カツラにしちゃえばいいのにねぇ。
美男ゆえに思い切りが悪いのか?(^^A;


※ 上司役が「ソルト」にも出ている俳優。部下レミーに契約書にサインさせる時に、
一般顧客向けの営業トークと同じ決まり台詞を言う無神経っぷりが笑える。


ソルト

2011年01月30日 | 洋画ハラハラドキドキ
ソルト  SOLT (2010年 アメリカ 100分)

アンジェリーナ・ジョリー主演のスパイ・アクション活劇。
トム・クルーズで企画されていたが彼が降板し、性別を変えてアンジー主演となったそうな。
謎のロシア人が「ロシア大統領暗殺計画の為に送り込まれたソルトという名の女スパイがいる。」とCIAに密告する。
二重スパイの疑いをかけられたソルトは即座に逃亡する。
賢いわ強いわ、アクション派手だわ。

本当に彼女はロシアのスパイなのか? 今はどちらに加担しているのか?
謎が明かされないまま進行し、彼女の行動理由がわからないので、感情移入しにくい。
ロシア側の描写も雑だし。
でも、まぁ、アンジーかっこいいし~(笑)

鍛えられた相手にあの細身の体での打突攻撃があれほど効果があるかは疑問。
でも、まぁ、アンジーかっこいいから~(笑)
・・・・・という映画(^^A;。


※ この後に見た「レポゼッション・メン」に同じ役者が出ている。
見る順番が逆だったら、「コイツ、ぜったい悪いヤツ。」って最初から思ったのになぁ(笑)。


ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

2011年01月30日 | 洋画コメディ
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
THE HANGOVER (2009年 アメリカ 100分)

結婚式の前にラスベガスでハメをはずそうと出かけた悪友3人組と花嫁の弟。
どんちゃん騒ぎの翌朝目覚めてみればホテルの部屋はハチャメチャ。
バスルームには獰猛そうな虎が一匹。そしてクローゼットにはなぜか赤ん坊が!!!!
しかも肝心の花婿本人が見当たらず、残された3人には記憶がまったくなかった・・・。

赤ん坊を抱えて、花婿をさがすために昨夜の真相究明に奔走する彼ら。
徐々に明らかになる衝撃かつ支離滅裂な真実!!!(大笑)
演じるのはあちこちでよく見る中堅どころの役者&コメディアンたち。
キレイどころは、ヘザー・グラハムほか。

よく出来た、ミステリータッチの爆笑コメディです。
エンドロールでも残された謎が明かされるので、お見逃しなく。


※ 飲んだくれて記憶をなくした事のあるヒトは身につまされる??(私は下戸。)


あけましておめでとうございます。

2011年01月01日 | その他。

上は昨年見たDVDのパッケージ画像です。
当ブログには書かなかったもの、書けなかったもの、
書くつもりで書きそこねたもの、これから書くつもりのタイトルも含んでおります。

新年はぼちぼちと・・・まずは、まとめ借りしたのを見てからね(笑)。


パリより愛をこめて

2010年12月24日 | 洋画ハラハラドキドキ
パリより愛をこめて FROM PARIS WITH LOVE (2010年 フランス 95分)

このピエール・モレル監督の前作はリーアム・ニーソンがパリで大暴れする「96時間」、その前のが「アルティメット」。
さらにその前は撮影監督で「トランスポーター」などを撮ってた。
つまり、アクションを得意とするリュック・ベッソン組の一員。

本作は、思い切ってスキンヘッドにしたジョン・トラボルタがパリで大暴れ。
巻き込まれ的な相棒はアイルランド人俳優ジョナサン・リース=マイヤーズ。
ということで、フランス映画だけど言語はほぼ英語です。

若き在仏アメリカ大使館員のリース(マイヤーズ)は実はCIAの見習い助手。
新しい任務は本国から来た敏腕捜査官ワックス(トラボルタ)の運転手兼相棒。
このワックスの無茶な行動に、捜査目的もわからないまま振り回されるリース。というバディ・アクション。

「96時間」のニーソン同様に、トラボルタがスティーブン・セガールばりの強さを見せる。
トラボルタが撃ちまくり突進しまくった跡は死体の山。
わたしゃ、マネキン工場での撃ち合いシーンが好きです。
セガールやニーソンと違うのは、しゃべりまくることと紳士じゃないこと(^^A;。
それと行動動機が正義感とか主義主張とか娘への愛とかじゃなくて、『任務』。
任務のためなら現地警察に死人が出ても関係なし。
だって、CIAだもんな。CIA=無法者(笑)。
「96時間」のニーソンも元CIAって設定だったし、「CIAは野蛮人だ。」が基本ラインか・・・?
そんなことは気にせずに、トラボルタの華麗な銃撃戦と強引無茶な行動を楽しむべきなんだろうな(^^A;。


※ 『宮仕えはツライよ。』だったりもする(苦笑)。

アルティメット / アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ

2010年12月23日 | 洋画ハラハラドキドキ
 アルティメット  BANLIEUE 13 (2004年 フランス 85分)

なぜか見逃していた、リュック・ベッソンが製作・脚本のアクション。
スタントマン出身のシリル・ラファエリと、映画『YAMAKASI ヤマカシ』のモデルとなったパルクールの使い手ダヴィッド・ベル共演。
屋根を飛び壁を駆け上がる重力無視のパルクール・アクションや格闘シーンはすべてワイヤーなしの本物。

近未来(といっても2010年)のパリ。スラム化した無法地帯(バンリュー13)は高い塀で囲われている。
ここで生まれ育った正義感あふれる男レイトは地区のボスのタハ相手に孤高の戦いを続けていたが、妹をタハに捕らえられてしまった上に警察に拘束される。
一方、強力な時限爆弾をタハに盗まれた政府は特殊部隊の潜入捜査官ダミアンを起用する。案内人に選ばれたのが投獄中のレイト。
200万人の命のために潜入するダミアン(シリル・ラファエリ)と、妹奪還に動くレイト(ダヴィッド・ベル)の超絶リアルアクション。
人質が恋人ではなく妹、ってとこがいい。
無条件に守るべき相手であり、レイトの私利私欲のなさ、禁欲性が表現できるでしょ。
随所に香港アクション、特にブルース・リーへのオマージュあり。


 アルティメット2  マッスル・ネバー・ダイ BANLIEUE-ULTIMATUM (2009年 フランス 102分)

第一作に妙な邦題をつけるから続編でまたもっと妙な副題をつけるハメになる(苦笑)。
原題を訳せば前のが「バンリュー13」。続編が「バンリュー アルティメット」(^^A;
前作ラストで壁の撤去が約束されたが反古にされ、今なお、さまざまな人種のギャングたちが暮らす2013年のバンリュー13地区。
この地区で重大犯罪をでっちあげそれを理由にミサイルや軍隊を投入して地区をぶっつぶし、更地にして高層ビルを建てて儲けようっていう陰謀に、またまたダミアンとレイトが立ち向かう。
今回は各人種別ギャングのボスたちも協力するが、このボスたち5人のうち3人が現役ラッパーで存在感バツグン。
そんなラッパーの起用や、前作よりシンプルな勧善懲悪な話なので、青少年向けの映画なんでしょう。
差別主義者や悪者だらけの政府・軍部要人たちの中で、大統領が一貫して「理想を守る正義の人」なのが良い(笑)。
監督が変わったのでアクションにはジャッキー・チェンへのオマージュ多々。そんなユーモアの種類も多彩なリアル・アクション。
中国系ギャングのボス姐御タオ(エロディー・ユン)の登場シーンも意表をついて良かった。しかし、前作に登場したレイトの妹はどこへ消えた????


※ シリル・ラファエリの女装はすごかったな~~(^^A;。
「処刑人」のウィレム・デフォーの女装に次ぐか??(大笑)


K-20 怪人二十面相・伝

2010年12月08日 | 邦画
K-20 怪人二十面相・伝 (2008年 日本 137分)

大元は江戸川乱歩による有名シリーズだが、それを元にした北村想の小説をさらに改変し映画化。
時代設定を第二次世界大戦が「回避」されたパラレルワールドの1949年とする。
出演は金城武、松たか子、仲村トオル、國村隼ほか。

サーカス団軽業師・遠藤平吉は怪人二十面相にだまされ、二十面相として軍憲(警察)に追われる身となる。
この主役の平吉役が金城武。はっきり言って、わたしゃファンだ。
初期の出演作以外はあまり見てないけど、最近ではジョン・ウー監督の『レッドクリフ(赤壁)』の諸葛孔明役、良かったよねぇ。
苦労して今の位置を確保した草刈正雄しかり、阿部寛しかり、長身の甘いハンサムは少しとぼけた二枚目半の役柄が一番いい。

フランス発の軽業術『パルクール』(リュック・ベッソン製作映画によく使われる)を使用したアクション。
様々なガジェット。超巨大なテスラコイル。(テスラコイル、好き♪)
サイバーパンク的というかアメコミ的なものを昔の昭和にぶち込んだ『娯楽冒険活劇』。
もちろん突っ込みどころがないわけじゃないけど、面白かったから良し♪
金城ファンには特に良し♪(笑)


※ でもさーーーー、小林少年ものすごく怪しかったんですけどさすがに体格的に彼は二十面相ではないとは思ったけどさ、なに?彼ってただの嫌なヤツなわけ?(^^A;
(『そうだよ。』と、乱歩原作をよく覚えているウチのダンナは言いました。)


サベイランス

2010年12月08日 | 洋画 ドラマ
サベイランス Surveillance (2008年 カナダ 98分)

ジェニファー・リンチ脚本・監督のサスペンス・スリラー。製作総指揮は父ちゃんのデヴィッド・リンチ。
雰囲気的にはデビッド・リンチ・ワールド色満載である。しかし話の筋が・・・。

田舎町での連続殺人事件の3人の生存者。
男女2人のFBI捜査官が事情聴取するが3人の証言は微妙に食い違い・・・ってな「羅生門」的な宣伝だったが、
確かに3人とも自分に都合の悪いことは言わないが、
本当のことを描いているらしい回想映像にはなんのズレもない。
どうやら他に登場人物もいなさそうだ・・・・・
5人以外には署長をはじめとする同僚たちのみ。ってぇことは怪しいのは・・・・

FBI捜査官役にビル・プルマンとジュリア・オーモンド(老けた!!)。
役者はよく演じているが、この脚本でよく父ちゃんがGOを出したもんだ。
父ちゃんの映画のような不条理な不可解さはないが、この残虐さでは一般向けでもない。
ジェニファー・リンチの14年前の前作「ボクシング・ヘレナ」も『困ったもんだ』的映画だったけど。。。
父ちゃん、そろそろちゃんとワケのわからない新作を見せてくれーーー!!と、リンチ・ファンはボヤくのだった。


※ 署長役のマイケル・アイアンサイドって、やっぱりジャック・ニコルソンに似てるよねぇ。毒気は少ないけど。



30デイズ・ナイト

2010年11月29日 | 洋画ホラー
30デイズ・ナイト 30DAYS OF NIGHT (2007年 アメリカ 113分)

この邦題『30デイズ・ナイト』、どういう意味かと思ったら原題は『30DAYS OF NIGHT』(30日の夜)。
“OF”の1語くらいケチんないでよ。

ヴァンパイアものであります。舞台は冬のアラスカ最北部。まったく太陽が昇らない『極夜』(夏の白夜の反対)の30日間。
ヴァンパイアが太陽光(紫外線)に弱いのはお約束。
極夜の街を人間狩りの場にするとはヴァンパイアも賢いっ。
賢いわ強いわ団体さんだわで、アクションは派手です。ただし人を食った後、お顔は拭いてほしいなぁ。ドラキュラ伯爵が怒るぞ、ゾンビじゃないんだから(泣)。

さて、闇と同時に襲ってきたヴァンパイア・チームから逃げ、隠れ、たまに反撃するサバイバル・ホラーでありますが・・・・・・・・・普通のこの手の話って、一晩の攻防とかそんなもんでしょ。30日は長いよね。しかもそれを2時間弱で描くってのは・・・・・無理がある。
(え? あのままそこに1週間いたの? 1時間じゃなくて? う~ん、だけど特に誰もやつれてもいないねえ。)
って感じで緊迫感が足りない。 ダメでしょ。

主演はジョシュ・ハートネット。え~と今年32歳だから、製作時はまだ29くらいか。映画俳優歴まだ10年ちょっとなのねぇ。ますますトミー・リー・ジョーンズに似てきて(血縁はない)、いい役者になってきました。


※ 製作がサム・ライミってとこで ちっと期待しちゃったんですけどね(^^A;。監督は『ハード・キャンディ』のデヴィッド・スレイド。・・・ああ、これもコミック原作なのかぁ・・・

アイアンマン2

2010年11月29日 | 洋画ハラハラドキドキ
アイアンマン2 Iron Man 2 (2010年 アメリカ 124分)

マーベル社アメコミ原作もののシリーズ2作目。
主役アイアンマンこと孤独な天才大金持ちアンソニー・スターク役はロバート・ダウニー・Jr 。
前作同様に、男の子な大人が好きそうなSFヒーロー・アクション。

今回の悪役は、ロシアの天才物理学者ウィップラッシュ。演じるのはミッキー・ローク。悪の動機が主人公の父親(スターク社の先代社長)に排除された親父の怨みを晴らすためって、そりゃ逆怨みでしょ?
彼を援助するバカが、スターク社が兵器産業から撤退したおかげで伸し上がった軍需企業ジャスティン・ハマー社社長。サム・ロックウェルが、お調子ものでイヤミなヤツをとことん軽く演じる。

コメンタリー解説を聞く限り、監督自身はオタクではなさそうだが、CG関連にはオタクが多いのだろう。
無人機ドローンって・・・・・ほとんど『ザク』じゃん(笑)。
陸軍用ドローンが攻撃開始前に足の接地面がグヮシャン!!って変わるとこが好き。(反動対策)

キレイどころは前作に続きアンソニーの秘書ペッパー役のグウィネス・パルトロウ。この人の顔、好きです私。
今回初登場はスカーレット・ヨハンソン。同社法務部から秘書に抜擢された有能な美女だが、実は・・・?? 黒のピチピチ・コスチュームで格闘アクションもこなす。男性必見!?

話の主な筋は、アンソニーが胸に装着したアーク・リアクターの副作用で毒素が体にまわるのをどうするか。ってのと、ウィップラッシュの奇襲にどう対抗するか。
細かい突っ込みところは山ほどあるけど、まぁこの手の映画はさ、ハラハラワクワクすればさ、いいんじゃないかな~~っと(^^A;。
アタッシュケースから変形する携帯用簡易アーマー『マーク5』もカッコイイよん。


※ 盟友ジェームズ・ローズ中佐役が前作のテレンス・ハワードからドン・チードルに変更。う~~ん、テレンス・ハワードのほうが好きだなぁ(顔が)。

劇場版 TRICK 霊能力者バトルロイヤル

2010年11月22日 | 邦画
劇場版 TRICK 霊能力者バトルロイヤル (2010年 119分)

シリーズ開始から10年。4年ぶりの劇場版。
変化したのは、仲間由紀恵が当初よりふっくらして、あまり「ヒンニュー」ではなくなったことくらい。
でもやっぱり劇中では阿部寛が「ヒンニュー」を連発する(笑)。

今回の舞台はその名も「万練村(マンネリ村)」。
冒頭からデジャ・ヴか?と思うくらいに過去作品と同じ設定が繰り返される。
それはデジャ・ヴではなく、第○話あるいは第○作目の自家パロディ。
「さあ、今のはいつのと同じだ?♪」と聞かれているような。
取り壊されたはずのアパートは、「偶然にもそっくり同じ」に建て直され、
いささか変化があったはずの主人公2人の関係は、また元どおり。
ヅラ刑事・矢部(生瀬勝久)も、もちろんいつもどおり。
しかも、今回の謎は最後にそもそものシリーズ第1話に結びつく強引さ(笑)。

ここまでファン向けに限定した映画はあまりない??
わたしゃファンだからいいんだけどさ、いくらなんでももう少し変化があったほうがいいなーーーーーー
山田(仲間)の秘められた霊能力はどうなったんだろーーーー(^^A;

山田の母(野際陽子)の書家商売だけがデカくなっている(笑)。


※ 有名役者(今回は松平健、藤木直人、戸田恵子ほか)が嬉々として変な役を演じるのがこのシリーズの特色。藤木直人なんか「不死身なお人」ってアンタ・・・(しかもチョイ役)