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テレビ討論で日本共産党の市田忠義書記局長が主張ー大企業利益優先の金権腐敗から人間生活優先の政治へー

2009-05-26 07:01:39 | 国内政治
家計温める対策必要
補正予算案「バラマキで国民にツケ」
消費税頼み 自公も民主も同じ
テレビ討論 市田書記局長が主張

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 日本共産党の市田忠義書記局長は二十四日、NHK「日曜討論」、テレビ朝日系番組「サンデープロジェクト」に相次いで出席し、景気悪化をめぐる問題や消費税増税問題について与野党の幹事長らと討論しました。(詳細)

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 与党側は、二〇〇九年度補正予算案は「非常に広い分野で(経済を)かさ上げするもの」(自民党の石原伸晃幹事長代理)、「(野党側は)今の経済情勢に対する認識が十分でない」(公明党の北側一雄幹事長)などと述べました。

 これに対し、市田氏は「経済危機を認識していないのは、自公政権の方だ」と述べ、「今の景気悪化から国民を守る視点、外需主導でなく、国民の懐を温める経済政策に転換する哲学がまったくない」と反論。補正予算案は「総額十五兆円先にありきで、中身も一年限り、一回限りのバラマキがほとんどだ」と述べたうえで、住む家さえ失った派遣労働者への対策や、生活保護の老齢加算・母子加算の復活、後期高齢者医療制度の廃止、国民健康保険証の取り上げ中止など「一番、困っている人々に対して目を向けるべきだ」と指摘しました。

 また消費税の引き上げをめぐって、北側氏は「消費税の問題は社会保障(の財源)という関係で出てきている」「今回の経済対策と将来の消費税(引き上げ)とは、まったく関係ない」などと主張しました。

 これに対し市田氏は「大ウソだ」と反論。与謝野馨財務相が財政赤字の穴埋めに消費税を使えるよう税制「改革」の「中期プログラム」見直しまで言及していることをあげ、「十五兆円のバラマキをやって結局、ツケを国民にまわそうとしている」と指摘しました。さらに、「消費税は導入時にも、引き上げ時にも『社会保障の拡充』を名目にしていたが、これまで一つでも福祉、医療、介護が良くなったか」と批判しました。

 市田氏は、導入後計二百十三兆円の消費税に対し、法人三税の減税分は百八十二兆円分にのぼることをあげて「結局、社会保障のためといいながら、法人三税の減税の穴埋めに使われた」と指摘。「消費税というのは、収入の少ない人ほど負担が重い。逆に、大企業は価格に転嫁することができるから一円も負担しない。これほど不公正な税はない」と厳しく批判しました。

 また、民主党の岡田克也幹事長は「四年の任期の間に消費税をあげることはない」としつつも、「財政全体のなかで(消費税も含めて)議論していかないといけない」と主張。市田氏は「時期と手法が違うだけで、消費税に依存するという点では、与党も民主党も同じだ」と指摘しました。

NHK「日曜討論」での
市田書記局長の発言

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 日本共産党の市田忠義書記局長が二十四日のNHK「日曜討論」でおこなった発言の詳報を紹介します。

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政治とカネ――金権腐敗体質という点では、自民党と民主党はまったく変わらない
 民主党の岡田克也幹事長が、西松建設違法献金事件がらみで小沢一郎氏が代表を辞任したことについて、西松事件は裁判で解決されるべきであり、小沢氏に具体的説明を求めるのは「(筋が)違う」と発言。また、官僚支配から脱却して官僚を使いこなしていくなどと述べました。これに対し市田氏は次のように述べました。

 市田 小沢前代表の秘書が西松建設違法献金事件で逮捕、起訴されたことがきっかけで、国民の批判が高まり、その批判に耐えられなくなって(小沢氏が)代表を辞めた結果行われたのが今回の代表選挙です。ところが、(代表選での)岡田さんと鳩山さんとの議論を聞いても、鳩山新代表の就任あいさつを聞いても、西松の「に」もなかった。

 司法の手にゆだねるというが、政治家の政治的道義的責任というのは大事です。公共事業受注企業である西松建設から十年間で三億円ものお金をどうして受け取ったのか、何に使ったのかは、やはり小沢さん自身が明らかにすべきだし、民主党としても自浄作用を発揮すべきです。

 金権腐敗体質という点では、自民党と民主党はまったく変わらない状況が明らかになったと思います。

 「脱官僚」という話でしたが、(代表選では)「脱財界」「脱アメリカ」という言葉は、やはり出てきませんでした。雇用破壊や(毎年二千二百億円の削減による)社会保障の破壊も、財界・大企業の要望に応えた政治がもたらしたものですから、やはり政官財の癒着を断ち切る立場に立つ必要があると思います。

  西松事件について、自民党の石原伸晃幹事長代理は「(小沢氏は)何ら反省していない」と、また公明党の北側一雄幹事長は、「(民主党は)自浄能力があるのか」と批判。市田氏は、次のように指摘しました。

 市田 二階(俊博・経済産業相)さんは国会で(西松事件について)聞かれて、“お金を出した団体がどういう団体か、お金の出所はどこかといちいち調べる必要はない。それが常識だ”と答弁しました。これは小沢さんが三月四日の記者会見でいったこととまったく一緒です。その点では(自民も民主も)まったく同質です。

 北側さんは、自民党は“きちんとやっている”といいましたが、全然やっていませんよ。麻生首相には任命責任があるのに、「個別の事案には答えられない」と国会の公式の場でいったんです。自民党の国民政治協会自身が西松建設のダミー団体から献金を受け取った事実も明々白々です。これについても、自民党は自浄努力をしていないわけで、自民党に民主党を批判する資格はないし、同罪だと私は思います。

補正予算案――景気悪化から国民を守り、国民の懐を温める経済政策に転換を
 市田氏は政府の補正予算案について、「いまの景気悪化から国民を守るという中身はまったくない」と指摘。他の野党各党も同予算案を批判したのに対し、公明党の北側氏は「深刻な経済危機を認識していない」などと“反論”しました。市田氏はこう述べました。

 市田 自公政権のほうが認識していないと私は思います。総額十五兆円先にありきで、中身は一年限り、一回限りのばらまきがほとんどです。一般マスコミでさえ「選挙目当て」だと書かざるをえないのが実態です。

 国民健康保険料が高すぎて払えずに「資格証明書」に切り替えられてお医者さんにもかかれない人がいるのに、そういう人への手当ては一切ないし、生活保護の老齢加算、母子加算も打ち切られたままです。“おかあさん、ぼくは修学旅行は断念するよ”と子どもにいわせるような実態を放置しておいて…。

 やるのならば、やはり後期高齢者医療制度や障害者自立支援法による一割負担を廃止するとか、生活保護の母子加算や老齢加算をきちんと元に戻す、国民健康保険証の取り上げはやめる、国保料をもっと引き下げるということなどこそやるべきです。

 それなのに、一回切りのばらまきばかりで、その中身は贈与税などの減税や自動車を買ったら補助するといったものです。大型テレビを買えばエコポイントだというが、これは環境(保護)とも矛盾します。電力消費量の一番大きなものを買えばエコポイントがたくさんつくわけでしょう。

 いまの景気悪化から国民を守り、外需主導ではなく、もっと国民の懐を温めるという経済政策に転換するという哲学がまったくないと(思います)。

  岡田氏は、「官僚がつくった予算案は絶対に変えないという官僚政治だ」などと批判。北側氏は「生活対策が不十分というのはあたらない」などと述べました。

  市田氏は、次のように指摘しました。

 市田 個人消費が(一月―三月は前期比で)1・1%落ち込んでいますが、これは消費税を5%に引き上げた一九九七年以来の落ち込みです。GDP(国内総生産)は年率換算で15・2%の落ち込みです。

 主要な要因は、内需の落ち込みですが、最大の問題は雇用の破壊です。さきほど北側さんは、補正予算案にもセーフティーネットはいろいろあるといわれました。セーフティーネットは必要だと思います。しかし、“蛇口”を止めないままで、「派遣切り」や「期間社員切り」を野放しにしておいて、“安心して首切ってよろしい、セーフティーネットを”というのでは、まずい。

 大企業に社会的責任を果たさせて不当な「派遣切り」や「期間社員切り」をやめさせるための派遣法改正には、政権与党は真剣に取り組もうとしていません。

 もう一つは、やはり社会保障の切り捨てです。

 そういう切り捨てから拡充に転換し、国民の懐を温めて個人消費を拡大し、国内での物の売り買いを活発にすることで景気回復が軌道に乗っていくわけで、そこをきちんと手当てすることが大事です。

消費税増税――与党も民主党も依存する点では同じ、時期と手法が違うだけ
 民主党の岡田氏は、「(次期総選挙以降の)四年間の任期の間に消費税を上げることはない」と述べながら、「選挙で問わずに抜き打ち的に増税することはない」と発言し、四年後以降の消費税増税の可能性を示唆しました。北側氏は、今回の補正予算案と将来の消費税増税とは「まったく関係がない」などと述べました。市田氏は、北側氏の発言に次のように反論しました。

 市田 それは大ウソですね。(税制「改革」の)「中期プログラム」では、社会保障の財源として消費税問題を考えるといっていましたが、これはもう「見直す」と与謝野さん(財務相)がいっているんです。十五兆円のばらまきをやり、結局はそのツケを消費税増税で国民に押し付けるということです。

 それから、さかんに「社会保障のため」に“財源が必要だ”と北側さんはいいました。(消費税)導入のときも、3%を5%に上げるときも、「社会保障の拡充のために」というのが名目だったんです。しかし、導入からこれまでに二百十三兆円の消費税が取られましたが、福祉、医療、介護が一つでもよくなったのか。消費税の導入で、いかに福祉が削られたか、社会保障が削られたか、国民はみんな痛いほど実感しています。一方で、今日までに法人三税がいくら減税になったかというと、百八十二兆円です。結局、社会保障のためといいながら、法人三税の減税の穴埋めに使われたといわれても反論できないと私は思うんです。

 消費税というのは、収入の少ない人ほど負担が重い。いま十九年ぶりの国民所得の落ち込みです。持ち金が千円しかないような派遣労働者からも搾り取るものです。しかも、大企業は価格に転嫁することができるから、一円も負担しない税なんです。これほど不公正な税はありません。

 消費税増税を、岡田さんは四年後、(与党は)消費税を含む税の「抜本改革」を二〇一一年にやるという。時期と手法が違うだけで、消費税に依存するという点では、与党も民主党も変わりないと私は思います。

  最後に、衆院解散の時期について問われて市田氏はこう述べました。

 市田 三代にわたって国民の信を得ていない内閣が続いており、争点を明確にして一日も早く解散すべきです。悪法を通すための会期延長も論外だと思います。

自民・民主 違いなし
民放で市田氏 金権腐敗体質を批判

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 日本共産党の市田忠義書記局長は、二十四日のテレビ朝日系番組「サンデープロジェクト」で、西松違法献金疑惑にかかわり、「金権腐敗体質をどう打破するかの問題で、自民も民主もまったく違いがない」と批判しました。

 討論の中で公明党の北側一雄幹事長は「政治とカネの問題が今度の(民主党の)党首選で語られなかった」と発言。これをうけて市田氏は、西松建設のダミー(隠れみの)の政治団体から、民主党の小沢一郎前代表だけでなく、自民党にも二階俊博経済産業相はじめ多数の議員が献金をうけていることを指摘。民主党が「第三者委員会」を設けて調査していることに対しても、「自らの党の代表が疑惑をかけられているのだから、政党として自浄作用を発揮すべきだ」とのべ、自民・民主両党とも自浄作用を発揮していないと強調しました。

 二十七日に行われる予定の党首討論が議論になり、問われた市田氏は「自民と民主だけの討論は率直にいっておもしろくない。多様な意見が反映される必要がある」と主張。司会の田原総一朗氏は「だからきょう、(番組に)よんでいる」とのべました。

 討論のテーマについて、両党が考えるべきものだとした上で、GDP(国内総生産)が年率換算で15・2%落ち込んだ原因はどこにあるのか、どのように立て直していくのか、オバマ米大統領が核兵器廃絶を国家目標とするとしたことなど、骨太な議論が必要だと強調しました。

 田原氏は「共産党はオバマ演説をほめたんだ」と発言。市田氏は「イラク戦争や日米関係ではいろいろあるが、核兵器廃絶は大きな視野にたって、とりくんでいくべき課題だ」とのべました。

(出所:日本共産党HP 2009年5月25日(月)「しんぶん赤旗」)
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97 コメント

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Unknown (todo)
2009-05-26 09:18:47
共産党のエライさんって働いたことの無い人ばかりだからなぁ。(小池さんはヤブで食ってたらしいが)
「売り上げがないなら党費で食べればいいのに」のマリーちゃんぶり。公務員以外、相手にされないのもわかるよ。
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Unknown (蓬莱)
2009-05-26 23:15:06
あんたらのアイドルの村野瀬玲奈とは実はネカマだってよ。知ってた?
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todoさん (仮)山田二郎)
2009-05-27 11:38:29
いえいえ、公務員以外にも生活保護の方々も忘れちゃいけません。

本日の赤旗なんて最高でっせ。
生活保護で23万円支給されておいて、生活が苦しいと言い切る常識の無さ。(実質400万円レベルと言う事も、理解できないのが、何とも…)
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山田さんへ。 (東西南北)
2009-05-27 11:48:19
 子供を育てながら手取りで23万円の生活が苦しいと言い切るのは「常識」ですね。常識がないのは、あなたですよ。実質400万円って何?意味不明なことを言って生活保護を受ける人を侮蔑し、貶めないように。怒りを憶えます。
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東西君よー (仮)山田二郎)
2009-05-27 12:36:50
手取り23万円が、どういう物か理解できていないようだね。
あげく生活保護の場合、さまざまな特典つきやしね。

まあ、高額所得者や仕事していない方々ぐらいだよ、この金額が少ないって考えるのはさ。
ちなみに、マスコミ関係者の感覚だと年収700万円クラスは、生活が苦しい層に分類されてたりします。
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Unknown (todo)
2009-05-27 12:44:06
>子供を育てながら手取りで23万円の生活が苦しいと言い切るのは「常識」ですね。

シングルマザーで働いて手取り23万貰ってる人はどのくらいいるんだろ? 賃貸しマンション住まいだったらたしかに苦しいと思いますよ。

公営住宅に住んで交通費、医療費、教育費がタダ同然なら、そんな生活してる人めったにいないよ。
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todoさんが言っちゃったので、ついでに (仮)山田二郎)
2009-05-27 13:03:42
>>交通費、医療費、教育費がタダ同然

当然、これらに対する、各種積み立てや保険への加入もいらないしね。
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todoさんへ。 (東西南北)
2009-05-27 14:10:52
 山田さんの言っていることは、本日の「しんぶん赤旗」14面に記載されている記事についての暴言です。山田さんは、「生活保護費23万円支給で生活が苦しいというのは非常識だ」と腐った暴言を吐き捨てていますが、常識知らずというか、非人間的なのは山田さんですね。「しんぶん赤旗」では次のように報じています。

 「母子家庭で4人の子供を育てています。子供の一人は、生まれたときから心臓病で心室中隔欠損症という病気です。日常生活は送れるものの、現在、半月に一度は通院しています。病状が急変したら対処できないということで保育所は預かってくれません。ゆえに、働きに出たくても働きにいけません。以前、派遣労働者として働いていた時には、妊娠でお腹が大きくなってきたら解雇されました。住居は借家・賃貸のアパートです。この人は、実家の家計が苦しくて高校進学を断念させられました。だから、せめて自分の子供たちの4人だけは、受験戦争、受験競争でとてつもなく厳しいけども高校へ進学させてやりたい、と願っています。」

 こういう人の暮らし、生活保護の23万円の、どこが非常識なのでしょうか?生活が苦しいどころか、人間の尊厳としての人格、精神がめちゃくちゃに蹂躙されているということがわかりませんか?そのことがわからないのであれば、とんでもなく非常識、そんなものを通り越して非人間的だということです。どんな神経して発言したんだ、と東西は怒りを憶えているということです。

 
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間抜けだねー (仮)山田二郎)
2009-05-27 14:27:19
普通に働いている人の手取り23万円で、その状況なら結構同情できるがね、生活保護での23万円支給だと全然状況が変わってくるのさ。
ついでに言っとくと、その記事も最後に支給額23万円で苦しいとか言ってなけりゃ、同情も引くんだろうけどさ、最後のその数行があるせいで、台無しになってるって事よ。
ついでに言うと、今の高校受験程度で競争だ何だと言う人間は、さっさと働いた方がよいね。
少なくとも、今の公立高校なんて選り好みしなけりゃ誰でも入れるよ。
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事実関係を教えて? (ケイ)
2009-05-27 14:36:59
(子供の一人は、生まれたときから心臓病で心室中隔欠損症という病気です。)
これって何番目お子さんですか?
(以前、派遣労働者として働いていた時には、妊娠でお腹が大きくなってきたら解雇されました。)
これってどんな仕事なんですか?
妊娠したら出来ない仕事ってあると思います。
又これは認識してたんですか?
(受験戦争、受験競争でとてつもなく厳しいけども高校へ進学させてやりたい)
これって何処ですか?
愛知県では受験戦争なんてごく一部です。
公立高校は普通に入れますけどね。

母子家庭になった理由は、離別ですか?
死別ですか?

離婚だったら父親が子供の養育費を払うのは
当然です。

 (生活が苦しいどころか、人間の尊厳としての人格、精神がめちゃくちゃに蹂躙されているということがわかりませんか?)
事実関係がはっきりしないのでわかりませんね。
ただ元の原因は国ではないでしょう。
返信する

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