猫依存

愛猫の思い出と漫画と日々の暮らし

エイプリル・フール

2011-04-01 18:21:04 | 日記

3月11日の地震のあとに、家に帰るときに見たもの。

余震が絶え間なく続いた。

信号は消えている。

渋滞して、揺れが来るたびに止まる車の列のなかで、呆然と町を眺めた。

道沿いのブロック塀が崩れ落ち、車の展示場の一面のガラスが割れて粉々になっているのを見て、ようやく「これは震災というものなのかなあ」などと考え始めていた。

前の車の助手席に乗っていた高校生の男の子が、卒業式を終えてきたらしく、卒業証書の筒を窓から出して振り回していた。

やけに高揚してはしゃいでいた。

その子を見ながら、ふと神戸の震災のあとに読んだ、なにかの記事を思い出していた。

管理されつくしたバーチャル的な現代都市が崩壊したあとに、目の前に噴出したリアリティによって、人々は現存感を得たのだとか・・・そういった内容だったと思う・・・

なぜそんな記事を思い出したのかわからないが・・・

日が経つにつれて、実感に近いものに変わってくる。

安全管理の嘘。

危機管理の薄弱。

いまだに笑えない4月1日。


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