猫依存

愛猫の思い出と漫画と日々の暮らし

1/100の猫(10)

2009-02-15 15:05:05 | 老猫

「1日1日が勝負だね」と、昨日先生に言われました。

その後、一進一退・・・と言えるのか、ぱんきちは抵抗力が落ちてしまったのでしょう・・・思いも寄らないような症状が出てしまいました。

奥歯からばい菌が入ったらしく、右の頬がぱんぱんに腫れてしまいました。

本当なら全身麻酔をして切開して、膿を出さなければならないのですが、今の状態では麻酔自体が危険とのことで、治るのに時間はかかっても抗生物質を飲ませて腫れが治まるのを待つことになりました。

しかしほどなく、皮膚が薄くなったところが自然に破れ膿が出たので、お医者で洗ってもらいひと安心したのですが・・・

いつまで経っても、傷がふさがらない・・・

しかも、抗生物質を飲んだせいで、また吐くようになってしまいました。

今度ばかりは無理か・・・

頬に大穴があいて、形相までも変わってしまい、正直、「死んでいくのはこんなに大変なことなのか」と思いました。

年明け具合が悪くなったとき、病院に連れて行こうとしたら身内から、「かわいそうに、もうそのまま死なせてあげたら」と言われたことが、ずっと心に突き刺さっています。

自分は、ぱんきちを生かし続けることで、苦しめているだけじゃないのか・・・

そんななか、先日の明け方だったでしょうか・・・

隣で寝ていたぱんきちが、私の肩に傷のあるほうの頬を乗せ、ゴロゴロ喉を鳴らし始めました。

不思議な気持ちでした・・・

具合が悪くなってからゴロゴロを聞くことはなかったので、もう自己回復力ではどうにもならないのだろう・・・と思っていたのですが、今は、自分で傷を治そうとしてる・・・しかも、私の体に傷を押し当てることで、おまえの治癒力もちょいと借りるよ、と言われているような気がして・・・ゲームのしすぎかな・・・でも、そんなふうに感じてしまったので、そのままゴロゴロを聞きながら微動だにせず夜を明かしました。

その日から、ぱんきちの傷から血膿が出ることはなくなりました。本当に、ぴたりと出なくなりました。

今は顔も、ほとんど傷がわからないほどです。

吐き気はまだ治まらず、今日は猫缶をぜんぜん食べていないのですが・・・

猫には不思議な力があることを目の当たりにして、私の力など及ばないのではないかと思い始めています。

ぱんきちの回復を、信じて見守り続けます。