ようやく春の訪れを感じる陽気になって、気分も明るくなろうというのに、
今日はいきなりシビアなお金の話です。
まいすの腎結石が発覚して、私たちさえよければ、川崎の高度医療センターを
紹介すると言われたとき、主治医が最後に付け足したひとこと。
「・・・でも高いです」
私は「はい、いいです」と即答したのだけれど、心の中では
(高いって具体的にはいくらなんじゃい)
と思いました。
読者の皆さまだって、高いって一体おいくら万円なのさ?と思うでしょ。
私も、よそ様のブログで「高額な医療費」と書いてあったら、それがいかほどなのか気になります。
自分も犬や猫と暮らしていたら、他人事ではないからです。
なので参考までに、書いておこうと思います。
まいすの場合、手術と一週間の入院、退院一週間後の抜糸と検査など、
全部で70万円ちょっとかかりました。
高度医療センターでは、最初の問診の際に、料金の説明があります。
「今日の検査、手術と約一週間の入院を含めて、だいたい50万~60万くらいかかります」
と言われました。
まいすの場合は、最初の3~4日は集中治療室に入っていたのと、
検査で頻繁にエコーを撮ったために、最初の説明よりは高くなったようです。
70万円というのは、うにまいす家にとっては相当高額な医療費ではありますが、
後悔はありません。
手術をしないということは、全く考えもしませんでした。
これが他の病気であれば、この先のQOLと天秤にかけて、
複数の方法を模索したかも知れません。
でもまいすの場合は、
1.手術
2.手術をせず尿毒症で亡くなるのを、ただ見守る。
3.奇跡的に石が落ちて自然治癒。
ということしかなく、免疫療法のような代替治療を検討することもできません。
3.はちょっと考えにくいので、手術をするかしないかという二択になり、
石を取れば元気になる可能性があるのに、何もしないで放置することは、
私にはできませんでした。
結果として、術後一週間で逝ってしまったことは残念としか言いようがないけれども、
それでもやはり、手術をしてよかったと思っています。
だってごはんを食べられるようになり、元気に動けるようになったのだからね。
手術後の二週間は、嫌なこともいっぱいあっただろうけど、
手術前の具合の悪かったときよりはずっとよかったと思います。
まいすの手術の件では、保険に入っておけばよかったな~とつくづく思いました。
う~に~もまいすも、保険に入ってなかった。
う~に~の若い時には、ペット保険もまだ充実していなくて、
「本当に払われるの?潰れたらどうなんの?」と疑っていたし(笑)。
大手保険会社が参入してきた頃にはもうだいぶ高齢になっていて、機を逃した感じです。
まいすは病院に行くのもストレスになるので、なるべくよけいなことをせず、
自然に任せようと思っていました。
こんな手術や入院をするなんて考えてもみなかったので、保険にも入りませんでした。
でもね~。ホント何が起こるかわからないよね。
高度医療センターで支払いの際、大金を持ち歩きたくないのでカードで払いました。
1月に請求が来た時、まいすがもういないという現実は辛かったなあ。
「あーあ、まいすのせいでビンボーになっちゃったよ~。どうしてくれるのさ」
とまいすをなで回して、笑い話にするつもりでいたのです。
こんなことなら現金払いにすればよかったと思ったけど、
おかげでポイントが一気に貯まりましたわよ(笑)。
ペットの医療費というのは、切実な問題ですね。
お金をかけられる限度は、人によって違います。
どこまでやるか、どこまでできるかは人それぞれ。
飼い主が自分で決めることしかできませんし、他人が正しいとか間違いとか言えることでもありません。
自分のできる範囲で、少しでも納得できるやり方を考えていくしかないのでしょう。
春にペットとの新生活を迎える人、けっこう多いんじゃないかな。
動物を飼うって、お金がかかるよね。
うんと覚悟して飼わないといけないと思います。
なけなしのお金をはたいて、ペットショップで衝動買い。
な~んてことを、たまに聞いたり読んだりするのだけど、この先10年以上の費用は大丈夫なのかな。
お金はあるけど動物にはお金をかけたくない人、大切にしていても経済破綻で手放さざるを得ない人。
いろんな事情で捨てられて、新しい家族を待っている犬猫はたくさんいます。
ペットショップで買う予算をその先の医療費や飼育費に回して、
保護された犬や猫を家族に迎えるのも、ひとつの選択肢です。
いつかまた、犬か猫を迎えられる機会が来たら、私は迷うことなくそうします。
お金で買った純血犬う~に~と公園で拾ったまいす。
どっちも同じ、大切な家族。