うな風呂

やる気のない非モテの備忘録

ナイトウォッチ   40点

2009年11月27日 | 映画感想
ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR [DVD]

20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン

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ロシアのSFファンタジー。

千年の昔より、世界の裏側で続く闇と光の種族の争いは、超能力をもつもの<異種>を監視し、やがてあらわれる最強の<異種>をめぐるものとなっていった。
そんなある日、主人公のアントンは浮気した妻の胎児を殺すことを呪術師に依頼するのだが、その場に呪術師をとらえにあらわれた光の種族によって、自らも異種であることに気付かされる。そして光の種族の一員として闇を監視するものとなり、12年が経った……

マトリックスとXメンとスターウォーズを適当に混ぜながら、なぜかせせこましく貧乏くさいというロシアっぽさを遺憾なく発揮。難解なんだかいきあたりばったりなんだかわからない展開と映像の連続で視聴者おいてけぼりでありながら、「伝説の勇者のオヤジがとんでもないヘタレだったら」という話の核自体は単純明快に説明されており、いったいこの映画はどこを目標地点にしているのだろうと頭を悩ませた。

善と悪の種族が戦っているというアメコミ的ゲーム的安っぽい世界観でありながら、どちらの種族も外見的特徴が一切なく、全員ただの貧乏なロシア人にしか見えず、その貧乏ロシア人がなんかよくわからない集会をひらいているさまは世界の危機からはまるで遠い村の集会でしかなかった。
わりとSFXだのCGだのに金をかけているのだが、そのストーリーのせせこましさのせいで牧歌感すら漂い、ひどすぎてだんだんと癖になって面白くなってきた。が、やっぱり普通に考えるとつまらないし、やはりハリウッド的なストーリーはハリウッド式にやるべきだと思う。



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