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うな風呂

やる気のない非モテの備忘録

マブラヴ オルタネイティブ 後半の感想  80点∈(゜◎゜)∋

2007年11月25日 | ゲーム日記
エピソード9 後半
佐渡島攻略により意気あがる人類。
それを吹き飛ばすかのように、消耗した横浜基地へBETAが奇襲をかけてくる。

いやあ、きもい。ほんときもい。
死体を盾にして突貫してくるBETAたちがマジきもい。物量戦術が実にキモイ。死体があちこちに散乱しているのがたまらなくきもくて、もう最高さ。
とにかくこの辺りは、説明不要というか、二転三転する戦況を楽しむくだりなので、見て感じるしかない。
そして君望ヒロインズの要素どおりの退場。本当に死亡フラグでした。孝之・ザ・へたれがすでに死亡していた辺り、へたれの新境地を拓いていた。鳴海孝之は生まれながらのへたれにござる。
戦闘後、タケルちゃんを突き放す純夏。さらにへたれる主人公。泣き虫主人公をだれかなんとかしてくれ。
そして明かされる純夏の過去。
BETAに素手で立ち向かい殺されるという、こちらの世界のタケルちゃんの死に様が、主人公であるところのタケルちゃんの無意識にフィードバックされて、トラウマになっていたというのは、うーむ、なるほど。そういう伏線だったのか。
そして実験のため、BETAに快楽を与えられ続け、快楽に必要のない器官が次々とばらされていった結果としての、脳と脊髄だけのあの姿。
人間を生命体と認識できない生物による、長期間による精神と肉体の陵辱。なかなか凄惨でいいなあ、特に相手が人間を生命体と認識できてないというところが絶望的でいい。が、CGがよくある触手プレイで、そこは笑いどころだった。
そして和解した二人のエロースターイム。
人工ユニットだけど、外見がほとんど人間と変わらない普通のエロースターイム。
バカー!
ロボット少女は、こう、関節部の機械むき出しとか、いらないところの肉が削ってあってスタイルが歪であったりとか、そういうこう、人間もどきっぽさがそそるんじゃねえか。外見的にエグくないロボ少女、ダメ、絶対!
という無意味なフェチ心を悶々とする日々でした。

そして発動される最終作戦、BETAの地球における総本山であるオリジナルハイヴの攻略「桜花作戦」
作戦メンバーは、負傷した先任士官を除いた特殊部隊、主人公とヒロインズ。
戦術機もメンバーには帝国軍最強の武御雷が与えられ、冥夜にはアンリミテッド編から温存されていた将軍専用武御雷、そして主人公は純夏と霞の三人乗りの最終兵器、凄乃皇9四型に乗りかえて、本当にもうスパロボです。ありがとうございました。燃えてきたー!
いやあ、長かったけど、いよいよ最終決戦かー、どうやらクリアーできそうだ。よかよか。

エピソード10
多くの人々の、文字通り命がけの支援により衛星軌道上よりのオリジナルハイヴ強襲。
そしてオープニングソングに合わせてのオリジナルハイヴ突入。
今までじっくりと語ってきたのに、ここでは音楽にあわせた数分の映像だけで一気にまくしたてていく。
これはいい演出。ここにきてのテンポアップ。胡散臭いほど燃える音楽に乗せ、台詞ナシで描かれる突入の光景は、非常に勢いがあって熱いぜ熱いぜ熱くて死ぬぜ!
どうでもいいけど、天井からボロボロと落ちてくるBETAがとてもきもシュールでよいです。

そしてお約束の「ここはおれが~」展開の発動。
次々と倒れていく仲間。
感動させようとして、ちと冗長になってはいるが、最後の最後でようやく完璧に息が合う委員長と彩峰の姿が良い。大長編ゆえの感動だ。まあ、元々和解していた気がするのがちょっとなんだけど。
そして仲間の命を犠牲にしてついにたどり着く「あ号標的」ことハイヴコア。
人類を生命体として認めないコアとの対話。BETAは珪素系生物により資源採集のために作られたために、炭素系生物を生命体とは認めていないという理論は、なるほどー。
つうか、どこにいるとも知れない異星人により作られた資源採集のための存在って、ホントに「ALL YOU NEED IS KILL」とおんなじだな。時期的にどっちもパクリじゃないはずなんだが。不思議なものよ。あらゆる面で似すぎている。

で、いろいろあったけど、みんな死んだし、ファイアー! そして脱出。
最後の最後でBETAの謎について突っ込んだくせに、別になにも解決しないまま終わるんだな。なんだそれ。

英雄の帰還。
そして明かされる真実。
タケルをこの世界でループさせ続けていた存在の正体。
それはタケルちゃんに会いたいというこちらの世界の純夏の想いと、無数にある平行世界での、タケルと結ばれなかった無数の純夏たちの「あの日に戻れたら」という想いが重ね合わさった結果の産物であった。
……ちょっ、これ、怖くない? え、これローラ姫の凄い版? 自分と結ばれるまで何度でも相手を元の時間に戻すって、ほんとローラ姫よりやばい。なんか普通に感動の場面みたいになってるけど、究極のストーキング行為?
ともあれ、タケルちゃんと結ばれたことにより、その想いも成就。元よりハイヴの反応炉なしでは三日と生きられない身体であった純夏はすでに死んでおり、タケルはループの宿命から解放された。
ぬぬ、確かにちょっと意表を突かれたし、ここからだらだらとループの原因を探るのは間延びしてしょうがないかもしれんが、なんかこう、カタルシスに欠けるな、ここ。
そうこう思っているうちに、戦いは終了。
こちらの世界での人類の戦いはまだまだ続くが、もはや人類の勝利はほとんど確定。
因果から解き放たれた主人公は、死んだ仲間たちと、世話になった夕呼先生、霞に別れを告げ、ついに平和な世界へと帰還するのであった……

ファイナルエピソード
戦いの記憶をすべてなくしたタケルが目覚めたのは、元の世界に近くて、少しだけ違う世界。
鎧衣は向こうの世界と同様に女の子で、冥夜の姉は事故で死んでおらず、二人してタケル目当てに転校をしてくる。さらには向こうの世界から霞までが転校。
元の世界以上のスーパーハーレムが築かれる中、平和な世界を映しながら、マブラヴというながいながいおとぎ話がようやく終了いたしました。

いやあ、やっと終わった。
前作と合わせて四十時間余。いやあ、やりきった。どでかい作品を読みきったって実感でいっぱいだぜ。
最初の十数時間はどうなることかと思ったが、いや、良かった。やってよかったよ。面白かった。なんというかこう、どこがどう、というよりも、すべてにおいて全力で、妥協なく、作りたいものを作りきったという感じが、この作品からは漂ってきている。
まあ、正味なところ、ここまて長くやったのに、最後のほうで変に間延びしているせいで泣けなかったり、つうか仲間のために命を捨てて戦うぜ的なノリにはついていけなかったり、やっぱり魅力に欠ける主人公のハーレム状態が釈然としなかったりしたが、そういうのをさっぴいても、プレイする価値のある力作であり大作であった。
多少の瑕がないわけではないが、ここまでの長い物語を、ここまで妥協なくつくりあげた、それだけでも尊敬に値する。
泣き、笑い、萌え、エロ、ロボット、SF、バトル、とにかく男の好きなものをなんでもかんでも詰め込んで、それを一つにまとめあげた豪腕に惚れ惚れとする。
主人公がヘタレじゃなくて、ギャグが笑えたらもっとよかったんだが、まあ、そこはそこでアレするしかあるまい。
ともあれ、力作でした。
ただまあ、やっぱり単なる読み物で終わってしまっているあたりは残念かな。ゲームである必然がない。特に分岐とかはがんばってほしかったんだが……そういった点で、ゲーム的な楽しみの低さがマイナスポイントだな。

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