憂国の花束

右でも左でも無く、上でも下でも無く。

祖国日本よ! 誇り高くあれ。

歌会始めの儀 (2)

2022-01-18 23:45:09 | 皇室


三笠宮家 彬子さま

蛍光灯映る窓辺に思ひだす大正帝の蛍雪の苦を

彬子さまは何を仰りたいのかな、と考え込んでしまいました。
宮内庁ホームページでは歌が詠まれた背景を

大正天皇の御製に「修身習学在文園 新固宣知故亦温 勿忘古人蛍雪苦 映窓燈火郭西村」とお詠みになり、学習院の学生に示された漢詩があります。彬子さまが研究室で仕事をされていた折、ふと窓の外をご覧になると、もうすっかり日が暮れていて、窓に蛍光灯が映っていたので、この御製を思い出されて、詠まれました。 

漢詩はよく解らないが「修身習学在文園 新固宣知故亦温 勿忘古人蛍雪苦」
は何となく解る。解らないのは「映窓燈火郭西村」。”窓に映る燈火”は解る。で「郭西村」てなーに?
大正天皇がこのような漢詩を詠まれていたことは知りませんでした。
彬子さまは、御自分と直接繋がる一番近しい天皇である大正帝に格別の思いをお持ちなのでしょうね。
窓に映った蛍光灯を見て大正帝の(世にあまり知られていない出来もさほどでもない)漢詩を思い浮かべるのは、余程大正帝を懐かしく想って勉強していないと出来ないことではないかと思う。

郭西村、何でしょう?「映窓燈火郭西村」で中国の故事を示しているのか?
西の村の郭公?西の村の郭?
気になります。

*コメント欄でご教示あり。郭西村とは皇居の西にある学習院を指す。とか。



😇 宮内庁ホームページには、歌会始めの歌と背景を英訳した頁がある。
天皇御一家は、歌の英訳を御自分でされ、雅子さまが監修されたそうです。

今上 His Majesty the Emperor 
世界との往き来難かる世はつづき窓開く日を偏に願ふ
 As our contacts with the world Remain difficult,I earnestly hope for a day When the window opens to the world

雅子さま Her Majesty the Empress 
新しき住まひとなれる吹上の窓から望む大樹のみどり
 Looking through the windows Of the Fukiage Palace,our new residence,We enjoy the greenery Of the great trees around us 

愛子さま Her Imperial Highness Princess Aiko 
英国の学び舎に立つ時迎へ開かれそむる世界への窓
 As I stand before The House of learning where I shall study in Britain,I feel the windows to theworld Are opening up to me 

英語もよく分かりません。英語に堪能なかたから見て、どうでしょう?
雅子さまはやはり日本語より英語が堪能でいらっしゃるのでしょうか?

秋篠宮殿下 His Imperial Highness Crown Prince Akishino 
窓越しに子ら駆け回る姿を見心和みてくるを確かむ
 Through the window I see the children running about,and I sense a calmness growing in my heart. 

😐 宮内庁HPで英訳されているのは、このお四方の歌だけです。
どうせなら全員の歌を英訳してくださると良いのにね。


金木犀 英語では fragrant olive  と言うらしい。


歌会始めの儀

2022-01-18 15:22:02 | 皇室
歌垣の姿を伝えるという歌会始め儀は緊張の中にも楽しい集まりと思います。
どんな歌が詠み上げられるのか、毎年ワクワクします。

皇居・宮殿「松の間」で2022年1月18日午前10時36分撮影
皇居で「歌会始の儀」 愛子さま初の歌寄せ 英国滞在の心境詠む
毎日新聞  2022/01/18 12:05
新春恒例の皇室行事「歌会始の儀」が18日午前、皇居・宮殿「松の間」で行われた。今年の題は「窓」。天皇、皇后両陛下と皇族方が詠まれた歌や、1万3830首の応募作から選ばれた10人の入選者らの歌が伝統的な発声と節回しで披露された。昨年20歳となった両陛下の長女愛子さまは学業の都合で出席は見送ったが、初めて歌を寄せた。 

入選者10人のうち1人は健康上の理由から欠席した。一方、新型コロナウイルスの感染防止対策として、昨年と同様に招待者は大幅に絞り込まれた。また、歌の読み上げ役はフェースシールドを着用。発声者は向き合わないように座り、アクリル板も設置された。


雅子さまは令和2年(2020年)歌会始儀*講書始の儀と同じドレスをお召しです。
ゴージャスなドレスでをまた拝見できて楽しかったですが、アクセサリーで変化を付けるなど前とは違う着回しも拝見したかったですね。


ドレスの色はブルー系で。とご指示があったのでしょうか。
統一感があって綺麗です。雅子さまも帽子があったほうが良いと思われますが、帽子が超絶似合わないかただから、無いほうが良いのかも。
*自宅では帽子を被らない。雅子さまの帽子無しはドレスコードに合っている。

つまらない歌もこのような画にして発表されると何やら重々しく有り難い。

作風が昨年までとは変わりました。どことなくギクシャクしたつっかえつっかえしたものが消え、言葉の流れに無理がありません。ご指導がよろしかったのでしょうか。

相聞歌のように、いつも秋篠宮殿下の御歌に答えるような歌を詠まれる紀子さまの歌が無いと物足りません。
つくづく紀子さまは秋篠宮殿下をよくフォローしていらっしゃると思う。

天皇、皇后両陛下の長女愛子さま
 英国の学び舎に立つ時迎へ開かれそむる世界への窓

秋篠宮家の次女佳子さま
 窓開くれば金木犀の風が入り甘き香りに心がはづむ

常陸宮妃華子さま
 幼子は新幹線の窓に立ち振りむきもせず川ながめゐる

寛仁親王妃信子さま
 成人を姫宮むかへ通学にかよふ車窓の姿まぶしむ

三笠宮家の彬子さま
 蛍光灯映る窓辺に思ひだす大正帝の螢雪の苦を

高円宮妃久子さま
 車窓より眺むる能登の広き海よせくる波は雪降らしめつ

高円宮家の長女承子さま
 コロナ禍に換気もとめて閉ぢぬ窓エアコン眺めてしばし案ずる


😊 愛子さまは今上と同じ「世界へ開く窓」をモチーフとされた歌。
日頃ご両親と「これからの皇室は世界へもっともっと進出して行かなくてはね。」と話し合っておられるのでしょうか。

愛子さまは学業優先で欠席されたようですが、詠進はされました。が、この歌どことなく雅子さまの匂いがします。愛子さまの感性が雅子さまに似ていらっしゃるのか、雅子さまがヒントを与えられたのか。。私の直感ですので間違っていたらお許しください。


😊 佳子さまのお歌は若い女性らしくて上品。
窓を開けたら金木犀の香りが部屋に入って来ました。情景も綺麗。
素直で衒いの無い歌で好きです。


😊 華子さまの根の優しさが伝わります。よく見かける情景が歌に詠まれることで生き生きとした意味ある光景になりました。


😁 いや、もぉ!信子さまったら。去年は久子さまが澄まし顔でチョッピリ皮肉な歌を読まれましたが、今年は信子さまが、そんな、あからさまな。。
姫宮さまが2年間で一日しか登校されていないこと御存知でしょうに。


😊 大好きな彬子さまの世界に浸りたかったのですが、大正天皇と蛍雪の苦の関係を存じ上げないので、戸惑いました。
どのような逸話があるのでしょう?


😊 今年一番好きなのは久子さまの歌です。

車窓より眺むる広き能登の海寄せ来る波は雪降らしめつ

いいな~。


😊 承子さまの御歌。
前半はすごく良い。この先どうなるの?とドラマチックな展開を期待したのだが後半で脱力。
華やかな恋愛遍歴もある、さばけた御姫様には恋の歌なども希望。

宮内庁ホームページ
御題一覧
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