Room☆P

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イワシ祭り/ちまき

2010年06月10日 01時30分21秒 | JET STREAM

 2010年6月9日(水)     提供 / JAL

♪ 天使の声  服部克久

♪ そして小さなワルツ  アンドレ・ギャニオン

ポルトガル語で、リジュボアと呼ばれる首都、リスボン。今度の日曜、6月13日は、この街の守護聖人を祝う、聖アントニオのお祭りです。港町、リスボンの初夏を彩る、聖アントニオ祭、ちょっと、家族連れで出掛けてみるのも、楽しいかもしれません。この、聖アントニオ祭、別名を、イワシ祭り、漁師たちが、大漁を願うこの祭りの名物が、鰯の塩焼きだからです。お祭りは12日、土曜の夜から大賑わい。パレードが行われる、リベルダーデ大通りには、鰯を焼く屋台が並びます。では、家族揃って、夜の屋台を巡ってみましょう。鰯を焼く煙の向こうから、屋台のおじさんたちが、笑い掛けてきます。まずは、名物の鰯の塩焼きから、最も代表的な食べ方は、焼き立ての鰯のしっぽを摘まんで、そのまま、大きな口を上に向けて、がぶり。お父さんなら、そんな食べ方が一番です。さすがに、お母さんには出来ないかもしれませんが、パンも一緒に売っていますので、鰯をそれに乗せて食べてみましょう。子供たちには、名物のチュロス。このチュロス、日本で売っている物とは、全く違い、真ん中に、チョコやジャムが、いっぱい詰まっています。さて、鰯を焼く煙を抜けると、ギターをバックに歌う、ファドと呼ばれる、ポルトガル民謡が聞こえてきます。港町の夏祭りのような、リスボンの、聖アントニオ祭。今夜は、ちょっと夜更かしです。

♪ ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア  リー・オスカー

サウンドグラフティ            Steely Dan No.2 

  ♪ Do It Again

  ♪ Hey Nineteen

  ♪ New Frontier  Donald Fagen

来週の水曜、6月16日は、旧暦の、5月5日、端午の日です。日本では、5月5日に、ちまきや柏餅を食べますが、中国の古い風習が残る台湾では、旧暦の5月5日に、ちまきを食べます。このちまき、蒸かした餅米の中に、椎茸や、豚肉、エビなどがたっくさん入っています。これに、醤油をベースにした、ソースを掛けて食べます。ところで、この日に、ちまきを食べるようになったのは、今から2300年ほど前、中国にあった、楚(so)という国の、お話からきています。この楚の国に、屈原という、政治家がいました。優れた詩人でもあった、屈原は、正義感が強く、多くの人々から、信頼されていました。そんな屈原でしたが、ある陰謀に巻き込まれて、失脚。ついに、国を追われてしまいます。その時、彼が作ったのが、離騒(risou)と呼ばれる、抒情詩。これは、今も中国の文学史上、不朽の名作と言われています。さて、この屈原、なんと、国の行く末を憂れいたあまり、5月5日に、川に身を投げてしまいます。楚の国の人々は、彼の死を惜しみ、その遺体が、魚に食べられないよう、ちまきを作って、川に投げた。これが端午の日に、ちまきを食べるようになった、始まりだそうです。一人の男の死が、これほど長く惜しまれているのは、とても不思議ですが、実は、ちまきに栄養があるのが、本当の理由とか。ちょうど今頃の時期は、天候が不安定、体調が悪くなるので、栄養を付ける為、ちまきを食べるようになった。どうやら、こちらが真相のようです。今では、台湾では、一年中ちまきが食べられます。端午の日とは言わず、いつでも、食べにお出掛けください。

♪ カーニヴァルの朝  パーシー・フェイス・オーケストラ