２０１６年４月１８日(月) 提供 ／ ＪＡＬ 、ＳＥＩＫＯ♪ DREAMSVILLE HENRY MANCINI
♪ IT MIGHT AS WELL BE SPRING BERNIE NEROW TRIO
今年のゴールデンウィーク
会社勤めの方は 上手に休暇を利用すれば 10連休も可能だという
それだけの大型連休となれば 日本でのんびりするのも 良いけれど
できれば 海外 世界遺産を訪ねてみるのは如何だろう
ゴールデンウィークは 日本だけのお休み
年末や 夏休みに比べ 他の国からの観光客が少ないから ゆったりできる
ところで 世界遺産を訪ねるなら テーマを決めて楽しむこと
そうすれば 旅の思い出が 一層膨らむことになるだろう
そこで今週の JET STREAM は
ゴールデンウィークに 世界遺産で楽しみたい 10のこと
今宵は 世界遺産の旅の第一夜
旅のテーマは 香りを楽しむ そして 水と戯れる
イギリスの5月の香りといえば やはり 薔薇
ガーデニング好きなイギリス人にとって
国の花 薔薇への愛着とこだわりは 特別なものがある
5月に入ると イギリス各地にある ローズガーデンは 多くの人で賑わうことだろう
ロンドンの中心部から 電車で30分程
テムズ川の畔に 120ヘクタールもの 広大な 緑の敷地が広がっている
世界遺産になっている 王立植物園 キューガーデンだ
今ではこの周辺は 高級住宅街になっているが 昔は テムズ川の船着き場
キューという地名は この船着き場から生まれた言葉だという
ここ キューガーデンは 18世紀のイギリスの国王 ジョージ3世が
世界一の植物園を造れ と 命じて造らせたもの
今では 世界中から集められた 4万種を超える植物と 700万種を超える標本を所蔵する
世界で最も有名な植物園である
キューガーデンを代表するのが パーム・ハウス
ヴィクトリア様式の ガラスの宮殿と呼ぶに相応しい 大温室だ
このパームハウスの裏に
6年前に 開園250周年を記念して造られた ローズガーデンがある
このローズガーデンでは
5月から9月に掛けて 競い合うように イングリッシュローズの 可憐な花々が咲く
一際目を惹くのは エレガント・レディ 亡き ダイアナ妃に捧げられた薔薇
今でも イングランドの薔薇と 愛される 亡き ダイアナ妃の気品が漂う
キューガーデンのカフェで アフタヌーンティーを飲んでいると
薔薇の香りに 体の隅々まで 癒されるようだ
♪ MORNINGTON CRESCENT NW1 THE SOUND BARRIER
SOUND GRAFFITI
今週は JET STREAM TRAVEL SOUNDTRACK と題しておおくりします
今夜はその第1回 曲は…
♪ WELCOME TO NEW YORK TAYLOR SWIFT
♪ LONDON SKIES JAMIE CULLUM
♪ ENGLISHMAN IN NEW YORK STING
３曲続けて お聴きください
♪ VALSE A LA GOMME AZZOLA,FOSSET,CARATINI
初夏の輝く川面を 右に眺めながら 電車は セーヌ左岸を走る
エッフェル駅から エール・ウ・エール(RER)の 2階建て車両に乗って 25分程
ヴェルサイユ・リヴ・ゴ－ シュ駅に着く
時計を見ると 午前9時を少し過ぎた頃
駅から ヴェルサイユ宮殿までは 人影もまばら
チケットも 長い行列に 並ぶことなく 買うことができる
広大なヴェルサイユ宮殿の入場券には
宮殿のみ と 庭園を含む など 様々なタイプがあるが
今の時期なら グラーン・ゾー 大噴水ショーのチケットを 忘れずに買おう
この噴水ショーが行われるのは 3月28日から 10月までの 土曜と日曜
日本人には嬉しいことに ゴールデンウィークの 5月5日の金曜にも 行われる
噴水ショーが始まるのは 午前11時から
それまで 庭園をゆっくり眺めながら アポロンの泉に向かおう
ところで ヴェルサイユ宮殿の噴水は
17世紀に イタリアの噴水職人 フランチーニ一族の設計で造られたものだ
ルイ14世が 水なき地に水を引く という
国王の偉大な力を見せつけようとして造られた この噴水
ヴェルサイユ宮殿よりも多い 36,000人もの作業員が 投入されたという
宮廷音楽に合わせて 噴水が踊るように吹き上がる この大噴水ショー
17世紀の技術とは思えないほどの素晴らしさだ
天馬にひかれて 海から姿を表す太陽の神 アポロンを画いた この アポロンの泉
太陽王と呼ばれたルイ14世は この アポロンに 自らの姿を重ね合わせたのだろう
水と遊び 自らの力を誇った ルイ14世
その見果てぬ夢は 今もこの グラーン・ゾー 大噴水ショーに息衝いている
♪ガロア GONTITI