2012年8月24日(金) 提供 / JAL
♪ This Time Earl Klugh
♪ Firefly Night Turn On The Sunlight
眠られぬ夏の夜 ふと見上げると
夜空に 数え切れないほどの 星々が輝いています
その一つひとつの瞬きは まるで
美しき女性たちの伝説を 語り掛けているようです
恋に 夢に 人生に
燃えるように激しく生きた 歴史を彩る 美しき女性たち
さぁ 今宵も その美しき女性たちの
ゆかりの地 思い出の場所を訪ねながら
伝説の星屑を 拾い集める旅へ 出掛けましょう
眠られぬ夜に贈る 銀河のロマン飛行
美しき女性たちの伝説
オアフ島 ワイキキの中心部
一流ブランドが軒を並べる カラカウア通りを南に歩いていると
左手に アイナハウ・パーク という名の 公園が見えてきます
ここは昔 ハワイ王室の邸宅と 大きな庭園があった所
ハウと呼ばれる木が茂り 50羽以上の 孔雀が飼われていたといいます
この公園の一角に 美しい女性の銅像が建っていますが
女性は 悲劇の王女として知られる ハワイ王朝最後の王女 カイウラニです
今年 日本で彼女を題材にした映画 プリンセス・カイウラニが公開されたので
ご覧になった方もいるかもしれません
カイウラニ王女は ハワイ王室の母と スコットランド人を父に持つ女性
美しく聡明なことから 王座を受け継ぐ プリンセスとして育てられます
そんな彼女が イギリスに留学している間に 悲劇が起こります
ハワイで 激しい政変が起こり これに アメリカの外交官が不当に介入
ハワイ王朝が崩壊してしまうのです
事件を知った王女は 直ちにアメリカに渡り クリーブランド大統領に直訴します
まだ18歳の若さながら その巧みな話術と 人柄に心打たれた大統領は
事件が不当な介入であったことを認めるのです
こうして ハワイの人々は 彼女が再び王座に就くことに 希望を託しますが
結局 これは叶いませんでした
それから間もなく 王女は 風邪をこじらせ 23歳の若さで この世を去ったからです
今 王女の邸宅跡に建つ ホテルの ロビー近くに 石造りのベンチがあります
ここは カイウラニ王女と 宝島で有名な 作家の スチーブンソンが語り合った場所
一体 この石のベンチで 彼女は どんな夢を語っていたのでしょう
※ カイウラニWikipedia ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%8B
♪ Daydreaming SR
SOUND GRAFFITI 銀河のロマン飛行~夜空を彩るナンバー No.5
♪ Mr.Moonlight The Beatles
♪ Moonlight Serenade The Glenn Miller Orchestra
♪ Falling Star Karla Bonoff
♪ Moon River Henry Mancini
♪ Othello Chiharu Kuroki
ベルギーのブリュッセルは ヨーロッパで最も美しい街のひとつ
グラン=プラスと呼ばれる 市庁舎前の広場は
世界一美しい広場として 世界遺産になっています
この グラン=プラスを南へ下った
ケイエンベルド(Keyenveld)と呼ばれる 路地のような通りを歩いていると
48番地の建物に 女性の名を記した プレートが掲げられています
オードリー・ヘップバーンズ・ハウス
今から83年前 映画の妖精 オードリー・ヘップバーンは この家で生まれました
オードリーの父は この街の保険会社に勤める イギリス人
母のエッラは オランダの貴族 ヘームストラ家の出身でした
オードリーが醸し出す 清楚な美しさと 気品
それは この母から 受け継いだもののようです
何不自由ない暮らしを送るオードリー それが 一変する出来事が起こります
ドイツでヒトラーが台頭すると ヨーロッパ中に ファシズムの嵐が吹き荒れるのです
イギリス人の父は なんと ファシズムに心酔 母と喧嘩が絶えず 二人は離婚します
こうして オランダのアムステルダムに戻った母と子
母のエッラは 娘のオードリーを バレリーナにしようと すべてを掛けます
しかし それは叶わぬ夢でした
18歳になる頃 オードリーの身長は 既に170センチ
当時 これだけ大きな女性は プリマドンナになれなかったのです
それでも夢を捨て切れなかった母と子
ロンドンで モデルやエキストラをしながら 貧しく暮らしていた彼女が
アメリカの映画監督に見い出されたのは 24歳の時でした
最初に主演した映画 ローマの休日で スターの階段を昇りつめたオードリー
その 輝かしい人生が この ブリュッセルの家から始まったと考えると
両親の離婚も バレリーナの挫折も
すべては 一つの運命に 導かれていたということなのでしょうか
※ オードリー・ヘプバーンWikipedia ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%97%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3
歴史を彩る 美しき女性たち
今も その女性たちの伝説が語り継がれるのは
定められた運命を受け入れ
ひたむきに 夢に生きた証なのかもしれません
♪ My Song Keith Jarrett