偽造判決、「裁」のパンチ印は本物か 家裁書記官事件(朝日新聞) - goo ニュース
※引用
偽造判決、「裁」のパンチ印は本物か 家裁書記官事件
振り込め詐欺に利用された銀行口座の凍結が解除されて金が引き出された事件で、凍結を解除する根拠となった偽造判決に、裁判所内でしか付けられない「契印(けいいん)」が押されていたことがわかった。このため、埼玉県警は、逮捕した京都家裁の書記官広田照彦容疑者(35)=京都市伏見区=が判決の偽造にも関与したとみて調べている。
広田容疑者は、凍結を解除された銀行口座から自ら管理する別の口座に送金させるための振り込み依頼書を偽造したとして偽造有印私文書行使容疑で逮捕された。解除にあたっては、何者かが偽造した京都地裁での民事訴訟の判決が使われていた。
捜査関係者によると、この判決には契印の他にも裁判官や書記官らの印が押されていたが、これらは偽造された可能性が高いという。その一方で、契印については真正のものとみられるという。
契印は、機械で書類の束に複数の小さな穴を貫通させることで偽造や改ざんを防ぐ役割を果たす「パンチ印」。全国の裁判所では「裁」の文字を刻印している。
京都家裁によると、契印を付ける機械は最高裁から配布されており、京都地裁にも京都家裁にも同じ物が置かれている。県警は、広田容疑者が、偽造判決を真正な判決と思わせるために、裁判所内で契印を使った可能性があるとみている。
契印を押す機械を取り扱う首都圏の事務機器販売会社の社長によると、この機械は裁判所や自治体、法務局などで主に使われ、一般に出回ることはないという。社長は「契印で『裁』とあれば、地裁の職員が本物と信じるのも当然」と話す。
偽造された判決は、振り込め詐欺に使われていた口座の名義人に対して、広田容疑者が装った可能性がある架空の人物に数百万円の支払いを命じる内容だった。判決を受け取ったさいたま地裁熊谷支部は、偽造と気付かず振り込め詐欺に使われていた口座の差し押さえ命令を出した。銀行側はそれに基づき、架空の人物を装ったとされる広田容疑者の指定する口座に数百万円を振り込んだ。

その後の報道を見ていても良く分かりません。
なぜ、こんなことを・・・と思ってしまいます。
いろいろな方面での影響が大きいですね。これまで、裁判所から送られてくる判決文がニセモノかもしれないという発想はおそらく全国の法曹が持っていなかった感覚でしょうから。
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偽造判決、「裁」のパンチ印は本物か 家裁書記官事件
振り込め詐欺に利用された銀行口座の凍結が解除されて金が引き出された事件で、凍結を解除する根拠となった偽造判決に、裁判所内でしか付けられない「契印(けいいん)」が押されていたことがわかった。このため、埼玉県警は、逮捕した京都家裁の書記官広田照彦容疑者(35)=京都市伏見区=が判決の偽造にも関与したとみて調べている。
広田容疑者は、凍結を解除された銀行口座から自ら管理する別の口座に送金させるための振り込み依頼書を偽造したとして偽造有印私文書行使容疑で逮捕された。解除にあたっては、何者かが偽造した京都地裁での民事訴訟の判決が使われていた。
捜査関係者によると、この判決には契印の他にも裁判官や書記官らの印が押されていたが、これらは偽造された可能性が高いという。その一方で、契印については真正のものとみられるという。
契印は、機械で書類の束に複数の小さな穴を貫通させることで偽造や改ざんを防ぐ役割を果たす「パンチ印」。全国の裁判所では「裁」の文字を刻印している。
京都家裁によると、契印を付ける機械は最高裁から配布されており、京都地裁にも京都家裁にも同じ物が置かれている。県警は、広田容疑者が、偽造判決を真正な判決と思わせるために、裁判所内で契印を使った可能性があるとみている。
契印を押す機械を取り扱う首都圏の事務機器販売会社の社長によると、この機械は裁判所や自治体、法務局などで主に使われ、一般に出回ることはないという。社長は「契印で『裁』とあれば、地裁の職員が本物と信じるのも当然」と話す。
偽造された判決は、振り込め詐欺に使われていた口座の名義人に対して、広田容疑者が装った可能性がある架空の人物に数百万円の支払いを命じる内容だった。判決を受け取ったさいたま地裁熊谷支部は、偽造と気付かず振り込め詐欺に使われていた口座の差し押さえ命令を出した。銀行側はそれに基づき、架空の人物を装ったとされる広田容疑者の指定する口座に数百万円を振り込んだ。

その後の報道を見ていても良く分かりません。
なぜ、こんなことを・・・と思ってしまいます。
いろいろな方面での影響が大きいですね。これまで、裁判所から送られてくる判決文がニセモノかもしれないという発想はおそらく全国の法曹が持っていなかった感覚でしょうから。
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