弁護士法人かごしま 上山法律事務所 TOPICS

業務の中から・・報道を見て・・話題を取り上げます。

「そして誰もいなくなった」 作戦  鹿児島県警

2024-11-01 | 雑感

★  数か月後の予測
「県警本部長の隠蔽疑惑や不祥事に関する説明をしてください。」

「当事者がすでに移動等でおりませんのでお答えできません。」


★ ある意味すごい対応です
信頼回復に向けて、再発防止策に着実に取り組む
           けど
    対象当事者に説明や連絡もしませんし、記者会見も拒否します

この処分に当たっては、告知聴聞(不服申し立ての前提として処分内容を告知して反論の機会を与える)の手続が踏まれているはずなので、その手続き書類の開示を求めたらどうでしょう。
県警はこれもまた、拒否するでしょうけど・・・

(追記) 懲戒処分 じゃないとのこと
     反論の機会も与えないということなのか

南日本新聞の記事からです。
※ 引用


 鹿児島県警は31日、2020〜22年に認知した詐欺と強制性交の計3事件について、被害者への相談対応や事件処理が不適切だったとして、警察官延べ38人を処分した。監察課は「本来は発表すべきものではないが、事案の内容に対する県民の関心も高く、例外的に公表した」としている。

 現場で対応に当たるなど行為責任を負う21人と、それに伴う監督責任で17人が処分された。最も重い処分は所属長訓戒で、いずれも懲戒処分ではない。

 20年3月、鹿児島中央署は詐欺被害を訴える女性の被害届を受理せず、逮捕までに3年9カ月要した。同課は、丁寧さを欠き事件管理も不十分だったとして、同署刑事2課長の50代警部など延べ22人を処分した。

 別の県内の50代女性も22年6月に詐欺被害を訴えたが、鹿児島南署が不受理にした。対応した男性警察官は犯罪の構成要件に当たらないと判断。「苦情・相談等事案処理票」を虚偽の内容で作成した。県警は今年8月、虚偽公文書作成の疑いで男性警察官を書類送検。副署長を業務指導とするなど6人を処分した。

 女性は23年4月、不受理は不適切だと県警本部に申し立てたが、「総務課が本部長への報告を失念した」ため、課長の60代男性警視ら5人も処分された。

 新型コロナウイルス宿泊療養施設で県医師会元職員の男性が強制性交容疑で書類送検された事件(不起訴処分)も対象となった。

 女性が22年1月に鹿児島中央署に出した告訴状について、同署刑事1課の職員が受理対象となるか検討せず、規定に沿った対応をしなかったとして、同課長代理の40代警部補ら5人が所属長注意などを受けた。

 牛垣誠首席監察官は「深くおわびする。信頼回復に向けて、再発防止策に着実に取り組む」と述べた。


 鹿児島県警は31日、不適切な事件処理をした捜査幹部や担当者の処分結果について、異例の公表に踏み切った。一方で、被害を訴えても受け渋りにあった当事者らは「これだけ多くの警察官がかかわりながら判断を誤ったことに不信感がある。処分したとの連絡もない」と憤った。

 県警の不祥事の公表判断は「警察庁の懲戒処分の発表指針」が大きな根拠となっている。今回のような訓戒以下の処分はそもそも対象外で、詳しい内容を公表していない事案も少なくない。県警への情報公開請求によると、今年1〜9月の処分者は、懲戒4人、訓戒12人、注意27人だった。

 発表の背景には、一連の事件を巡り、県議会総務警察委員会などでもたびたび取り上げられてきたことがある。7月の閉会中委員会では鹿児島中央署に被害を届け出た強制性交事件への質疑があり、県警幹部が「(告訴状の)受け渋りと捉えられても仕方のない対応で、真摯〔しんし〕に受け止めたい」と釈明する場面もあった。

 野川明輝本部長は5日付で警察庁長官官房付に異動する。今回の大量処分のタイミングを問われた県警側は「調査結果がまとまったため」などとして、異動との関連性は否定した。

 鹿児島南署に詐欺被害を相談した女性は「公表内容を聞かされておらず、全く被害者に寄り添おうとしていない」と話した。鹿児島中央署で告訴状の受け渋りにあった女性は「組織の判断で受け取りを拒否したと思う。現場の警察官に責任を押しつけているようで残念だ」とコメント。代理人の藤村元気弁護士は「処分は重くない。世間体を気にした対応と受け止めざるを得ない」と非難した。

 発表に当たり、県警はカメラ撮影を認めない記者レクチャーとし、会見開催を拒んだ。報道各社が「会見という開かれた場で説明すべき」と重ねて申し入れたが「組織的な判断」として覆さなかった。





だから、あれほどいったのに   県警本部長 異動

2024-10-31 | 雑感


★ 自公の県議の皆様へ

先に百条委員会を設置して尋問の予定を決めておけば、異動もできなかったでしょうに。
 
読売新聞の記事です。
※引用

 警察庁は30日、鹿児島県警の野川明輝本部長(53)を同庁長官官房付とする人事を発表した。後任には同庁交通規制課長の岩瀬聡氏(50)が就任する。いずれも11月5日付。
 県警では4月以降、内部文書を漏えいしたとして、前生活安全部長・本田尚志被告(61)が国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで逮捕されるなど4人の逮捕者を出した。枕崎署の元巡査部長(依願退職)による盗撮事件を巡っては、本田被告が「野川本部長が不祥事を隠蔽しようとした」と主張。野川本部長は隠蔽を否定している。

被害者が記者会見を開かざるを得なかった理由

2024-10-31 | 雑感

★ 罪深く、不道徳で、非常識な被告人であり組織と言わざるを得ません。

★ 現職の検事正から性被害を受け、現職の女性副検事から名誉毀損などの被害を受けているにもかかわらず、検察庁からは謝罪もなく、非常に孤立させられ、そういった状況であることから、会見の理由としては、検察庁に適正な捜査、速やかに捜査していただき、適正な処罰、処分をしていただきたい要望があり、それをお伝えしたかったのと、私の名誉を回復する機会にしたいと思い、この会見を開くことにしました

★ 被告人は、重大な罪を犯したことで、刑事処罰を受け、懲戒免職され、法曹資格も失うべきであったところ、その罪を隠して円満退職し、多額の給与や退職金も得て、弁護士になり、企業のコンプライアンスなどに関わり、多数の検察職員に囲まれて盛大な退官パーティーを開き、検察の現職の職員と夜な夜な酒を飲み歩き、部下との関わり方などを語り、検察に大きな影響力を持ち続けていました。

 被告人は私を脅し、口止めをした際、「公にならないなら喜んで死ぬ」とまで言っていましたが、実際の行動はまるで、自分の犯した罪などなかったかのような、傷つけた被害者の存在など忘れてしまったかのような振る舞いで、被害感情を逆撫でし、必死に苦しみに蓋をして検事の仕事に没頭し、そうやってなんとか生きていこうとしていた私を踏み躙ってきました。

 検事正だった人間がこれほどまでに罪深く、不道徳で、非常識であることを誰も気づいていない。

★ 今回の事件の関係者である、女性副検事が、内定捜査中の時点で、被告人側に捜査情報を漏洩し、被告人が当初弁解していた内容の、事実と相違する供述をしていたことがわかりました。

 さらにその女性副検事は、検察庁職員やOBに対して、被害者が私であることを言った上で、私が事件当時、飲酒酩酊のため抗拒不能の状態になかったので、性交に同意していたと思う、PTSDの症状も詐病ではないか、金目当ての虚偽告訴ではないかという趣旨の、私を侮辱し、誹謗中傷する虚偽の内容を故意に吹聴していたことがわかりました。

 さらにその嘘は、検察庁内に広く伝わり、私が信頼していた上級庁の検事までもが、証拠関係も知らないのに、被害者を誹謗中傷し、被告人を庇うような発言をしていたこともわかりました。

 性被害を受け、苦しんでいるにもかかわらず、検察内からこのような被害を受け、さらに傷つけられてしまいました。

 女性副検事の一連の行為については、私が知った9月3日以降、検察庁に対して、何度も速やかに適正に処分していただきたいと訴え、10月1日に告訴、告発しました。

 また、検察庁に対する信頼を損なうことになるので速やかに副検事の職から離れさせるよう訴えてきましたが、いまだ女性副検事は検察庁で仕事をしています。

 女性副検事の、捜査段階での捜査情報の漏洩などを把握していながら、適正な処罰や処分をせず放置し、しかもあろうことか被害者である私にその情報を伏せ、私をその女性副検事と同じ職場に復帰させたのです。

 私は安全だと思っていた職場に、被告人と内通していた職員がいて、それを知らず、必死に復職しようと思って、毎日を過ごしていたわけですが、その事実を知り、私は誹謗中傷されるのではないかと怖くなり、すぐにその方は私の職場から離してほしいというふうに求めましたが、検察庁の動きは遅く、先ほど言ったような、名誉毀損の実害が発生してしまいました」

Yahoo!記事からの引用です。

※ 引用

 大阪地検の検事正在任中に部下の女性検事に対して性暴力を行ったとして準強制性交罪に問われた弁護士の北川健太郎被告(65)の初公判が大阪地裁で行われ、北川被告は「認め、争うことはいたしません」と起訴内容を認めた。

 また、初公判後に、女性と代理人弁護士が会見を行い、告訴に至った経緯や、逮捕・起訴後に地検内で「虚偽告訴」と噂を流されるなど「セカンドレイプ」にあたる状況があったことを明らかにした。女性は10月1日に、女性副検事を名誉毀損や情報漏洩(国家公務員法違反)などで告訴。現在は休職中という。

「家族が心配しているから帰りたい」

「これでお前も俺の女だ」

 女性は大阪地検に勤務していた2018年9月12日、北川被告の検事正就任を祝う懇親会の幹事を任され、18時頃から懇親会に出席。その後、日頃の疲れもあり酩酊状態になった女性を同僚たちがタクシーに乗せると北川被告が一緒に乗り込み、そのまま自宅のある官舎へ向かった。女性は懇親会の途中から記憶がなく、目が覚めると「性交されていた」。

 ショックで凍りつきながら「家族が心配しているから帰りたい」と訴えた女性に対し、北川被告は「これでお前も俺の女だ」と言ったという。

 女性は翌朝に知人に泣きながら電話をかけたり、懇親会に参加した後輩に当時の状況を確認したりした。また、数日後に被告に対して行為を非難した際には「警察に突き出してください」と言われたものの「時効が来るまでご馳走する」などと軽い調子で言われ、憤りを強めた。

 しかし、被告から「事件が公になったら自死するしかない。大阪事件(※)に匹敵する大スキャンダルで、組織として立ちいかなくなる」「私の命にかえてお願いしたい」などと書かれた書面を受け取ったこともあり、他の同僚に迷惑をかけられないと思い、告訴を躊躇したという。(※)2010年に発覚した証拠改竄事件

 その後、北川被告は検事正を辞職したものの、「盛大な退官パーティー」を開き、弁護士として活動。現職の検事たちと交流を持ち、検察に影響力を持ったままである様子を目の当たりにした女性は体調を崩し、2024年2月にPTSDによる就労困難と診断された。

 女性は4月に被害申告を行い、北川被告は6月に逮捕された。しかし9月に入って地検内で「セカンドレイプ」にあたる状況があったことを知り、再び体調を崩し休職中という。

「私は現職の検事です」

女性が会見で語った言葉

 以下は会見で女性が語った内容の一部。

「みなさま本日はお忙しい中このような場を設けていただきまして、本当にありがとうございます。私は元大阪地検、検事正による凖強制性交等事件の被害者です。そして私は現職の検事です。本日は、大阪地裁で初公判があり、被告人が控訴事実を認め、検察官の提出した証拠の大半に同意し、裁判所が証拠の取り調べを行いましたので、このタイミングでお話をしようと決めました。

公判を終えての感想ということですが、被害を受けてから、約6年間、苦しんできましたので、なぜもっと早く罪を認めてくれなかったのか、もっと早く罪を認めてくれていたら、もっと私は早く被害申告をできて、この経験を過去のものとして捉えることができた。

 彼は逮捕された当初は否認をしていて、捜査官の捜査してくださった証拠を見て争う余地がないということで認めたのだと思いますので、認めたとしても、私の処罰感情が和らぐはずもありません。

 ここまでの経緯を振り返ると、公判を傍聴してくれた人ならわかると思うのですが、検察組織や検察職員を人質にして、私に口止めをして、「公にされたら死ぬ」と脅され、私は被害申告できませんでした。

 被害や口止めされたときの状況が6年間ずっと、頭の中をぐるぐる回りながら、検察官の傍聴陳述や証拠調べの手続きを聞いていました」

声を上げても届かない 被害者に寄り添いたい気持ちから検事に

「この場をお借りして、被害から6年間、家族や代理人の先生をはじめ、私を支えてくださった先輩検事や同僚、友人、医師や心理士などの皆様に心より感謝を申し上げます。また本日、面識のない有志の方々が、地裁前でフラワーデモをしてくださったと聞きました。そのようなみなさまの温かい支援が、とても心強く感じました。

 被害から6年間、本当に苦しんできました。ほぼ誰にも言えず、苦しんできた期間が長かった。強い恐怖や孤独、事件が闇に葬られるかもしれないと不安も大きかったですが、温かく見守ってくださったみなさまが、私の選択を応援して支援してくださったことで今日の初公判を迎えることができました。本当にありがとうございます」

女性は会見で声を震わせながら被害からこれまでを語った

「次に会見を開いた理由です。大きく2つあります。

 1つ目は、性犯罪や虐待被害など、声を上げられずに苦しんでいる被害者の方々や、勇気を振り絞って声を上げてもずっと苦しみ続けている被害者の方がたくさんいらっしゃいます。

 私は若い頃、電車内での強制わいせつ被害に遭ったことがありましたが、恐怖で逃げるのに精一杯で、警察に届けることができませんでした。

 また、ストーカー被害に遭った際は、警察に被害を届け出ましたが、まともに捜査してもらえませんでした。

 私は、被害を受けても声をあげられない、声を上げても届かないということを身をもって体験して参りました。ですから私は、被害を受けて苦しんでいる方々に寄り添い力になりたいと思い、検事に任官しました。

 これまで検事としてたくさんの被害者の方とともに泣き、寄り添ってきました。そして今、私自身の経験をお話しすることで、今まさに苦しんでいる被害者の方に寄り添うことができればと思い、会見を開くことにしました。

 また性被害は知人間で行われることが多く、客観証拠が乏しいことが多いため、加害者が性暴力をしていない、同意があった、同意があると誤信していたと主張することが多く、司法にたずさわる者が懸命に捜査をしなければ、あるいは正しく事実認定しなければ、法的評価をしなければ、勇気を振り絞って声をあげた被害者をさらに傷つけることになり、さらには性犯罪を許すことになり、傷つけられる被害者が絶えないという悲劇をもたらします。

 ですから、性犯罪の本質を正しく理解していただき、性犯罪被害者の過酷な実態を正しく知っていただくことで、性犯罪を撲滅したいという思いから会見を開くことにしました」

被告は罪を隠して円満退職 検察に影響力を持ち続けた

「2つ目は私自身のためです。

 私は法令を遵守し、傷ついた被害者に寄り添い、犯罪者を適正に処罰することを使命とする検察庁の、しかも私が所属する大阪地検のトップの検事正から突如性被害を受け、全てを壊されました。

 女性として妻として母としての、私の尊厳、そして検事としての尊厳を踏み躙られ、身も心もボロボロにされ、家族との平穏な生活も、大切な仕事も全て壊されました。

 それでもすぐに被害申告できなかったのは、被告人から「公にすれば死ぬ」「検察が機能しなくなり、検察職員に迷惑がかかる」と脅され、口止めをされ、懸命に仕事をしているたくさんの職員に迷惑をかけられない、検察を守らなければならないと思ったからです。

 私は自分が泣き寝入りさせられたことで、それまで以上に勇気を振り絞って被害申告してくれた被害者の方々に寄り添い、力になりたいと思い自分の苦しみに蓋をして、被害者の方々と共に戦ってきました。

 少しでも孤独に苦しんでいる被害者の方々の力になれたら、自分自身も生きられると思っていたからだと思います。

 一方被告人は、重大な罪を犯したことで、刑事処罰を受け、懲戒免職され、法曹資格も失うべきであったところ、その罪を隠して円満退職し、多額の給与や退職金も得て、弁護士になり、企業のコンプライアンスなどに関わり、多数の検察職員に囲まれて盛大な退官パーティーを開き、検察の現職の職員と夜な夜な酒を飲み歩き、部下との関わり方などを語り、検察に大きな影響力を持ち続けていました。

 被告人は私を脅し、口止めをした際、「公にならないなら喜んで死ぬ」とまで言っていましたが、実際の行動はまるで、自分の犯した罪などなかったかのような、傷つけた被害者の存在など忘れてしまったかのような振る舞いで、被害感情を逆撫でし、必死に苦しみに蓋をして検事の仕事に没頭し、そうやってなんとか生きていこうとしていた私を踏み躙ってきました。

 検事正だった人間がこれほどまでに罪深く、不道徳で、非常識であることを誰も気づいていない。

 処罰されるべき人間が処罰されていない。被害者を救い、犯罪者を適切に処罰し、国民の安全と安心を守り抜くことが検察官の使命であり、私の使命であるのに、被害者である私自身は誰からも救ってもらえず、罪を犯した被告人を適切に処罰できていない。その怒りや悔しさで、PTSDの症状が増悪(ぞうあく)し、私の心身は限界になり、休職せざるを得なくなりました。自分の生きがいであった仕事まで奪われてしまいました。

 私自身を取り戻すためには、私のアイデンティティを守ることしかない、被告人を適切に処罰することしかない。被告人に真に自分の罪と向き合わせ、同じような被害者を二度と生み出してはいけないと思い、覚悟を決め、被告人の処罰を求めました。

 適正な処罰をして、被告人の処罰をしてほしい。私を救ってほしいと何度も何度も書面を作成して、検察庁に訴えました。持っていた証拠も全て提出しました。起訴していただくまでの間は、事件を潰されるかもしれないという恐怖に怯え、とても苦しかったですが、担当してくださったみなさまが懸命に捜査をしてくださり、起訴していただくことができました」

「PTSDも詐称」「金目当ての虚偽告訴」  地検内での「セカンドレイプ」

「私は少し救われた気持ちになりました。

 少しずつ日常を取り戻していくために、休職期間を利用して登庁の練習を始めました。起訴していただくまでは、登庁すること自体が恐怖で、泣きながら震えながら登庁していましたが、検察庁が被害者情報や内容の秘匿を徹底してくださったので、この職場は安全であると信じていました。

 ところが、今回の事件の関係者である、女性副検事が、内定捜査中の時点で、被告人側に捜査情報を漏洩し、被告人が当初弁解していた内容の、事実と相違する供述をしていたことがわかりました。

 さらにその女性副検事は、検察庁職員やOBに対して、被害者が私であることを言った上で、私が事件当時、飲酒酩酊のため抗拒不能の状態になかったので、性交に同意していたと思う、PTSDの症状も詐病ではないか、金目当ての虚偽告訴ではないかという趣旨の、私を侮辱し、誹謗中傷する虚偽の内容を故意に吹聴していたことがわかりました。

 さらにその嘘は、検察庁内に広く伝わり、私が信頼していた上級庁の検事までもが、証拠関係も知らないのに、被害者を誹謗中傷し、被告人を庇うような発言をしていたこともわかりました。

 性被害を受け、苦しんでいるにもかかわらず、検察内からこのような被害を受け、さらに傷つけられてしまいました。

 女性副検事の一連の行為については、私が知った9月3日以降、検察庁に対して、何度も速やかに適正に処分していただきたいと訴え、10月1日に告訴、告発しました。

 また、検察庁に対する信頼を損なうことになるので速やかに副検事の職から離れさせるよう訴えてきましたが、いまだ女性副検事は検察庁で仕事をしています。

 女性副検事の、捜査段階での捜査情報の漏洩などを把握していながら、適正な処罰や処分をせず放置し、しかもあろうことか被害者である私にその情報を伏せ、私をその女性副検事と同じ職場に復帰させたのです。

 私は安全だと思っていた職場に、被告人と内通していた職員がいて、それを知らず、必死に復職しようと思って、毎日を過ごしていたわけですが、その事実を知り、私は誹謗中傷されるのではないかと怖くなり、すぐにその方は私の職場から離してほしいというふうに求めましたが、検察庁の動きは遅く、先ほど言ったような、名誉毀損の実害が発生してしまいました」

性被害を受けたことは恥だとは思っていません

「私は性被害を受けたことは恥だとは思っていません。悪いのは犯罪者で、北川健太郎です。私は堂々としていたい。検事の仕事もしたい。被害者に寄り添って、一緒に戦ってあげたい。

 けれど、検察庁内で、私が虚偽告訴をしたというような噂が広められていることを知って、絶望して、再び休職せざるを得なくなりました。

 なぜ私に、この副検事が捜査段階でこのような行為をしていたことを、私に言わず、私を彼女と同じ職場に復帰させたのかについて、検察庁、最高検含め、何度も何度も説明を求めてきましたが、一切説明はされず……。

 現職の検事正から性被害を受け、現職の女性副検事から名誉毀損などの被害を受けているにもかかわらず、検察庁からは謝罪もなく、非常に孤立させられ、そういった状況であることから、会見の理由としては、検察庁に適正な捜査、速やかに捜査していただき、適正な処罰、処分をしていただきたい要望があり、それをお伝えしたかったのと、私の名誉を回復する機会にしたいと思い、この会見を開くことにしました」

 初公判、会見を取材しての感想

 北川被告が、事件後すぐから女性の被害感情を認識していたにもかかわらず、仕事にやりがいを感じ誇りを持っていた女性の気持ちを利用するかたちで口止めをしていたことに驚いた。また、事件が報道された後に、地検内で女性への典型的な「セカンドレイプ」があったようであることについては、聞いていていたたまれない気持ちになった。

 女性は会見で声を振り絞るようにして、約1時間にわたってこれまでの経緯などを話した。性犯罪事件や刑法について熟知している検事同士での事件だが、北川被告が事件後に口止めする書面などの「証拠」を残していた点が意外だった。「自死」をちらつかせたり、「地検の仕事が立ち行かなくなる」と言ったりすれば、女性が沈黙せざるを得ないという自信があったのではないかと感じた。被害者がつらい立場に置かれる無罪主張でなかったことだけが救いだ。


今後検察官は個別事件の論告で「公益の代表者である検察官は ・・・」という枕詞を使用してはならない

2024-10-28 | 雑感

★ まあ、なんとも不愉快というか、胸糞の悪くなる報道ですね。
 卑劣極まりないですね。
 ということで
 今後検察官が個別事件の論告で
 「公益の代表者たる検察官は・・・」
 という枕詞を使うことは禁止するルールを提案します。

読売テレビニュースからの引用です。

※引用

 卑劣な事件の背景には、“またもや”大阪の検察組織としての問題がはらんでいるかもしれない―。そう感じざるを得ない裁判の幕開けとなった。大阪地検のトップである検事正を務めていた男が、部下の女性検事に性的暴行を加えた罪に問われる裁判。事件から6年の月日がたち、男は起訴内容を認め謝罪した。会見で女性検事が涙ながらに語ったのは、「被害を受けてから約6年間、本当にずっと苦しんできた。なぜもっと早く罪を認めてくれなかったのか…」という悲痛な叫びだった。 

■ ”関西検察のエース”手錠をされ被告として法廷に…否認から一転、起訴内容を認め謝罪

 10月25日、大阪地裁の大法廷に手錠をつけられた状態で入ってきたスーツ姿の男。かつて法曹界では“関西検察のエース”と呼ばれ、大阪地検のトップである検事正にまで昇りつめた、弁護士の北川健太郎被告(65)だ。検事正に着任した頃の映像に比べ、頬が痩せているように見えた。 
 そして、北川被告の対面側に座る検察官の傍らに設置されたパーティション。周りからは姿が見えないよう仕切られたその裏には、かつての部下である検事の女性が被害者参加制度を利用して出席した。

 傍聴席は満員で、抽選も行われた注目の裁判は、約10分遅れで始まった。北川被告の人定質問が行われる。傍聴席に届くか届かないかぐらいの、小さな声だった。 
「北川健太郎です。弁護士です」  起訴状などによると、北川被告は検事正在任中だった2018年9月、大阪市内にある官舎で、酒に酔って抵抗が難しい状態だった女性に対し、性的暴行を加えた準強制性交の罪に問われている。  関係者によると、北川被告は逮捕直後、「同意があると思った」と犯行を否認していた。ところが、裁判が始まると方針を一転させた。 北川被告 「公訴事実を認め、争うことはしません。被害者に深刻な被害を与え、深く反省し謝罪したい。検察組織や関係する人たちにも多大な迷惑をかけ、世間を騒がせたことを誠に申し訳ないと思っています」

■ 突然の逮捕…いつ、どこで事件が起きたかも明かさなかった検察

    事件が明るみになったのは、今年6月。「被疑者北川に係る準強制性交等事件」という、突然の知らせだった。
  発表したのは大阪高検。大阪地検の上級庁に当たる組織であり、その発表の在り方も物議を呼んだ。  明らかにされたのは「北川健太郎容疑者(当時)を準強制性交の疑いで逮捕した」ということのみ。いつ、どこで、どのように、被害者の性別、そして北川容疑者が容疑を認めているのかどうか、全て「被害者のプライバシーの観点」を理由に、高検は回答を差し控えるとした。  性犯罪の場合、被害者の特定につながる情報を明らかにしないことは多いが、それと比べても異様なまでに検察が何も話したがらなかったのが、かえって各報道機関に違和感を抱かせ、当時もその高検の姿勢を批判する記事が多く見られた。
 逮捕から1か月後の今年7月、大阪高検が北川被告を起訴し、徐々に事件の輪郭が明らかになっていく。事件が起きたのは検事正在任中の2018年9月で、北川被告が暮らしていた大阪市内の官舎が犯行現場だと発表された。
 しかし、なぜ被害者の女性は事件から6年がたった今年に入って被害を申し出たのかは謎に包まれたままだった。

■ “将来の検事総長候補”突然の退官…その裏で「死にたい。辞職を申し出ます」

 北川被告は石川県出身。金沢大学を卒業後、1985年、東京地検の検事として任官し、検察キャリアが始まった。翌年から主に関西地区の検察庁を中心にキャリアを重ね、那覇地検の検事正、大阪高検のナンバー2である次席検事、最高検の刑事部長などを歴任。
 2018年2月、大阪地検の検事正に着任。在任期間中には、森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題を担当した。
 北川被告を知る関係者によると、事件捜査では筋読みを緻密に行いながら慎重に進め、決して無理をしないタイプだったという。リスクヘッジにも長けていて、検察上層部からも一目置かれる存在。大阪高検トップの検事長候補、ひいては関西から久しく出ていなかった全国の検察組織のトップ・最高検検事総長になる候補の一人とまでささやかれていた。
 ところが、大阪地検検事正の在任中だった2019年11月、定年まで残り3年を残して退官した。期待されていただけに周囲では「退官は早すぎる」と驚きの声も上がっていたという。
 後の裁判で明らかになるが、退官する5か月ほど前、北川被告は被害者の女性検事に対し、「死にたい。辞職を申し出ます」と伝えていた。
 しかし、退官時に事件のことは一切明らかにしないまま、「一身上の都合」とされていた。退職金を受け取り、何食わぬ顔でOBとして親しくしていた現役検察官らと飲み歩く北川被告の姿に、女性検事は「怒りや悔しさ」とともに「自己嫌悪」に苛まれたと明かしている。

■ 裁判で明かされた卑劣な犯行「これでお前も俺の女」 “口封じ”も「表沙汰にすると検察組織が立ち行かなくなる」

 25日に行われた初公判で、検察官が冒頭陳述を読み上げ始めると、卑劣な犯行の経緯が次々と明らかになっていった。
 女性検事は知人らとの懇親会の後、二次会を断って一人で帰ろうとタクシーに乗り込んだところ、北川被告に座席の奥に押し込まれ、2人で官舎へと向かった。酒に酔って泥酔状態になっていた女性。記憶が戻ってきたときには、北川被告が性的暴行に及んでいたという。
 女性検事には夫も子どもいる。「夫が心配するので帰りたい」と懇願しても、北川被告は「これでお前も俺の女だ」と言い放ち、性行為を続けた。  被害を夫や検察庁の同僚に知られて、家庭や検事の職を失いたくないと考え「すべての事を忘れたい」と考えた女性検事は事件後にその旨を北川被告に伝えると、「警察に突き出して下さい」と謝罪めいた言葉とともに、「時効が来るまで食事をご馳走する」と言い放ったという。
 その後、北川被告から「死にたい。辞職を申し出ます」などと記されたメールが届くようになり、直接会おうと言ってくるのに対して、女性は書面での回答を求めた。北川被告から届いた書面に、目を疑う。 「本件を表沙汰にすると、マスコミに検察庁がたたかれて組織が立ち行かなくなる」 
 これを見た女性検事は「検察庁に迷惑がかかると思い申告できなかった」のだという。北川被告は“口封じ”をしていたのだ。 
 この書面が届いた翌月に、北川被告は退官している。
  女性検事はフラッシュバックに苦しみながら過ごし、今年2月にはPTSD=心的外傷後ストレス障害と診断され、就労困難だと判断された。
  裁判中、北川被告は時折長く目を閉じながら、検察官らの声に耳を傾けていた。

■ 性被害を赤裸々に語った女性検事の異例の会見 検察内部での“二次被害”激白

 裁判が終わった後、女性検事は大阪市内で異例の会見を開いた。涙ながらに、いまも続く性被害の苦しみを訴えた。
 「約6年間、本当にずっと苦しんできました。なぜもっと早く罪を認めてくれなかったのか。もっと早く罪をみとめてくれていたら、私はもっと早く被害申告ができて、経験を過去のものとして捉え、新しい人生を踏み出すことができた」 
 震える手を握りしめながら、一言一言、言葉を振り絞る。
 「性犯罪や虐待などに苦しんでいる被害者の方がたくさんいる。私は被害にあって苦しんでいる人の力になりたいと思い検事に任官し、たくさんの被害者とともに戦ってきた。私の経験を語ることで、被害に苦しんでいる方に寄り添いたいと思い会見に臨んだ。性犯罪の本質を正しく理解して、被害の本質を知ってほしい」 
 さらに女性検事は、今年4月に被害を申告した後、復職しようと徐々に出勤し始めた矢先、信じがたい話を耳にしたという。
 「私が被害申告した北川被告の事件の内偵捜査中、事件の関係者である1人の副検事が、被告側に捜査情報を漏洩し、被告が当初弁解していた内容に沿うように事実と相違する供述をしていたことが分かった。そして検察庁職員やOBに対して、被害者が私であることを言った上で、『事件当時、酩酊状態ではなかったので行為に同意があったと思う』などと話していた。さらに『PTSDの症状も詐病ではないか。金目当ての虚偽告訴ではないか』という趣旨の、私を侮辱し誹謗中傷する虚偽の内容を故意に吹聴していたことが分かりました」  女性検事はこの副検事による一連の行為について、10月1日に刑事告訴した。速やかな捜査と処分を求めているが、現在までに検察庁から説明などはないという。

■ 前代未聞の事態…再び問われる大阪地検の“組織風土”

 女性検事の刑事告訴について、大阪地検は報道機関に対し、「告訴・告発があったことを含め、捜査機関の活動に関わる事項についてはお答えを差し控える。ただ、一般論として、告訴・告発があった場合には、内容に応じて適切に対応しているところである」とコメントした。
 そもそも、どのような組織であっても、所属する人間がハラスメントや何らかの被害にあった時、安心して相談・申告できる環境づくり、風通しの良い組織風土づくりが重要だ。 
 大阪地検をめぐっては現在、巨額横領事件で特捜部による強引な取り調べが明らかになり、不動産会社社長が無罪となった問題で、国家賠償請求の裁判も開かれている。この問題でも、部下の進言を無視した上司の振る舞いなどが裁判で明るみとなった。
 検察庁のトップだった被告が加害者となり、現職の検事が会見を開いて赤裸々に語るという、前代未聞の事態となった今回の事件。女性検事が打ち明けた悲痛な心の叫びに、検察組織はどのように向き合うのか…徹底した検証を行い、真実を明らかにしようとしない限り、国民からの信頼は到底得られない。

司法の各種制度も 間違いがある 不遜・不埒な人間もいる 前提の制度にした方が良いと思う

2024-10-22 | 雑感

★ 出向裁判官のインサイダー取引
 一番思うのは、この裁判官が刑事法廷で「主文 被告人を死刑に処する。」と告げる可能性がゼロではないこと
 この記事では人事局長は「遺憾」コメント出しているが他の記事では事実関係が不明なためコメント差し控えるだったような
 こういう人も裁判官として権力行使します。
△ 袴田事件の検事総長コメント
 見苦しいというか、間違いは認めないけど叩かれるのわかっているから控訴しない。誰に謝っているのか分からない。
 こういう人も検事総長を務めています。
△ プレサンス事件の 取り調べの録音録画開示についての最高裁決定
 高裁の裁判官 なんで文字起こしで恫喝の実態が分かるのか。
 どういう神経しているのだろうか。
 こういう人も裁判官務めています。
 その前に密室で恫喝する人が検察官務めています。
△ 神のようだといわれた元大阪地検検事正 
 準強制性交等について一転して認めるとか
 こういう人が検察官として神とか言われています。

★ いい加減、司法制度においても間違いはあるし、不遜な人間も担当していることを前提とした制度設計にすることを目指さないといけないのではないかと思います。最近の司法関連の事件報道を見ていて強くそう思います。

読売新聞からの引用です。

※引用


毎月複数回取引、少なくとも利益数十万円か

 金融庁に出向中の裁判官によるインサイダー取引疑惑で、裁判官が今年4月の出向直後から、上場企業に関する未公表情報を基に、毎月複数回にわたり不正な株取引を行っていた疑いのあることがわかった。証券取引等監視委員会は、裁判官が株式公開買い付け(TOB)などを審査する立場を悪用して取引を繰り返し、少なくとも数十万円の利益を上げた可能性があるとみている。

 裁判官は30歳代男性で、最高裁事務総局から同庁に出向。企画市場局企業開示課の課長補佐として知ったTOB情報などを基に、対象企業の株式を本人名義で売買していた疑いがもたれている。監視委は8月に調査を始め、今秋には金融商品取引法違反容疑で関係先の強制調査を実施。東京地検特捜部への告発を視野に調査を進めている。

 関係者によると、裁判官は4月の出向直後から、関東財務局が審査するTOBに関して不正取引を始めたとみられる。同財務局が取り扱うTOBは月10件程度あり、TOBを予定する企業は実施予定日や価格・期間といった買い付け条件などを財務局に書面で提出する。裁判官は、同財務局への指導や助言を行う立場でこれらの情報を入手していたという。
 TOBが公表されると対象企業の株価が変動することが多く、裁判官は毎月のように複数の企業について公表前に株を購入し、上昇後に売却するなどして利益を得ていたとみられる。取引は8月に監視委から調査を受けるまで続いた。調査を受け、裁判官は企業開示課の業務から外れ、現在は同庁総合政策局付となっているという。
 同庁は19日、「裁判所から出向している職員が調査を受けていることは承知しており、調査には全面的に協力する。調査結果を踏まえ、厳正に対処する」としている。

 最高裁の徳岡治・人事局長は19日、「裁判官であった者が、金融庁への出向中にインサイダー取引の疑いで調査を受けていることは遺憾だ」とのコメントを出した。最高裁は、主に任官10年未満の若手を対象に中央省庁などへの出向を行っており、出向中は裁判官の身分をいったん離れ、裁判所に戻る際に改めて任官している。


声掛け運動  「県民の安全安心はそっちのけですか~」

2024-10-10 | 雑感

百条委員会設置決議案 否決
仕事しろ~

残念至極ですね
きっといつかまた志布志事件みたいなことが起こる気がします
国政選挙で自公の県議に声をかけられたら
「県民の安心安全はどう考えているんですか~」
「県議の報酬だけで月額78万はもらいすぎじゃないですか~」
と声掛けしましょう。
※引用

詳報〉鹿児島県議会、県警の不祥事巡る百条委設置決議案を否決 自民や公明などが反対 「警察活動への議論は真摯に受け止める」と県警本部長
 
 鹿児島県議会は9日の定例会最終本会議で、鹿児島県警の相次ぐ不祥事を巡る調査特別委員会(百条委員会)設置を求める決議案を否決した。自民と公明、無所属の1人の計37人が反対した。

 採決方法を巡り、県民連合が無記名投票を、自民が記名投票を求めた。投票方法を決める無記名投票の結果、34対16で記名投票となった。

 採決前の討論では、賛成6人、反対3人の計9人が登壇。自民の本田静議員は「常任委でも参考人招致は可能」などと反対、共産の平良行雄議員は「常任委で集中的に議論しても真相究明にはほど遠い」と賛成した。

 決議案否決を受け、無所属の岩重仁子議員が議会解散の動議を提案。無所属5人以外が反対し、否決した。


制度を利用する権利 と 利用する限度

2024-10-09 | 雑感



★ 漏れ伝わる情報から考えて 当然の結論だと思います。
この問題があるばかりに各方面から余計な補助線がたくさん引かれて面倒なことになっています。
もちろん制度を利用する権利は当然尊重しなければなりませんが
限度を超えると
「ええ加減にしなさい❣」 と言いたくもなります。
「もう、ええわ」

※引用

元県警巡査長が「処理に疑問」と情報漏らしたコロナ施設強制性交疑い 鹿児島検察審査会が「不起訴相当」と議決、刑事手続きは終了
 
 新型コロナウイルス宿泊療養施設で女性に同意なく性的行為をしたとして、鹿児島県医師会元職員の男性が強制性交容疑で書類送検された事件を巡り、不起訴とした鹿児島地検の処分を不服とする女性側の申し立てについて、鹿児島検察審査会は8日までに不起訴相当と議決した。3日付。

 検審は議決理由として「不起訴処分記録や申立書などを精査し、慎重に審査した結果、裁定を覆すに至らなかった」と公表した。強制起訴の可能性はなくなり、刑事手続きは終了した。

 申立書などによると、女性は2021年9月、同施設などで複数回、性的暴行を受けたとしている。22年1月、鹿児島中央署に告訴状を持参したが「事件にならない」として諦めるよう説得されたと指摘。地検でも丁寧な聴取はなく、捜査手続きに重大な問題があるなどと主張していた。
 告訴状が受理された後、男性は23年6月に書類送検され、同年12月22日付で地検は嫌疑不十分で不起訴とした。女性側は再捜査や起訴を求め、今年1月31日付で検審に申し立てていた。
 南日本新聞の取材に、女性代理人の弁護士は「再捜査せず、刑事裁判の手続きを経る機会さえ与えられなかったことに深い失望と憤りを覚える」と批判した。男性は「正しい判断に大変感謝している。報道の影響により、いわれのない社会的制裁を受けたことへの悔しさが晴れることはない」と話した。
 事件を巡っては、「処理経過を疑問に感じた」として、県警の内部情報を第三者に漏らした曽於署の元巡査長が、鹿児島地裁で8月に有罪判決を受けている。



自民党県議の皆様へ 候補者選びより県議会議員の仕事しなさい 

2024-10-08 | 雑感


自民党県議の皆さん、国政選挙の候補者選びは党員の問題です。
その議論の時間があったら県民の税金から月額78万円もらっている議員報酬に見合う県議会の仕事をしなさい。
★ 
「中断理由が伝達ミスという説明はさすがに苦しい」
 どのように伝達したのか。
 ミスはどういう内容なのか。
 
南日本新聞の記事からです。

※ 引用

鹿児島県警の相次ぐ不祥事を巡り、県議会に調査特別委員会(百条委員会)の設置を求める決議案が9日、最終本会議で採決される。「不祥事の隠蔽(いんぺい)を図ったのではないか」という指摘を県警は一貫して否定しているが、疑惑を払拭するだけの客観的な説明はできていない。強制力のある調査権を持つ百条委を求める声は根強く、専門家からは「設置すること自体が再発防止策にもなる」との見解も聞かれる。 県警情報漏えい 前刑事部長名かたり文書送付「名誉害し極めて悪質」…委員会審査で県警幹部、公益通報を改めて否定 百条委設置求める陳情は継続審査に 鹿児島県議会
 「性犯罪への対応がなぜこんなに遅いのか。警察官の犯罪を隠蔽しようとしたように見える」。鹿児島市喜入町の元教員北由利子さん(62)は県警への不信が募り、県議会に百条委設置を求める陳情を出した。「黙っていられなかった。誰がどんな指示をしたのか明らかにしてほしい」と解明を望むが、北さんらの陳情は「継続審査」となっている。  県警の不祥事は2020年以降、分かっているだけで10件を超え、うち7件は女性への性犯罪がらみだ。南日本新聞の取材で未発表の事件が明らかになるなど“身内”への姿勢が消極的に映ったことに加え、国家公務員法(守秘義務)違反の罪に問われている前生活安全部長が、元枕崎署員による盗撮事件について「野川明輝本部長が隠蔽を指示した」と訴えたことでさらに疑念は深まった。 
 ■ ■  盗撮事件を巡っては、野川本部長が枕崎署に捜査を任せ、その際の伝達ミスで捜査が一時止まったと県警は説明している。捜査を巡っては県警OBからも「顔見知りの同僚ではなく、県警本部が捜査すべき」「中断理由が伝達ミスという説明はさすがに苦しい」と疑問の声が上がる。ただし、警察庁が隠蔽はなかったと結論づけており「余程のことがない限り覆らないだろう」とみる元捜査幹部もいる。
 志布志事件の弁護を担った野平康博弁護士は「捜査指揮の事後チェックが重要だ」と説く。捜査指揮の行使が市民に向けて積極的だった(自白調書がいくつも作られた)同事件とは対照的に、警察内部へ向けては消極的だったとし、「警察官の犯罪に対しては積極的に事件を受理し、指揮を執るべき」と指摘する。  「捜査に着手してよいか指揮を伺う書類に誰が押印し、どんな指示をしたか事後検証すれば、捜査指揮が適正だったか分かる。適正な捜査が担保されないと冤罪(えんざい)の温床となり、犯罪被害者も保護されない。根幹が揺らいでしまう」と危機感を持つ。  
■ ■  県議会では、県民連合が6月に百条委設置を議会運営委員会で提案したが、最大会派の自民党県議団が9月、「裁判と並行した調査は不可能」との理由で設置を見送った。「警察庁や県公安委員会が(野川本部長による)隠蔽の指示はなかったと結論づけており、われわれは信じるしかない」と発言する議員もいた。
 鹿児島大学法文学部の三上佳佑助教(憲法学)は「強い権限を持って県警組織を調べる場を設けることで、県民が県警に強い関心と懸念を示しているという状況ができあがる」と百条委設置の意義を強調する。「裁判と並行した調査が不可能という指摘は的外れ。たとえ事実が全て明らかにならなくても、百条委設置が一番の再発防止策になる」と、県警の信頼回復に果たす議会の役割を重くみる。  県民連合が提出し、9日に採決される決議案は「司法権に関する項目は除く」とした内容。公明党は調査権を持たない特別委員会の設置を提案している。


見送り   鹿児島県議会 百条委員会設置

2024-09-12 | 雑感
①アンケート ➡ 回答困難
②設置 ➡ 見送り
③空振り三振 にならないようにね

一方で、他の警察官の起訴事案についての記事について
「『県警隠避』解明遠く」「疑惑に司法踏み込まず」という見出しもありました。しかし、刑事裁判に何でもかんでも持ち込む(期待する)のは
 お門違い  というもの
ただでさえ、裁判すれば真相究明できる という幻想を植え付ける
のは罪深いことです
刑事裁判は、基本 被告人の刑事責任を定める場であり、
民事裁判は、対象となる民事上の権利の有無とその評価(金額算定)を定める場です
関連があれば証拠等も提出されるでしょうが、わかっていてこういう報道はいかがなものかと思います。
それに対して、県議会は県民の安全に責任を持つ警察権力に対して行政機関として百条委員会を設けて調査権限を使うことができます
これを発動しない県議会 特に自民公明県議団は批判されて然るべきでしょう
次の県議会議員選挙の際にも個々の議員が百条委員会設置に対しどのような行動をしたか問われるべきだと思います

※南日本新聞からの引用

(南日本新聞)
 鹿児島県議会は11日の議会運営委員会で、県警の一連の不祥事を巡る調査特別委員会(百条委員会)について協議し、現時点では設置を見送ることを確認した。会派間で意見がまとまらなかった。

 百条委設置は6月に野党系会派の県民連合が会派代表者会議や議運で提案。他会派での検討を求めていた。

 最大会派の自民党県議団は今月5日の総会で設置案に賛成しない方針を決めた。裁判に影響を与えないよう十分配慮する必要があるなど、調査権の限界があり「裁判と並行した調査は不可能」と判断した。

 11日の議運でも西高悟会長が「今回は見送る。引き続き(常任委の)総務警察委で審査する」と発言。一方で「裁判などを注視し、状況次第では設置を検討する」と話した。

 公明党も現時点で設置すべきでないとし、百条委ではない特別委員会の設置の必要性を強調した。

 オブザーバー参加した共産は「早急に百条委を設置すべき」と発言。無所属6議員については岩重仁子議員が「5人が賛成、1人がどちらでもないとの意見」と報告した。

 各会派の意見に対し、県民連合の福司山宣介会長は、「県民の批判の声は高まっていて、議会にも向けられている。県議会の存在理由が問われている」とし、12日に開会する9月定例会の会期中に「設置の動議か決議案を出すことも検討している」と述べた。取材に対し、19日に予定される県民連合の代表質問に対する県警の答弁も踏まえ、最終判断するとしている。



弁護士法人かごしま 上山法律事務所  臨時休業のお知らせ

2024-08-28 | 事務所からのご案内

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