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貴乃花は小泉純一郎になれるか?

2017年12月21日 17時26分04秒 | スポーツ
日馬富士暴行傷害事件で貴乃花を支持する声が多いように感じる。
確かに頑なに協会への協力を拒否して警察や検察に委ねた今回の対応は被害者サイドの判断としては正しかった。
もしも警察沙汰にせずに相撲協会内部だけで今回の事件を裁けば「殴った日馬富士も悪いけど横綱白鵬が話してる最中にスマホいじってた貴ノ岩も悪いよね」と両者に厳重注意なんて裁定が下っていたかもしれない(笑)。実際に世間でも特に年配を中心にスマホ操作を批判する声を聞く。
まちがっても日馬富士引退なんて厳しい結果にはなってなかったのではないか。そう思えば閉鎖された角界の中だけで解決せずに社会常識で裁く司法に委ねた貴乃花の判断は正しかった。しかし貴乃花が今後の大相撲で信頼や賛同を得られるかは大きな疑問だ。
今回の貴乃花を見ていて、思い出す人物がいる。それはかつての総理・小泉純一郎だ。声高に改革を叫ぶも時の総理の小渕恵三や橋本龍太郎からは歯牙にも掛けられず、何度も自民党総裁選挙に立候補するも当然の如くいつも惨敗(笑)。田中眞紀子からは「変人」とあだ名されて単なる自民党のはぐれ者だった。そんな彼が総理総裁になれたのは世間の風だった。自民党内では決して支持を集められなかった彼を後押ししたのは、「小泉を落とすと世論の逆風が吹き、次の自分の選挙が危ない」という各議員の危機感だった。
同じ様に、貴乃花がどんなに足掻いたところで、それだけで大相撲が改革されるとは思えない。相撲協会が変わるとするなら、「これ以上、貴乃花に取り合わなければ国民から大相撲が見放されるかもしれない」という危機感を相撲協会に持たせられるか?そういう社会の風向き次第だろう。

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