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電子マネー決済、過去最高の伸び

2010年06月26日 05時35分00秒 | 社会・経済
電子マネー決済最高 5月件数42%増 流通系が過半 (NIKKEI.2010.06.24)
 5月の主要6電子マネー(前払い式)の決済件数は前年同月比42.5%増の1億6135万件と、月間ベースで過去最高の伸びとなった。件数も月間として最高を更新した。セブン&アイ・ホールディングスの「ナナコ」とイオンの「ワオン」の流通系が決済件数の過半を占め、スーパーやコンビニエンスストアでの利用がけん引した。
 月間の伸び率が最高を更新するのは、3月以来2カ月ぶり。電子マネー利用でポイントをためる消費者が増えていることも背景にある。2010年度に入って4、5月とも、決済件数の伸び率は09年度(08年度比34.7%)を上回るペースが続く。
 内訳では流通系が総決済件数の約51%を占めた。
 ナナコが前年同月比50%増の4500万件、ワオンは同77.6%増の3800万件だった。ワオンはイオン系のスーパーなどに加え、全国の吉野家や自動販売機などにも展開し、利用のすそ野を広げている。


そりゃ伸びるだろうなと思う。
イオンを利用しているが、かつてはイオンカード利用者に様々な特典があった。いま一番優遇されているのはワオン利用者。ポイント10倍なんて珍しくない。

キャッシュレス時代の先駆としてクレジットカードは優遇されてきた。現金支払いは客に支払い実感が伴う。これに対してカード利用だと支払い実感が薄い。高い買物しても、現金ほど「お金を使った」感が薄い。カードでついつい買い過ぎ――これが店にとっては有難かった。

だがクレジットカードには難点があった。店が代金を受け取るのが販売の2ヵ月後になってしまう点だ。これに対してプリペイド式電子マネーは、販売日はおろか、それ以前に代金が入るのだ。店側にとっては神のような存在だ。

コンビニ等で公共料金等の支払いができる。なぜ、あのようなサービスをしているか、ご存知だろうか?
中には料金の一部を手数料として貰っていると誤解している方もいるだろうが、そんなことはない。あれは1円ももらわない完全な代行サービスだ。
理由のひとつは、公共料金の支払いに来た客が、そのついでに店の商品を購入していく売り上げ増加を狙ったもの。これは意外とでかい。だが、たとえ何も買わなくても、公共料金支払い代行には「うまみ」がある。
それは代金受け取り日と決済日間の金利だ。
30日決済の公共料金を28日に客が支払いにきたとする。するとコンビニ側は2日間、無利子で資金を借りられたことと同じになる。たった2日間と馬鹿にしてはいけない。これが企業には非常に大きい。経営者なら、たった1日でも無利子で運転資金を調達できたら夢のようなことが理解できるはず。そもそも支払い代行の元締めである銀行が、このうまみ目的でやっているのだ。

話が逸れたが、プリペイド式電子通貨は、店で買い物してくれるお客様が、さらに無金利資金を事前調達してくださるのだ。どんなに大切にしてもし過ぎることなどない。
本当に「お客様は神様です」と言っても過言ではない。

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