金賢姫元工作員が来日

金賢姫元工作員が来日

映画やテレビドラマではストーリーを面白くするために事実を捻じ曲げるのがお手の物だが、「女スパイは美女」というのは歴史的事実のようだ。
その美貌で敵の政府高官などを篭絡して、ピロートークで情報を引き出すのも重要な任務のひとつなので、必然的にそうなるようだ。ＣＡの採用条件から「容姿端麗」が消えても、ＭＩ６の採用条件から「容姿端麗」が消えることはなさそうだ。

従って金賢姫が格別の美女だったのは偶然ではなく必然だが、それが彼女の生命まで救ったのは運命か。仮に金賢姫が○嶋陽○みたいな外見で「何を言ってんだよ。バッカじゃないの」なんて喚き散らしていたら、特赦で死刑を間逃れたか疑問。あるいは、もうこの世の人ではなかったかもしれない。
死刑回避後、多数の韓国男性が彼女との結婚に名乗りを上げたことも報道された。やはり超一流のスパイだ。

彼女を擁護する意見の根拠は「彼女は独裁国家で偏向した教育を受けたから、正確な判断ができなくて当然だった。悪いのは金賢姫ではなく金日成・金正日親子」というもの。
確かに、それは言えるかもしれない。
しかし、そういう理屈は、他にも当てはまるんとちゃうかな？
例えば戦時中の日本だって似たようなもんだろう。特にＣ級戦犯なんて、ほとんど金賢姫と同じようなものでは？

そもそも国家が自分の国に有利な教育をすることなど至極当然の行為である。
抗日教育を受けた知能が低い中国人などは、日本を鬼畜国家と妄信している(笑)。

イラン人の留学生と話したことがある。何気なく、
「やっぱりイランはイスラエルが嫌いなんだろ？」
と尋ねると、意外な答えが返ってきた。
「イスラエルなんていう国は知らない」
という。そういう国があることを教わらないそうだ。
もちろん日本に留学するほどの母国じゃエリートであるから、海外からの情報も伝わっている。
しかし、彼にとって、それは
「世界の中には、中近東にイスラエルという国があると信じている国もある」
という認識のようだ(笑)。

国家なんて、そんなもんでしょ、どこも。
金賢姫は、単なる悲劇のヒロインでは決してない。