溝口健二監督の映画『近松物語』(1954)カンヌ国際映画祭受賞
洛中引き廻しの上に処刑磔(はりつけ)ののち晒された、そのときおさんが着ていた着物は黒色の憲法染めに「蘆に鷺」の柄であったと云われている。
※大経師-経巻や書画類を表装・表具を職とする元締めで、のち暦を扱い『大経師暦』を刊行し富を 朝廷から暦の発行を任され独占的な利益を得ていた。物語の大経師の以春は商才にも優れ、金貸 しの他に京都近隣に広大な田畠も所持して巨万の富を築いていた。
大経師家が断絶をしたのは貞享元年(1684)12月で、断絶の理由としては、姦通事件は副次的なもの で、主として「当該役所の京都所司代を差し越えて、江戸奉行所へ暦板行の独占権を願い出、京都所 司代稲葉丹後守の怒りを買ったと」によるものらしい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます