江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

【126】 江利チエミ盤「思い出のワルツ」録音

2005年12月13日 | 続・江利チエミ(初期記事・後編)

◆参考資料:昭和33年1/11号「週刊東京」記事

チエミさんによる録音の予定が入っていた「思い出のワルツ」は、キングとビクターの会社を超えたフェア・プレイとフレンドシップによって、雪村いづみさんのデビュー曲「想い出のワルツ」として一足先に発売されました。(前掲記事もご参照ください。)

思い出のワルツは「帰朝記念盤として発売」すべく、アメリカでもみっちりレッスンをしてきたものだったそうです。羽田空港に到着後、キングの文芸部員と一緒にチエミさんは吉祥寺の自宅に急行、一晩みっちりレッスンをして、なんと翌日に「本番録音」に臨んだ...のだそうです。

羽田空港でペギーさん、松島トモ子さん、そして雪村いづみさんの出迎えを受けたこの翌日に「思い出のワルツ」は録音されました。キングレコードも技術を屈指して「おそらく日本ではじめてではないか」というエコーのかかった録音を試みます。(この録音は数ある江利チエミの名盤の中でも一・二を争うもの... と思います。)

初渡米からのチエミさんの帰国は、昭和28年5月19日のことです。
したがって録音は、5月20日となります。この日は「日活会館」で帰国歓迎会もあったとか...
その翌日からは、デルタ・リズム・ボーイズとのジョイントコンサートがはじまります。
5/21・22の東京を皮切りに、23が岐阜、24が名古屋、25・26が京都、28が静岡、29~6月の5日までが再び東京に戻り「浅草国際劇場」で、そして翌6日から12日までは大阪「大劇」でのステージが待っていました。(この大阪公演の時に、オープンカー・パレードが行なわれました。)
国内航空便、新幹線のないときのスケジュールです。その大変さは想像だにできません。

※デルタ・リズム・ボーイズのことは、
 続編「続江利チエミ」【54】デルタ・リズム・ボーイズ
 http://blog.goo.ne.jp/udebu60827/e/03b845eebfd5352dcbb78815f6faba91

※渡米のくだり・・・は、
 本編「江利チエミ」 6)ゴメンナサイ 
 http://blog.goo.ne.jp/udebu60827/e/f4093a9732da952c6704a2b4fbe80098
 41)デルタ・リズム・ボーイズとの出会いのこと
 http://blog.goo.ne.jp/udebu60827/e/a520b84ce8f571bbad9738dc1f5113c1
 109)ハリー・ジェームス楽団
 http://blog.goo.ne.jp/udebu60827/e/e7a19ae982a796b6f5d76f162f3debde
  続編「新江利チエミ」【31】ボーカリスト・江利チエミの軌跡
 http://blog.goo.ne.jp/udebu60827/e/2a244a13d7d414445741f31767340f80
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