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春季ネットワーク懇親会報告 「初夏の南イタリア」

2008-05-27 21:42:40 | Weblog
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会場となるベッラ・ヴィータのオーナーシェフが風邪をこじらせてダウンしたと連絡が入ったのは前々日でした。

「ヘルプ!!!」を引き受けたのは、佐野シェフと何かにつけてコンビを組んでいる村田尚隆シェフ。メニューはすばやく村田モードに作り替えられました。

北海道産アスパラガスのフリッタータ
Frittata di asparasi
フィノッキオとオレンジのサラダ
Insalata di finocchio e arancia
バジリカータ風ズッキーニのグリル
Griglia di zucchini alla Basiricata
ムール貝のオーブン焼き
Cozze alla leccese
トマトのリピエーノ オーブン焼き
Pomodoro ripieno
ナスのグリル シチリア風
Melanzane alla Siciliana
北海道産ホワイトアスパラのソテー
Saute di asparasi bianco
シチリア風カポナータ
Caponata alla Siciliana
自家製セミドライトマトのマリネ
Marinata di pomodori secchi
自家製黒胡椒のサラミ
Salame di pepe
千葉産鰯とジャガイモのサレルノ風重ね焼き
Sardine e patate alla Salernitana
能登産キンキのカルピオーネ カラブリア風
Carpione di scorfano alla Carabria
トラパニ風 茄子のパン粉揚げ
Meranzana alla Trapanese
千葉産鰯のパスタ シチリア風
Spaghetti con acciughe alla Siciliana
血鯛のシチリア風カルピオーネ
Carpione di pesce spadaalla Siciliana
静岡産背黒鰯のマリネ カプリ風
Marinata di acciughe alla Caprese
静岡産背黒鰯のマリネ シチリア風
Marinata di acciughe alla Siciliana
豪州産羊肩肉のマルサラ煮
Brasato di agnello con vin marsala
タラッリ
Taralli
季節の果物のピッツァ
Pizza di frutta




2004年の3月。オルヴィエートで異例の大雪が降った日に、大勢のイタリア人を招待してジャパンフェスタを行ったことがありました。
この時村田シェフは、ローマから来る高速道路の山中で何回も立ち往生しながら、会場にたどり着きました。
ジャパンフェスタでは、イタリア人たちがここで食べた料理が家庭でも作って食べれるようにと、イタリアの素材を活かした日本の料理を作りました。
村田シェフの料理は大好評で拍手喝さいを浴び、翌日彼は市庁舎に招待されました。
そしてオルヴィエートのコムーネとスローフード協会を代表して、オルヴィエート市長から賞賛と礼を受けました。



さて、懇親会での村田シェフの料理は特別にこったもの、奇抜なものはありませんでした。
どの料理もイタリア南部の地方都市に根付いた味そのもの。
村田シェフがイタリア修行中に身に滲みこませた、優しく安心感のある、食べるほどに心が和む味でした。



パーティ料理は何かしら少しは残るものですが、この夜の料理は20品目何一つとして残らなかったのです。ドルチェのひとかけらに至るまで。
お腹いっぱいでも、「うまくてやめられない」。
そう、久しぶりに食べたお母さんの料理のようにあとを引くんです。



村田シェフがカラブリアの修行中、夏の日の賄いで食べたものを一皿出してくれました。
ナスを目の細かいパン粉をつけてオリーブオイルで焼いて、生トマトを刻んで冷やしたソースを駆けて食べる、何気ない料理なのですが、これがなんとも・・・・。



キンキのマリネ。
これは豆キンキが手に入りました。
豆キンキは禁漁魚なので、わざわざ獲ったものではなく、村田シェフの知り合いの漁師さんの網にかかってしまったものを送ってもらったのだそうです。
味は抜群です。本来なら漁師さんたちにしか口にできないものを味わうことができました。



全部のメニューを書きたいのですが、ここで我慢。
次に移ります。
レシピを知りたい方はベッラ・ビータに電話をして村田シェフに聞いてください。
佐野シェフが復帰してくるまではいます。





今回の新しい参加者は
原さん
イタリアのコーヒーや大麦コーヒーのオルツォロ等、企業や団体の依頼に応じて営業を専門に行う日本セールスレップ協会に勤務。デザートの時には原さんの会社の製品をいただきました。オルツォロは健康飲料としてイタリアではとてもポピュラーです。整腸作用バッチリです。



市川さん、松本さん、芳賀さん
このお三方は株式会社コムテックの高橋さんの友人でもありイタリア大好き人間たちです。
高橋さんは今回も自社の洗剤を参加者全員に持ってきてくれました。
優れた洗浄力は大きな評価を得ています。
高橋さんはこの洗剤で世界遺産を洗って世界を周るのが夢だそうです。



井上さん
横浜スローフード協会会員。フードアドバイザーをしている方で、6月のルッカ商工会議所招待の視察に参加します。

白鳥さん
AIS認定ソムリエ。フリーで活躍をしています。
井上さんと同じく6月のルッカの視察に参加をします。

小倉さん
イタリアの蜂蜜やメープルシロップ、お菓子材料などを扱う(株)クインビーガーデンに勤務しています。
井上さん、白鳥さんと一緒に6月の研修に参加をします。


皆勤を重ねる人たちも増えてきました。
そのうちの一人、海産物加工食品を扱う(株)カネジョウの望月さんが、静岡から駆けつけてくれた時間は21時を回っていました。
望月さんは最新技術を導入した、新しい桜えびの凍結機を導入したばかり。
その機械を使った桜えびがすばらしく美味しいので、懇親会に参加をしたみんなにお土産に持たせたい、とこの日朝から用意を始めました。
しかし、入れたばかりの真新しい機械。調整などに時間もかかり、新幹線に飛び乗ったのは懇親会が始まってしまった時間。



会場に着いたのは21時を回っていました。でも、懇親会はまだまだおしゃべりの真っ只中。参加者全員が望月さんから「極上乾燥桜えび」を頂くことができました。
今までの乾燥桜えびとは味が格段に違います。また桜えびの髭が、折れることなくしっかりと付いたままです。
この髭には高い薬用効果があるといわれています。
この「極上桜えび」、まだ出回っていませんので、ぜひ望月さんに聞いてみてください。



北海道の高橋さんはアスパラの収穫に追われて懇親会に参加できない、アスパラを送るので皆さんで召し上がってください、とアスパラを送ってくれました。
高橋さんのオフィス・オッティモは無農薬有機の生産者と、良いものを求める消費者の窓口です。
イタリアで勉強した高橋さんは、独自のポリーシーを持っていて、ものを見る目は確かです。高橋さんのところで美味しいものを見つけてみては?

会場がそう大きくないので参加者人数が制限されてしまいましたが、そのおかげか全員が全員とコミュニケーションをとることができ、いっそう親密な会となりました。



参加者の皆さん、村田シェフ、ベッラ・ヴィータスタッフのゆうすけ君とミコトちゃん、美味しくて楽しい時間をありがとうございました。

日伊相互文化普及協会       emi

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