日伊相互文化普及協会

日伊相互文化普及協会のブログです。

夏の懇親会、充実でした。

2007-07-23 16:24:00 | Weblog
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北海道から参加された野崎さん、大阪からの井上さん、宮城の佐々木さん、静岡の森さん、遠方からの参加をありがとうございました。



今回の夏のネットワーク懇親会の参加者は、今回も定員を上回ってしまいました。
やむを得ずお断りをせざるを得なかった皆さん、次回の懇親会の日程が決まりましたら早めにお知らせいたしますので、早めのお申し込みをお奨めします。
参加受付は申し込み順になっています。
全員が充実したコミュニケーションを図るには30名がリミットで、これ以上の参加枠を広げる予定はありません。



今回はいつもにも増して中身の濃い懇親会となりました。
乾杯の音頭は下山佳子さん。
下山さんはウンブリアですばらしい休暇を過ごして帰って来たばかり。イタリアの香りで溢れていました。覚えてきた料理は、おいおいブログで紹介するそうです。



オーガニック野菜を扱うIGSグリーンサービスの鈴木大樹さんは自社のトマト数種を持参して、みんなの前でそのトマトたちの個性を語りました。
イクラのように小さいトマトがあるのは驚きでした。
甘みが凝縮された、果物のようなトマトでした。



オーガニックスパイスの会社、ヴォークス・トレーディングの飯尾拓志さんも、オーガニックのスパイスについて、みんなに熱く語ってくれました。

食の環境に熱心な小松さんからは日本の食事情について、たくさんの問いかけがありました。結論は出ませんね、これは。次回にまた小松さんや皆さんと一緒にトーキングをしたいと思います。



今回も谷本シェフの料理は大好評でした。
新作料理が料理が6品もありました。
参加者は食の関係者や料理関係者。谷本シェフはそれを念頭に気を配ったメニューを作成してくれました。
谷本シェフの挨拶の時には、参加者の方々からたくさんの質問が谷本シェフに向けられました。
そして何度も拍手が贈られました。



お料理は18種、デザートは9種。
どれもがとても美味しかったので、全部の料理について書きたいのですが、とても大変です。いくつかを抜粋しました。



エミリア・ロマーナ地方の伝統料理となっているピアディーナは薄~く焼いたパンに、ハムやチーズ、煮た野菜、生の野菜などを好きな具を載せて食べるもの。
1280年にローマ法王の宴会で食べられ始めました。
日本の小麦粉でパンを焼く場合は、強力粉と薄力粉が半々づつに塩とオリーブオイルを加えればいいそうです。



オクラと白魚のフリット。魚はシラウオでカリッと揚って美味でした。
イタリア語でシラウオはBianchetti(ビアンケッティ)、オクラはBamia(バミア)といいます。

冷たいミラノ風アスパラのスープはよくこされていて、とてもなめらかな口当たりで、風味も活きていました。



豚肉のローストクレモナ風にはフィノッキオのキッシュが添えられていました。
ローストのソースはピスタチオがベース、高品質のバルサミコソースがかけられていました。



ドルチェは5種。
この頃にはお腹がいっぱいになっていた私はローマ風チーズケーキとカンノーリをいただきました。でも結局美味しかったので3回おかわりをしてしまいました。
イタリア人はこんな風にして太っていくのでしょう。



ジェラート4種が出てくるとすぐに男性たちがジェラートに群がりました。
彼らも明日は体重がアップしてるでしょう。




以前にも書きましたが、谷本シェフは1歳の時に両親を亡くし、寂しい子供時代を味わったといいます。
でもたくさんの人達の温かい心のおかげで成人を迎えられたとも言っています。
シェフを志してイタリアへ修行に渡ったときには、イタリアでもまた、多くの方たちの優しさに触れたそうです。

天性の才能があったのでしょう、その才能をイタリア政府から認められ、政府から栄誉賞をいただいています。
イタリアで最も古い歴史と権威を持つ「アルトゥージ司厨士協会」からも入会を薦められ、現在は「アルトゥージ司厨士協会の」日本支部の会長も務めています。



控えめな谷本シェフは自分の功績をけっして言いません。
代わって少しだけ紹介をさせていただきました。

「イタリアにも両親のない子供たちはたくさんいます。日本料理を食べて日本の文化に触れるきっかけも少ないでしょう」
と、谷本シェフは年に1度、イタリアにわたり、両親のいない子供たちに日本料理を食べていただくボランティアを行っています。
今年も8月末か9月初旬にイタリアの子供たちに会いに行くそうです。



次回の「秋の懇親会」は9月の下旬か、日伊相互文化普及協会の「イタリア研修」の終わった、10月下旬を予定しています。

皆さん、この夏は50℃近い猛暑になるか、冷夏だといわれています。
どちらにしても元気で過ごしましょうね。

日伊相互文化普及協会                 Emi.