ワークショップでは産業政策と親和性の高いことをやっていたので、
以前に比べたらずっとこの手の話には強くなった気がします。
ちなみに、石川県はニッチ産業の集積地と言われています。
そもそもニッチ産業とは「隙間産業」とも言われ、
潜在的な需要がありながら、これまで誰も手を付けずに
隙間になっていたような分野を指します。
そこで他社を圧倒する高いシェアを持っている企業を「ニッチトップ」と言います。
非常に多くのニッチトップ企業を抱えていることで有名です。
ニッチトップ企業は49社で、全国3位ということです。
ちなみにジョブカフェ石川の就活データボックスには、
石川県のニッチトップ企業を紹介するページもあります。
「知名度ではたいしたことなくても、こんなおもしろい企業があるんだよ」
っていうことの紹介のためにこういうデータを載せているんでしょうね。
ジョブカフェ石川 就活DATA BOX
ちなみに、ギネス石川2005では石川県のニッチトップ企業を集めたようです
(現在はこのギネス石川が全文見つからないので残念ですね)。
-----ギネス石川2005より-----
石川県のニッチトップ企業
(企業名・製品・全国シェアの順)
【繊維工業】
池田機業(株) 紳士服スーツ袖裏 30%
カジレーネ(株) プリンター用インクリボン生地 50%
テクノウイン(株) 衣料用からみ繊物 60%
(有)西野繊維 金華山織り 100%
ホクモウ(株) ラッセル網(水産用) 60~70%
丸井繊物(株) ポリエステルタフタ 16%
【機械・金属工業】
(株)明石合銅 バイメタルシリンダーブロック 80%
アサヒ装設(株) 業務用揚げ焼き物機 70%
アール・ビー・コントロールズ(株) 電子点火装置 62%
石川技研工業(株) 建築金物用ステンレスクラッドパイプ 40%
(株)稲本製作所 業務用水洗脱水機 50%
(株)江沼チエン製作所 フォークリフト用チェーン 60%、農機具用チェーン 80%
オリエンタルチエン工業(株) 超小型チェーン 100%
加賀村田(株) 自動ワインダー 95%(世界45%)
(株)木地リード エアージェット機用プロファイルリード 50%
(株)久世ベローズ工業所 ベローズ 30~35%、クリーンパイプ 40~50%、クリーンリフティング 40~50%
クマリフト(株) 小荷物専用昇降機 44%
※(株)小松製作所 ブルドーザー 60%、油圧ショベル 30%、大型プレス機械 40~50%
※渋谷工業(株) びん詰機械 60%
昭和精工(株) CNCドリルマシン(平鋼材用) 60~70%、カッターマシン(5種切断複合機)70~80%
大同工業(株) オートバイ用チェーン 60%、オートバイ用リム 60%、農機用ホイール 70%
(株)高井製作所 豆腐製造機械 35%
田村総業(株) ダンプトラック土砂等飛散防止装置 90%
(株)月星製作所 オートバイ用スポーク 90%
※津田駒工業(株) 織機 60%、ジェットルーム 55%
(株)東振精機 軸受組込み用円筒ころ 60~65%
中村留精密工業(株) 白山市熱野町自動レンズ芯とり機 30~40%
※日成ビルド工業(株) 自走式プレハブ駐車場 11~12%
(株)ニッポー技研 門型ノーブラシ洗車機 90%、業務用スプレー洗車機 50%、瞬間殺菌消毒洗浄機 95%
(株)能登 電話ボックス50
(株)富士精工本社 金庫室用大型扉 50%、原子力発電所用放射線遮へい扉 70%
ホクショー(株) 垂直搬送機 40~50%、バラ物自動仕分けシステム 80%
明和工業(株) 農業施設用湿式集塵装置 90%、農業廃水処理装置 40%
【その他工業】
※(株)アイ・オー・データ機器 パソコン用DVD-R/RW/RAMドライブ 31%、パソコン用映像関連ボード 34%
桂記章(株) 金属アクセサリー類(観光地向け) 30%
金沢車輛(株) 手押しサービスワゴン 90%~
※コマニー(株)、小松ウォール工業(株) パーティション 40%
住金セラミックス・アンド・クオーツ(株) 快削性セラミックス 40%
高桑美術印刷(株) 清酒用ラベル印刷 20%
(株)高沢ろうそく店 和ろうそく 20%
(株)谷口 木製碁笥 60%
玉田工業(株) 石油貯蔵地下タンク 55%
ニッコー(株) 小型風力発電機 50%
(株)日本パーツセンター 有孔折板を使用した暴風柵等 50%
(株)白山エレックス 通信用保安器 45%
(株)ビルドス 耐火性三次元ハニカム材 100%、航空機洗面カウンター(複合材) 95%
福井鋲螺(株) 特殊圧造パーツ 70%、パチンコの釘 70%、単三・単四アルカリ乾電池の芯棒 70%、蛍光灯の差し込みピン 40%
(株)松井 観光用菓子土産品サンプル 50~60%
-----
とりあえず、恐ろしい数のニッチトップ企業があるんですねぇ。
基本的には繊維産業の勃興時に必要となった分厚い機械産業の基盤が、
現在のニッチトップ企業群を形成している理由なんだろうと思います。
ちなみに有名どころでは建設機械大手の小松製作所。
小松製作所は石川県小松市が発祥で建設機械シェアはトップです。
これは「ニッチトップ」とはいわないと思いますが、
野球の松井選手と同様、石川県が世界に誇れるもんなんだろうなぁと思います。
とりあえず渋谷工業は飛ばして津田駒工業。
石川県は繊維産業が盛んで、その生産に関連する機械工業が盛んであったことが、
この厚みのあるニッチトップ企業群を作ったとも言われています。
その最たる例がこの津田駒工業。津田駒工業は織機を生産しています。
ちなみに織機の動きが分かるビデオはこちら。技術革新はすごいです。
この織機技術の応用で作られたのが瓶詰め機械でその最大手が渋谷工業なんですね。
そして、日成ビルド工業。
この企業は自走式駐車場などのプレハブを主に手がけています。
そのシェアは15%。自走式駐車場を作りまくっているのは日成ビルド工業でした。
周辺機器で有名な
アイ・オー・データ機器も実は石川県金沢市に本拠を置く企業です。
「当社の歩み」のコーナーは非常におもしろくできあがっています。
そういえば学部の頃、社長からお話を聞く機会がありましたね。
この企業も繊維産業とは関係なさそうですが、実はあることを初めて知りました。
織物工場の自動化を足がかりにして事業を拡大してきたようです。
コマニーと小松ウォールは先日出た経済系の雑誌に特集で載っていました。
基本的には、両社とも間仕切りを作っている会社ですね。
とりあえず、かなり業績がよいということが書いてありました。
あとこれには載っていませんでしたが、
間違いなく載せるべき企業は、日本クレセントと石野製作所ですね。
回転寿司のベルトコンベア製作の国内二強です。
あと浅野太鼓も和太鼓のシェアは非常に高いはずです。
こういった基盤を生かして、さらにニッチトップ企業を増加させる取組みが、
石川県ニッチトップ企業等育成事業です。
この事業がすごいなぁと思うのが、
比較的オーダーメイドな支援メニューを作ることができそうな点です。
既存支援メニューをうまく組み合わせればかなりのトコまで行けるんでしょうが、
それを組み合わせる支援チームを作るという点がいいポイントかなぁと思います。
さらにはそれに上乗せでオーダーメイドメニューをかぶせる可能性があります。
石川県知的財産活用プログラムでもニッチトップ企業を育成するために、
知的財産をうまく活用しようという旨の記述が見られます。
とりあえず、いろいろ調べて少しは勉強になりました(笑)
以前に比べたらずっとこの手の話には強くなった気がします。
ちなみに、石川県はニッチ産業の集積地と言われています。
そもそもニッチ産業とは「隙間産業」とも言われ、
潜在的な需要がありながら、これまで誰も手を付けずに
隙間になっていたような分野を指します。
そこで他社を圧倒する高いシェアを持っている企業を「ニッチトップ」と言います。
非常に多くのニッチトップ企業を抱えていることで有名です。
ニッチトップ企業は49社で、全国3位ということです。
ちなみにジョブカフェ石川の就活データボックスには、
石川県のニッチトップ企業を紹介するページもあります。
「知名度ではたいしたことなくても、こんなおもしろい企業があるんだよ」
っていうことの紹介のためにこういうデータを載せているんでしょうね。
ジョブカフェ石川 就活DATA BOX
ちなみに、ギネス石川2005では石川県のニッチトップ企業を集めたようです
(現在はこのギネス石川が全文見つからないので残念ですね)。
-----ギネス石川2005より-----
石川県のニッチトップ企業
(企業名・製品・全国シェアの順)
【繊維工業】
池田機業(株) 紳士服スーツ袖裏 30%
カジレーネ(株) プリンター用インクリボン生地 50%
テクノウイン(株) 衣料用からみ繊物 60%
(有)西野繊維 金華山織り 100%
ホクモウ(株) ラッセル網(水産用) 60~70%
丸井繊物(株) ポリエステルタフタ 16%
【機械・金属工業】
(株)明石合銅 バイメタルシリンダーブロック 80%
アサヒ装設(株) 業務用揚げ焼き物機 70%
アール・ビー・コントロールズ(株) 電子点火装置 62%
石川技研工業(株) 建築金物用ステンレスクラッドパイプ 40%
(株)稲本製作所 業務用水洗脱水機 50%
(株)江沼チエン製作所 フォークリフト用チェーン 60%、農機具用チェーン 80%
オリエンタルチエン工業(株) 超小型チェーン 100%
加賀村田(株) 自動ワインダー 95%(世界45%)
(株)木地リード エアージェット機用プロファイルリード 50%
(株)久世ベローズ工業所 ベローズ 30~35%、クリーンパイプ 40~50%、クリーンリフティング 40~50%
クマリフト(株) 小荷物専用昇降機 44%
※(株)小松製作所 ブルドーザー 60%、油圧ショベル 30%、大型プレス機械 40~50%
※渋谷工業(株) びん詰機械 60%
昭和精工(株) CNCドリルマシン(平鋼材用) 60~70%、カッターマシン(5種切断複合機)70~80%
大同工業(株) オートバイ用チェーン 60%、オートバイ用リム 60%、農機用ホイール 70%
(株)高井製作所 豆腐製造機械 35%
田村総業(株) ダンプトラック土砂等飛散防止装置 90%
(株)月星製作所 オートバイ用スポーク 90%
※津田駒工業(株) 織機 60%、ジェットルーム 55%
(株)東振精機 軸受組込み用円筒ころ 60~65%
中村留精密工業(株) 白山市熱野町自動レンズ芯とり機 30~40%
※日成ビルド工業(株) 自走式プレハブ駐車場 11~12%
(株)ニッポー技研 門型ノーブラシ洗車機 90%、業務用スプレー洗車機 50%、瞬間殺菌消毒洗浄機 95%
(株)能登 電話ボックス50
(株)富士精工本社 金庫室用大型扉 50%、原子力発電所用放射線遮へい扉 70%
ホクショー(株) 垂直搬送機 40~50%、バラ物自動仕分けシステム 80%
明和工業(株) 農業施設用湿式集塵装置 90%、農業廃水処理装置 40%
【その他工業】
※(株)アイ・オー・データ機器 パソコン用DVD-R/RW/RAMドライブ 31%、パソコン用映像関連ボード 34%
桂記章(株) 金属アクセサリー類(観光地向け) 30%
金沢車輛(株) 手押しサービスワゴン 90%~
※コマニー(株)、小松ウォール工業(株) パーティション 40%
住金セラミックス・アンド・クオーツ(株) 快削性セラミックス 40%
高桑美術印刷(株) 清酒用ラベル印刷 20%
(株)高沢ろうそく店 和ろうそく 20%
(株)谷口 木製碁笥 60%
玉田工業(株) 石油貯蔵地下タンク 55%
ニッコー(株) 小型風力発電機 50%
(株)日本パーツセンター 有孔折板を使用した暴風柵等 50%
(株)白山エレックス 通信用保安器 45%
(株)ビルドス 耐火性三次元ハニカム材 100%、航空機洗面カウンター(複合材) 95%
福井鋲螺(株) 特殊圧造パーツ 70%、パチンコの釘 70%、単三・単四アルカリ乾電池の芯棒 70%、蛍光灯の差し込みピン 40%
(株)松井 観光用菓子土産品サンプル 50~60%
-----
とりあえず、恐ろしい数のニッチトップ企業があるんですねぇ。
基本的には繊維産業の勃興時に必要となった分厚い機械産業の基盤が、
現在のニッチトップ企業群を形成している理由なんだろうと思います。
ちなみに有名どころでは建設機械大手の小松製作所。
小松製作所は石川県小松市が発祥で建設機械シェアはトップです。
これは「ニッチトップ」とはいわないと思いますが、
野球の松井選手と同様、石川県が世界に誇れるもんなんだろうなぁと思います。
とりあえず渋谷工業は飛ばして津田駒工業。
石川県は繊維産業が盛んで、その生産に関連する機械工業が盛んであったことが、
この厚みのあるニッチトップ企業群を作ったとも言われています。
その最たる例がこの津田駒工業。津田駒工業は織機を生産しています。
ちなみに織機の動きが分かるビデオはこちら。技術革新はすごいです。
この織機技術の応用で作られたのが瓶詰め機械でその最大手が渋谷工業なんですね。
そして、日成ビルド工業。
この企業は自走式駐車場などのプレハブを主に手がけています。
そのシェアは15%。自走式駐車場を作りまくっているのは日成ビルド工業でした。
周辺機器で有名な
アイ・オー・データ機器も実は石川県金沢市に本拠を置く企業です。
「当社の歩み」のコーナーは非常におもしろくできあがっています。
そういえば学部の頃、社長からお話を聞く機会がありましたね。
この企業も繊維産業とは関係なさそうですが、実はあることを初めて知りました。
織物工場の自動化を足がかりにして事業を拡大してきたようです。
コマニーと小松ウォールは先日出た経済系の雑誌に特集で載っていました。
基本的には、両社とも間仕切りを作っている会社ですね。
とりあえず、かなり業績がよいということが書いてありました。
あとこれには載っていませんでしたが、
間違いなく載せるべき企業は、日本クレセントと石野製作所ですね。
回転寿司のベルトコンベア製作の国内二強です。
あと浅野太鼓も和太鼓のシェアは非常に高いはずです。
こういった基盤を生かして、さらにニッチトップ企業を増加させる取組みが、
石川県ニッチトップ企業等育成事業です。
この事業がすごいなぁと思うのが、
比較的オーダーメイドな支援メニューを作ることができそうな点です。
既存支援メニューをうまく組み合わせればかなりのトコまで行けるんでしょうが、
それを組み合わせる支援チームを作るという点がいいポイントかなぁと思います。
さらにはそれに上乗せでオーダーメイドメニューをかぶせる可能性があります。
石川県知的財産活用プログラムでもニッチトップ企業を育成するために、
知的財産をうまく活用しようという旨の記述が見られます。
とりあえず、いろいろ調べて少しは勉強になりました(笑)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます