まちづくりぷらす

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ネタがない人は本ばかりを紹介する

2006年02月01日 | 
米牛肉輸入再停止・耐震偽装・ライブドアあたりを取り上げてもいいんですが…。
なんかもう少し、うちのブログらしいネタがほしいところですよね。

大阪府総務サービスセンター編『大阪府庁の総務事務改革』(LEC、2004年)を読みました。
この本は先回紹介した本と違って、読み進めるのに結構苦労しました。
というのも、内容はPPP(官民協働)の事例として位置づけられるものなので、
得意分野の1つなんですが、その対象は「総務事務」なんですよね。
「総務事務」は、組織内の「ヒト・モノ・カネ」を管理し、組織機能を維持する事務のことを指します。
中央省庁ではこの事務の担当課としておおむね3つの課があるため「官房三課」と言われます。
今まではこういった事務はかなり重要視されていたわけですよね(権限上も昇進上も)。

ただ現在は、有限資源の配分という観点から直接業務(住民とかかわる業務)を重視し、
そうでない間接業務(組織維持のための業務)は抜本的に見直すという機運が高まっています。
そこで、企業も役所も間接業務をアウトソーシング(外部委託)したり、
派遣社員を使ったりすることでコストダウンをはかっています。
日本企業が1990年代を通して事業部制から分社化を進めると、
分社ごとに総務担当部門が存在するというムダが出てきました。
それを排除するために、総務部門を1つに集約する「シェアードサービス」という考え方が誕生。
大阪府ではそれを国・地方自治体で初めて導入したというお話です(あー長かった)。
導入に向けての取り組みや入札方法から導入後の課題までが書かれています。

でも、総務事務の内実ってやっぱり学生の僕にはよくわかんないんですよね。
組織のなかに入ったことがなければ、あまり理解ができないような気がします。
ということで、今回の本はあまりオススメできそうにないです。
強いて言えば、SEになる(なりたい)人は読んでおいて損はなさそうです。
あとは、役所のエリートコースを行きそうな人も(笑)