旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション152 「利家御膳」(金沢駅)

2022-04-30 13:00:16 | 駅弁コレクション
【利家御膳】(金沢駅)
                            2022.4.30投稿

2012年(平成24年)1月14日 金沢駅で購入 価格1,000円
                       [製造元](株)大友楼

 大名などが乗るのに使われた「駕籠」を模した容器で、棒の部分がお箸入れになっていて掛紙はありません。


 御飯は、前田家の家紋「加賀梅鉢」をイメージした梅の形をした五目御飯(牛蒡・筍・蒟蒻・人参・鶏肉・油揚げ・紅生姜)と瓢箪型の白飯(梅干し・ゆかり)。デザートには大福です。
 おかずは、昆布巻き・中華いか山菜(いか・せり・きくらげ)・治部煮(鶏肉・ホウレン草・すだれ麩・椎茸・花麩・わさび)・玉子焼き・蓮の鶏肉はさみ揚げ・笹蒲鉾・魚肉揚げボール・焼き鮭です。


 この駅弁は、2002年(平成14年)の大河ドラマ「利家とまつ」の放映を記念し、姉妹品の「おまつ御膳」とともに発売されたもので、前田利家公をはじめ、歴代藩主が城内の宴席で食されていた献立を基本に作られていているそうです。
 なんと言っても、金沢の郷土料理「治部煮」を駅弁風にアレンジしたものが一番です。
 現在でも1,300円で販売されています。


 寝台特急『日本海』で京都に向かう途中、大雪のため1時間半ほどの遅れで金沢駅に到着し、4010M(サンダーバード10号)へ便宜乗車のための乗り継ぎ時に金沢駅ホーム売店で購入しました。
 この旅はハプニング続きで、『旅の窓』では未公表です。




 製造元の大友楼は、代々加賀藩の御膳所で料理方を永く勤め、1830年(天保元年)に創業した、由緒ある老舗料亭です。
 1898年(明治31年)の金沢駅開業から駅弁を手掛け現在に至っています。


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