旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

秋田内陸縦貫鉄道 鉄印の旅 4 羽後中里駅から阿仁マタギ駅へ

2020-09-16 13:05:45 | 秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線の旅
 羽後中里駅を出ても、さらに上って行きます。


 桧木内川が蛇行しているのか橋梁が続きます。




左通 サドオリ       10:31着 10:32発
 単式ホーム1面1線の無人駅で駅舎はないが待合所が設置されている。
 左通(さどおり)は「サントゥンオリ」(山の先にある丘や坂)が転化したと言われてて、確かに地形的にも楢森の先に位置している。
 秋田県内の信号場を含めた駅の標高で第5位になる246.5mの駅。


 さらに上って行きます。


 上桧木内駅到着直前の右手に、『上桧木内の紙風船上げ』会場の西木町『紙風船館』広場が見えてきます。

 間もなく上桧木内駅に到着します。

上桧木内 カミヒノキナイ    10:35着 10:35発
 新線区間唯一、列車交換可能な島式ホーム1面2線の無人駅で、秋田県内の信号場を含めた駅の標高で第4位になる262.4mの所に位置しています。
 ホームの待合室はホーム幅の制約から細長く、内部のベンチは点対称の千鳥配置するなどくうされていて、風よけを除いた待合室の平面形は平行四辺形となっています。
 『紙風船上げ駅』。『上桧木内の紙風船上げ』会場の最寄り駅です。
 『上桧木内の紙風船上げ』は仙北市指定無形民俗文化財で、武者絵や美人画が描かれ、灯火をつけた巨大な紙風船が真冬の夜空に舞う年中行事だそうで、伝説では、江戸時代に銅山の技術指導に訪れた平賀源内が、熱気球の原理を応用した遊びとして伝えたとも言われています。
 停車中の車内左手に田んぼアート『秋田犬と上桧木内の紙風船上げ』を見ることができます。なお、ここは10月2日に稲刈りが行われる予定と発表されています。


 秋田内陸線で目にする立体交差というか、地下道です。


 7つの橋梁を渡って上っていきます。


 戸沢駅手前に続く直線区間。「秋田内陸線八景」『第6景 戸沢ストレート』です。


戸沢 トザワ       10:41着 10:41発
 単式ホーム1面1線の無人駅で駅舎はないが待合所が設置されています。
 『県内一てっぺんの駅』。
 標高315m、秋田県内の駅として一番高いところに位置する駅。信号場を含めると第2位となり、第1位は田沢湖線田沢湖駅・赤渕駅間ある志度内信号場の327.2mです。
 戸沢駅を出て中小5つのトンネルを通ります。


 6つ目のトンネルが、秋田県内最長の十二段トンネル5,697m。の入口付近がサミット。全区間直線のトンネルを18‰の勾配を下っていく。


 直線なので入って間もなく出口の明かりが見え、この時振り返ると、入口の明かりも見えます。これは直線だから見ることができるのですが、下り勾配の上り列車からでないと見ることができません。そして、なかなかカメラに収めることも出来ません。
 トンネルを抜けると間もなく阿仁マタギ駅につきます。


阿仁マタギ アニマタギ   10:51着 10:51発
 単式ホーム1面1線の無人駅で駅舎はないが待合所が設置されています。
 秋田県内の信号場を含めた駅の標高で第3位になる265.7mの駅。
 秋田内陸線に3駅ある「東北の駅百選」に選ばれた駅の一つ。  公募ではなく、各鉄道事業者の自薦リストを基に選考委員会が選定したもので、「奥阿仁」への玄関駅、駅のある阿仁中村地区が「阿仁マタギ発祥の地」として知られ、駅名の由来となっていることなどが、選定の理由と思わます。
 『熊牧場・安の滝』最寄り駅。
 「北秋田市阿仁熊牧場」は、東北地方唯一の熊牧場であり、また、日本で唯一の自治体が設置した熊牧場だそうです。
 「安の滝」は中ノ又渓谷上流部にある落差90mの2段構造の滝で、日本の滝100選第2位。
 熊牧場の他、打当温泉、マタギ資料館等の周辺施設へは電話連絡をすれば無料送迎をしてくれるとのことですが、駅前広場には北秋田市『森林レクリェーション阿仁・田沢総合案内所』がありますが、こちらも無人の施設のため、事前に連絡方法を調べて途中下車する必要があります。
  ホームから駅前広場へ下りる階段では、マタギの木彫がお出迎え。


 阿仁マタギ駅近くの休耕田では、中村地区の住民が手作りした「かかしのコンテスト」が行われていました。野球選手や釣り人、マタギなど趣向を凝らした20体余りが並んでいました。10月末まで同駅近くの案内所や会員制交流サイト(SNS)で投票を受け付けているそうです。


つづく


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