Take me out to the BLOG game

 
ただいま冷温停止中! d( ̄ ̄;)

新春いわほかるた(も)

2010-11-15 12:52:57 | いわほかるた


者繰り三年 捕手八年

『捕手』は何とも厄介なポジションだ。
経験値がモノいうだけに習熟に時間がかかって仕方がない。
おまけにどのポジションよりもシェアしづらい。
いつまでもとっかえひっかえしてたのでは、なかなか経験値も上がらない。
ならば『コイツ』と見立てた選手を決めて、少々のことは目をつぶってでも使って行くしかない。
要は『コイツ』の見極めが大事だ。
そいつを間違えればチームは数年間を無駄にしてしまう。
そしてまた『コイツ』探しに逆戻りだ。

一人の捕手を自前で育てるのはどこのチームも難しい。
いきおい他所からの出来合い品に頼ってしまいがちだ。
しかし、他力本願では持続可能な安定したチーム力はおぼつかない。
特にタイガースは木戸以降、自前の捕手育成ができていない。
矢野だって半分はドラゴンズに育ててもらったようなものだ。
そして、また城島である。

その城島が半月板の手術で開幕絶望なんだとか。
なんでも「半月板」は半年かかるんだとか。
それならいっそ「半年板」とすればいいのに。
いや、そんなことはどうでもよいとして、何でもFAで捕手の補強に着手するんだとか。
せっかく自前での育成のチャンスだというのに。
それだからウチのキャッチャーは「他力本願」の袋小路から抜けられないんじゃないの。
ええ加減に目を覚まして欲しいもんだ。

やはり捕手だけは内部調達の努力を惜しんではいけないのだ。
しかるに捕手はドラフトで毎年一人ずつ獲り続けて構わないと思う。
そして三年かけて『コイツ』を見極めて、そして八年かけて『コイツ』を一人前の捕手に育て上げてもらいたいものだ。
矢野がタイガースに移籍したのがプロ入り八年目。
その39番の背番号を来年、小宮山慎二は引き継ぐという。

偶然なのか小宮山は、来シーズン八年目を迎える。

新春いわほかるた (さ)

2009-09-10 00:17:53 | いわほかるた
さじっきーふはいしんわのひみつはね

サジッキー 不敗神話の秘密はね

♪ サジッキー サジッキー
  不敗神話の秘密はね・・・

  サジッキー サジッキー
  地味な記録の秘密はね・・・

  教えてあげないよ、ジャン!

 (2010年シーズン 桟原投手のテーマソング“予定”)



計数化しやすいスポーツの代表であるプロ野球は何でも記録にしてしまう。
なかでも「連続無敗記録」は「シーズン最多退場記録」(ズレータ)と並ぶ「ポテンな珍記録」だ。
しかもプロ入りずっと継続中だというんだから呆れるたいしたもんだわwww。
出来ればこのまま引退するまで「連続無敗記録」を続けてもらいたいぞ。
タイガースの監督・コーチはこれからもまさし登板機会のシチュエーションをよーく吟味して彼をマウンドに送る気遣いをしてやって欲しい。
だってまさしはタイガースが誇る『世界地味遺産』なんだから。
あと4試合まで迫っている記録更新(114試合)はもとより、いつしか1000試合達成の暁には「名球会」への入会を特別に許可してやってくれ!

新春いわほかるた (の)

2009-05-24 11:05:36 | いわほかるた
能ある旦那は 詰め欠かす

能ある旦那は 詰め欠かす


Do you 能見(know me)?

とばかりに確変中の我らが若旦那・能見たん
でももう若手若手と呼ばないで
5月で旦那も三十路なんだから
二十代で道楽極めて、三十代で身上つぶす
世間知らずのぼんちと一緒にしないでくれ
華奢な風貌に見えるかもしれないけれど
結構タフネスなんだぜ!
少々詰めは甘いかもしれないけれど
チキンハートとは云わせないぜ!
かつては“技巧派”と見られてたけど
奪三振率は断トツなんだぜ!
もひとつ勝ち運に恵まれないけれど
愚痴らないのがいなせだぜ!

新春いわほかるた (ゐ)

2009-05-06 23:31:53 | いわほかるた
ゐつものようにキメてブッ飛ばそうぜ

いつものようにキメて カッ飛ばそうぜ

♪ この雨に打たれて ジングウ ハマスタいかれちまった
  おいらのハンシン 二日もつぶれ 黙っちまった
  どうしたんだ Hey Hey Tigers
  バッテリーは ビクビクだぜ
  いつものようにキメて カッ飛ばそうぜ

  そりゃあひどい乗り方(オカダが)した事もあった
  だけどそんな時にも アラフォーがシッカリ
  どうしたんだ Hey Hey Tigers
  機嫌なおしてくれよ
  いつものようにキメて カッ飛ばそうぜ

  Oh どうぞ勝手に シケ(湿気)てくれ
  Woo いつまで続くのか 見せてもらうさ
  こんな夜に お前を見れないなんて
  こんな夜に ワッショイできないなんて

 (雨上がりの神宮 ハマスタに/RC虎セクション)



がんが再発した時、忌野清志郎は『これも人生経験。新しいブルースを楽しむ気持ちで治療に専念したい』と語ったという。ならば球児、矢野、岩田、久保田を欠く試練もタイガースにとってのブルースに違いない。あるがままを受け入れてみた時、まんざら「ブルース」も悪くないなと、後々思える日が訪れるかもしれない。そんなことを思いつつ忌野清志郎の冥福を祈りたい。

合掌


新春いわほかるた (う)

2009-04-13 01:05:33 | いわほかるた
兎美味しい狩野山勘

兎 美味しい 狩野山勘(ヤマ)


10日(金)巨人○6 - 5●阪神
11日(土)巨人○4 - 1●阪神
12日(日)巨人△6 - 6△阪神

去年、煮え湯を飲まされたジャイアンツとのシーズン初顔合わせは結局、ひとつも勝てないまま2敗1分けに終わった。そして去年からの対ジャイアンツ戦の連敗も9に伸びてしまった。完膚なきまでにコテンパンにやられたのならまだしも、ほんのちょっとのところで主従逆転していただろう三連戦だっただけに、なおのこと悔しい。

ほんとちょっとの差。

しかし、このちょっとの差が深く埋めがたい溝なのかもしれないなあ。思えば金本がタイガースにやって来た頃を境に、ジャイアンツに対する苦手意識が氷解して、いつしか組し易い相手となり、むしろ相手がこちらを組し難い相手と認知するに至り優越感を感じたものだった。長きにわたるタイガースファンの歴史の中でも特異な経験の連続でもあった。

日はまた昇り、そしてまた沈む。昨日までカモと思っていた相手に、こっそり後ろからネギを背負わされていた。投手は巨艦船団の餌食となり、打者は蛇に睨まれた蛙のように金縛りにあってしまった。その結果が去年の歴史的な「大失墜」だったのだ。

プロの将棋の世界ではよく「これも一局」という言い方をする。「あの時こう打っておけば……」とくどくど考えるのではなく、「これも一局」と割り切って次の対戦に備える考えだ。だから今さら「あのときの狩野のリードが……」と非をあぶりだすのはよしておこう。矢野の「外角偏重リード」に対抗せんとばかり「内角偏重」気味に見えるリードもこの際、良しとしよう。コースはミットの要求どおり厳しいコースでありながら、しっかりジャイアンツの打者に振り切られてしまう点も問わないでおこう。(問わないと云いつつ未練ありあり……)

所詮は打者と捕手は化かし合い。やられたら次やり返せば良い。
大事なのは常に自分のリードを「信じて疑う」ことなんだよ狩野君。

新春いわほかるた (む)

2009-03-08 17:41:54 | いわほかるた
無用の虎物
これはイメージ画像です。読み札とは関係ありませんことをお断りします

無用の虎物


■ 永久欠番
10-藤村富美男(三塁手)
11-村山実(投手)
23-吉田義男(遊撃手)

タイガースの永久欠番だ。
村山実の現役時代はかすかに覚えているが、あとの二人の現役時代は知らない。でも、「猛虎列伝」を伝え聞く限りにおいて、その業績たるやタイガースの歴史に名を刻むに相応しい偉大な名選手に違いないことは知っている。そのことにケチをつけるつもりは毛頭ない。大いに顕彰したらいいと思う。でも、その論でいうのなら28番も31番も、そのうち6番も永久欠番という話でもおかしかなかろう。しかし、「背番号」というのは限りある資源だ。その限りある資源の一部を永久に封印するのはいかがなものか。もっと違う形で顕彰すればいいんじゃなかろうか。これらの選手の活躍を知る当時のオールドファンにしてみれば、長く記憶に留めておきたいメモリアルなスペシャルナンバーだろうことは理解できるが、その残り香を楽しむ程度に期間限定で「欠番」すれば十分な気がする。そろそろ、すでに鬼籍となられた藤村富美男さんの「背番号10」や、熱血漢・村山実さんの「背番号11」をタイガースの新しい世代の選手に解放してやれないものだろうか。確かに背番号負けしない選手はちょっとやそっとじゃ現れないとは思うが、背番号が選手を育てるくらいの心意気で分け与えてやってもらいたいものだ。10番、11番、23番の背番号を背負ったタイガースの選手がグラウンド狭しと駆けずり回ることこそが、オールドファンのノスタルジーを呼び覚まし、かつての名選手を讃え偲び、ひいては先人の偉大さを再発見することにつながるんだと思うのだが。


■ 必勝祈願
今年も3月5日に西宮市の広田神社でタイガースが毎年恒例の必勝祈願の参拝を行った。

正直に言わせてもらおう。

ここ数年、全然ご利益ないんですが!
でも、よくよく見るとどの新聞とも「優勝祈願」ではなく「必勝祈願」としているところにいい訳めかしい本音が見え隠れする。「当たるも八卦当たらぬも八卦」、「信ず者は救われる」という訳か。結局、この手の神事や御祈祷の類は、この曖昧さが身上なようで。それならそれで明るく楽しく洒脱なセレモニーにしてくれないかな。こちとら、畏敬の念を強いるが如き仰々しくも神々しい演出であればあるほど、ついついその効果のほどをつっこんでしまいたくなるバチアタリな無心論者なもんで。


■ チケット一斉発売
甲子園の阪神タイガース公式戦チケットの一斉発売当日、仕事を終えて自宅でチケットの予約をしようとしたら、すでに土日はほぼ完売というではないか。

え、え、え、そんな馬鹿な・・・(怒)

普通のサラリーマンが子供連れて甲子園に行こうと思ったら、土日祝日しかないじゃないの。それも平日の10時発売開始というのは勤務時間中でもあるからして、仕事を終えて自宅で予約を入れようと思えば夜の9時、10時になっても仕方が無い。それがすでにソールドアウトってどういうこと?球団営業サイドからすれば、すこしでも早くチケットを売りさばいて現金化したいのだろうけど、そのなりふり構わぬ「売ったもん勝ち」の姿勢は人気球団のやることなのか?タダでさえ1ヶ月先の予定も読みづらいというのに半年先のチケットまでも押し売る姿勢もどういう了見なんだ?ほとほと腹が立ってくる。とにかく一番問題なのは、チケットの落札者とそのチケットの利用者が別人であるということ。要するにハナから転売目的とする輩が大量に落札している可能性があるということだ。実際のところどれくらいの枚数のチケットが該当するのか具体的なデータは持ち合わせていないが、発売当日の夜に土日のほとんどのチケットが完売している様子からして、不純な落札がかなり横行しているとしか思えない。もう、一部はオークションに顔を出し始めているし、これからジワジワとチケット屋のショーウィンドウに並ぶことだろう。こんな現実を知ってか知らずか、それでも平然とチケットを売りさばく球団の姿勢には腹立たしい思いだ。球団は転売者のモラルの問題というかもしれないが、それは違う。モラルではなくシステムの問題だ。それらの横行を許してしまう販売システムの問題だ。「売らんかな」の姿勢そのままのシステムの問題だ。このまま、この問題を放置するなら人気球団の驕りと罵られても仕方あるまい。

もう、こんな球団のファンは辞めにする!

といえない悲しさよ。ねえ、お願いだから、もうちょっと普通のファンが普通に甲子園に足を運ぶためのチケットの売り方を考えておくれよ。
頼むからさあ。


新春いわほかるた (な)

2009-02-16 02:59:31 | いわほかるた
鳴尾組落ちて天下の安芸を知る

鳴尾組 落ちて天下の 安芸を知る


今年の沖縄・宜野座の一軍キャンプは例年になくお天気に恵まれて仕上がり快調らしい。それはそれは頼もしい限りだが、まあ、どこの球団も同じ恩恵に預かっているんだし喜んでばかりもいられない。ただ、うちには手術上がりのベテラン選手が多いもんだから、このお天気続きはやっぱり良いことか。

ここ数年ずっと一軍、沖縄・宜野座、二軍、高知・安芸の分散キャンプが続いている。後半、一軍が安芸に合流するパターンも同様だ。キャンプの仕上がりを考えれば、いっそのこと最後まで沖縄に腰を落ち着けてやればいいのにとも思う、このあたりは長年、お世話になっている安芸市への義理立てなのか。でも、まだまだ2月は沖縄と高知の温度差がかなりある。いよいよ仕上げの段階での故障に結びつかないかが気がかりだ。

何でも宜野座にグラウンドを拡張する計画があるらしい。もしかしたら将来、沖縄で一ニ軍合同キャンプも可能になるかもしれない。合同キャンプはそれはそれで合理的かもしれない。が、あえて一軍二軍を隔絶しておくことも、それなりに意義があるんではなかろうかとも思う。久保田に続いてバルディリスも故障で安芸に移送された。これはこれで適正な措置だ。投げる・打つ・走るが満足にできない選手を一軍に帯同させる必要はない。一軍とはそういう“場所”であることをしっかり植えつけるためにも、徹頭徹尾、一軍と二軍は引き離して、しかしパイプだけは常にオープンにしてもらいたいと思うのだ。


新春いわほかるた (ね)

2009-02-14 12:15:35 | いわほかるた
ねこにまたたび01

猫にまたたび 虎にメタボリ


「相撲部屋」と揶揄されたのはその昔、ベンチには江夏が田渕がカークランドが、そして遠井の吾郎ちゃんが社長、部長の如くソファー座りしたものだった。その締め上げたベルトに抗うかのようにせりだした腹には「貫禄」が自己主張していた。だが、彼等が身に付けた「貫禄」の実体は怠惰・不摂生・無自覚以外の何物でもなかった。その「貫禄」がプレーの質を落としているとは彼等も思っていなかった。事実、彼等は円熟味を蓄積することでその代償を埋め合わせていた。そんな彼等をファンの誰もがシニカルな愛情で容認していた、そんな時代だった。

今、タイガースを見回して、あの頃の怠惰・不摂生・無自覚を見た目で体現する選手は見当たらない。それは多分、怠惰・不摂生・無自覚とは真逆の鍛錬・摂生・自覚に満ち溢れた不惑のアラフォートリオの存在がそれを許さないからだろう。良き時代である。プロ野球選手といえどもアスリートの自覚をもってすれば当たり前のことだろうけど。
でも、江夏も田渕も21、22歳の頃は若さに任せて一様に細かった。そう思うと公称187cm、105kgで今年、育成枠入団を果した吉岡興志は入団時にして、すでに十分「貫禄」が出来上がっている点で異例ともいえる。外国人選手枠以外で3桁体重の選手はあまり記憶にない。あの久保田が新人合同自主トレ初日に4kgオーバーで罰金80万円を科せられた時が99kg。かろうじて2桁に収まっていたくらいだから。

でも、江夏、田渕と吉岡を同一レベルで論じてやるのは可哀相だ。江夏、田渕のそれは不摂生以外の何物でもないけど、吉岡は持って生まれた体質だと信じたい。体質だけはどうしょうもない。よく体質改善なんて容易く云うけれど、DNAに刷り込まれた性質までは変えられない。「走れるデブ」呼ばわりされた新人自主トレでの持久走二位のエピソードにも期待感を抱かせる。全身のバネ力で「速い球」を投げ込む投手はいくらでもいるが、全体重を乗せた「重い球」を投げ込む投手は絶滅危惧種だ。吉岡には一日も早く支配下選手の座について、かつて広島カープで重い速球を低めにビシビシきめていた福士投手や剛速球の伝説を生んだ現タイガース二軍投手コーチの山口高志のような「ヘビー球」を投げ込むピッチャーになってもらいたいものだ。福士投手が見せたキャッチャーミットにめり込む剛球に惚れ惚れした記憶が懐かしい。


新春いわほかるた (つ)

2009-02-08 12:20:09 | いわほかるた
つけめんすためん01

つけ麺 スタメン ぼく絡めん


断言しよう。
誰よりも今岡復活を願って止まないのは、かつて同じ「7番」を背負ってプレーした真弓新監督でもなく、「7番」のナンバージャージを身にまとう今岡信者でもなく、「この給料泥棒!」と陰口叩く球団編成部の御仁でもなく、ましてや駄目な子好きを公言するりさ・ふぇるなんですさんでもない。誰あろう『関西つけ麺事業者組合』(想像上の団体)に所属するつけ麺屋の店主達なのである。

何ゆえ関東で普及しているにもかかわらず関西では浸透していない食べ物が二つある。「もんじゃ焼き」と「つけ麺」である。まあ「もんじゃ焼き」のほうはアレとして、「つけ麺」のほうはこちらでも受け入れられてもおかしくないし、ちょこちょこお店は散在しているようだが、決して普及しているとは言いがたい。

『なあなあ、お昼何食べる?麺にしょっかぁ?うどん?そば?ラーメン?冷麺でもええんちゃう……え、パスタ?女子はパスタ好っきやなぁ。どうもオッサンにはパスタは馴染めんとこがあんねんなあ、そもそもパスタ屋って“大盛り”無いやんか。え、あるって?いや、あっても何となし頼みにくい雰囲気あるやんかぁ、パスタ屋って……』

関西人同士の会話に決して「つけ麺」の名が挙がる事は無いのである。


『誠のつけ麺』


「つけ麺」のマイナー感を払拭せんと関西の「つけ麺屋」店主達の期待を一身に背負って登場した『誠のつけ麺』。今岡選手みずからが「つけ麺大使」(勝手に命名)を買って出たようなものだった。その『誠のつけ麺』が甲子園球場に新メニューとして登場したのが05年の初夏の頃。そう、あのシーツ・金本・今岡のクリーンナップとJFKが機能して、岡田タイガースを初優勝に導いた年のことである。この年、金本の後ろに控えた「五番・今岡」は見事にはまって、稼ぎに稼いだ147打点で「打点王」に輝いたのは今でもタイガースファンの記憶に鮮烈に記憶されていることだろう。

「つけ麺」の悲劇はそこから始まった。
今岡のこの勢いに便乗すれば「つけ麺」人気が関西に定着するのも時間の問題だと思われた。「つけ麺」屋の大将も、さぞや枕を高くして寝ることが出来たであろう。まさかここがピークで、一気に坂道転落の一途をたどろうとは思っても見なかった。「つけ麺」にとっての薔薇色の時代はいとも簡単に過ぎ去ってしまった。ピーク時(バブル時と置き換えても同じ)に安易に便乗したものの悲劇は大阪界隈そこいらじゅうに転がっている。「つけ麺」もそのひとつの象徴なのだろうか?「今岡」の名前と共に「つけ麺」の名前も静かにフェードアウトしていくのであろうか?

「つけ麺」にスポットライトを!

それはつまり「今岡復活」のキーワードなのだ。




タイガースファン1000万人の願いだった「ダーウィン焼そば」は日の目を見ないまま幻に終わったが、次なる選手を冠にした新メニューはないのだろうか?あれはあれで楽しみなんだけどなあ、食する食さないは別にして。

そして私は願う。いつの日かこんなメニューが世にでることを。

野原のカレーうどん


え、野原ってどっちのほうかって?そりゃもう「カレー」と「うどん」を一緒にしたらどっちも食べられるんちゃうん、という軽はずみの発想から生まれたとしか思えない安直さから云ってこちらの選手しかおりません。「軽はずみ」こそが身上ですから。実は私がこの世で一番美味しいと思っているカレーうどん屋さんがございまして、ここのお店の名前が「野原」って言うんですよ、奥さん。店の外観はごくありきたりのうどん屋さんなんですが、店に入ってみて驚くのは所狭しと飾られた有名人の色紙の数。いや、それだけのことはあるお店でして、近頃、大阪市内あちこちに店舗を広げた「得○」の甘辛こってり麺ずっしりのカレーうどんとは対極の、これぞ和風の正統派ともいえる関西風の昆布だしに京風細うどんでまとめた、至極まっとうな「The 和風カレーうどん」なのでございます。野原君がいつの日か甲子園で活躍の暁には新メニューとしてぜひ甲子園に出店してもらいたいと思っておりますです。

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中央卸売市場(福島区)の斜め向かえに構えるこの小さなお店はカレーうどん専門店のため置いてるメニューは「カレーうどん」だけだが各種バリーエーションがある。先ずはカレーうどん(600円)に+100円で白ご飯、小鉢、お漬物がつくセットメニューがお薦めっす。


新春いわほかるた (そ)

2009-01-24 12:17:10 | いわほかるた
そんなやつおらんやろ01


そんな奴 おらんと 皆につっこまれ


「テレビのチャンネル回して!」

私がそう口にするたびに、

「チャンネルの回し方教えて?」

とリモコンを手渡されて必ず家族のツッコミが入る。
悔しいから私は二度、三度リモコンをぐるぐる回してチャンネルボタンをポチッ!
そりゃまあ云われてみれば、うちの子達の世代じゃ生まれてこの方、ボタン以外にテレビのチャンネル見たことないんだから仕方ないわな。ま、「わかっちゃいるけど止められぬ」とばかり、こちとら一度身に付いたフレーズが口をついて離れない鬱陶しさをうとましく思いつつも、もう、誰に何度つっこまれようとも「テレビのチャンネルは回す」ものだし、「電話のダイヤルも回す」ものだし、「レコードは擦り切れるくらい聴く」ものだし、京橋は「ええとこだっせ」だし、ハナテンは「車売る?」とこだし、伊東に行くなら「ハトヤ、電話はヨイフロ」だし、「関西電気保安協会」は絶対にフリつけないと読めないに決まってるんじゃ(TT)と開き直る。なのでたまにお仲間を発見すると「何ちゅうか本中華」「あっと驚くタメゴロウ」とばかり嬉しくなってしまうや「アーリマセンカ」

思えば私のなかのボキャブラリーの蓄積は10歳から20歳くらいにピークがあって、その後はおしなべて減衰傾向の一途。今ではボキャブラリーの新規登録は「エラー!」で受け付けてくれない始末。やっぱりもっともっとあの時代に本を読んでおくんだったなあ。かくして「死語累々」の林をかき分けて「20世紀中年」は昭和の芳香ただよわせながら、今日も今日とて虫も殺せぬ「オヤジギャク光線」を唯一の武器に生きていくのであった。

新春いわほかるた (れ)

2009-01-02 02:21:18 | いわほかるた
iwahokaruta15


廉恥功名 真弓監督

廉恥功名<れんちこうみょう>
正直で恥を知る者は、手柄を立て名をあげることができるということ
(四字熟語データバンク)



■“頑固力”から“正直力”へ
"It is not the strongest of the species that survive, nor the most intelligent, but the most responsive to change" 《この世を生き延びられるのは、最も強い種でもなく最も賢い種でもない、変化に最もよく適応できる種である》とは米国の高名な経営者がダーウィンの「進化論」から引用したとされる有名な一節(本当はダーウィンの書物にそんなフレーズは見当たらないという話だが……)だが、今、世界が直面しているアメリカ発の金融危機に端を発する全世界同時不況のムードは否が応でも我々に「Change!(変化)」の箴言を突きつけてくる。そんな厳しい世相にあっては新春のお祝い気分もそこそこに、金本が「覚悟のすすめ」の中で説く『“最悪のシナリオ”を想定して覚悟をきめる』思考作業が求められるのかもしれない。テレビの討論番組で誰かが述べた「百年に一度の危機は百年に一度の政治の決断が必要」との言葉に激しく同意しながら、しかし、未だ空虚で空回りを続ける政治の覚悟の悪さと無能ぶりに失意を感じずにはいられない。震源地・アメリカでは、すでにニューリーダーによる『変化』が始まろうとしているというのに、相も変わらず、この国は世相ずれしたパフォーマンスの連発で嘲笑を誘う事くらいしか存在感を発揮できない総理大臣が痛々しい限りだ。
新年早々何ともお寒い祝詞となってしまったな。

“百年に一度の大失墜”を演じた2008年の我が阪神タイガースにも「変化」が訪れた。『真弓タイガース』である。5年間その「頑固力」でタイガースを率いた岡田監督からバトンタッチした真弓監督は、果たしてどんな野球を演じてくれるのだろう?出口の見えない不安渦巻く世相とは違い、こちらは期待感が渦巻いている。野村、星野、岡田と続いた本音を素直に口にしない一家言持ちとは、真弓監督は明らかにキャラが異なる。愚直なくらい実直なのである。この人の実直さは選手時代からそうだった。何とも古臭い表現で申し訳ないが、まさに清廉潔白な「スポーツマン」そのものだ。もし、この四人の中から友人を選べと問われたら間違いなく真弓を選ぶ人が一番多いのではなかろうか。そのことが監督の資質として吉とでるか凶とでるかは分からないが、彼の『正直力』に期待したいし、世相もそれを求めているのではなかろうか。
などと2009年の年初に思う。

本年もどうぞよろしくお願いします。
そして皆さんにとって佳き一年でありますように。

新春いわほかるた (た)

2008-06-25 01:28:55 | いわほかるた
たがためにかねはなる01
誰が為にカネは成る


セ・パ交流戦、残念ながら一歩優勝に届かなかった
何、あくまでリーグ優勝こそが第一の目標
交流戦の優勝なんて、どうでもいいじゃないの


そう、はじめのうちは…

誰だ、その気にさせたのは?


四十の大台に乗った、カネモトはんである
今オフ膝にメスを入れた、カネモトはんである
キャンプを十分に過ごせなかった、カネモトはんである
弟分に押しかけられた、カネモトはんである
アンチエイジングな、カネモトはんである
アイアンメタリックな、カネモトはんである
ファイテンチタニウムな、カネモトはんである
アライイジラーな、カネモトはんである
モンキーカラカイストな、カネモトはんである
シュータイチビラーな、カネモトはんである
アカホシパンチアウトな、カネモトはんである
それにしても、カネモトはんである
今さらながら、カネモトはんである
最後はやはり、カネモトはんである
何はなくとも、カネモトはんである
頼りになるは、カネモトはんである
交流戦打率(.407)、打点(29)の“2冠王”である
犠打も四球も断トツである
それでも、シレっと連続フルイニ出場である

ただただ僕らはこの人にひれ伏すしかあるまい

新春いわほかるた (よ)

2008-05-14 02:33:03 | いわほかるた
iwahokaruta14

世の中は三日見ぬ間の桜井かな


海の向うじゃ13年や17年というのもいたりするらしいが、日本のセミは地中で6年過ごすという。桜井もタイガースに入団して鳴尾浜に潜ってから、地表に姿を現すまでに6年の歳月を要した。一軍デビューを飾ったのは、そう、ちょうど去年の今頃(2007年5月18日の横浜ベイ戦)だったっけ。

桜井がファンの期待を集めるのには理由がある。

・ブランド物
・やんちゃキャラ

関西人はブランド物に弱い。プロ野球界においてPL学園出身は横浜高校出身と双璧で絶大なブランド力を持っている。それだけで他の選手より座布団二枚分、得している。
そして、関西人は「やんちゃキャラ」が大好きだ。少々、アウトローでべらんめえで人情もろい浪花節的キャラを好む。近頃のタイガースの若手は優等生揃いで、桜井以外に「やんちゃキャラ」をイメージさせる選手は見あたらない。ま、桜井の「やんちゃキャラ」が事実かどうかは知らないけどさあ。

ブランドの威力だろうか。デビュー当初は控えめだったこの「ピーエルゼミ」。夏場が近づくにつれて、一段とけたたましい啼き声で存在感を誇示しはじめた頃から、彼のはっちゃけぶりにファンは快哉を叫んだものだった。


  世の中は三日見ぬ間桜井かな


それは、ひと夏だけの蝉時雨だったのか?
今、タイガースの一軍ベンチに桜井の姿はない。
4月25日に選手登録を抹消された。
『代打起用を続けるよりも、二軍戦で多く打席に立たせ、調子を上げさせるため。』というのが岡田監督の説明だった。

本当だろうか?

今の好調タイガースを下支えしているのは、他でもないチーム全体に浸透しつつある「走塁の意識」と「守備の意識」だ。もはや、この意識が欠如した選手にベンチの居場所はない。ならば桜井の登録抹消は必然だったのかもしれない。


  世の中は三日見ぬ間桜井かな


桜井よ、もう一度、鳴尾浜の地中深く潜ってみて、自分自身を見つめなおして欲しい。





ちなみに5月11日時点での二軍での成績は14試合で打率.186(57打数8安打)だとか。orz
あ、桜井と同じ高校のあの先輩も意識改革してもらわないと、そろそろ…。



新春いわほかるた (わ)

2008-05-04 01:06:00 | いわほかるた
iwahokaruta13

笑うカネに福来る



アニキがもがいている!
アニキがもがいている…
アニキがもがいている?
いや、もがいているのはファンを含めて、アニキを取り巻く周りのほうじゃないか?

『たかが4試合、ヒットが出なかったくらいで大騒ぎしないでくれ』

市営グラウンドの駐車場、夜露が窓を濡らす車ん中で、毛布にくるまってアニキがそう呟くのを聞いたんだ。うん、確かにそう聞こえたんだ。カーラジオからスローバラード…




それにしても決して順風満帆には見えなかった術後の膝の状態を、開幕までにしっかりアジャストしてきた、その気迫には圧倒された。まあ、普通の選手なら当たり前のように「夏場復帰」を口にしてたし、誰もがそんなもんだろうと思ったに違いない。にもかかわらず奇跡の復帰を遂げた背景には、やはり「連続フルイニ出場」というモチベーションあってのことか。つまり「フルイニ」は金本選手にとって、幾度となく訪れた危機から身を守る魔笛だったんだ。



試合中、応援するチームの選手が敵の選手と談笑するシーンは、ファンからすればあまり見たくないもの。たとえそれがプライベートでの友人同士であったとしても。プレーボールからゲームセットまでの時空間、100%敵対関係を演じて欲しいもの。
しかし、どういうわけかアニキだけは許せてしまうんだ。

なぜ?

きっとそれは敵の選手からアニキに向けられたリスペクトにより、一瞬、そこに治外法権の場を生み出すからじゃなかろうか?
リスペクトがスペシウム光線となって、グラウンドのその一角だけ三分間をリミットとして矮小な四次元空間に入るんじゃなかろうか?
その時、アニキが見せる笑顔は、誰の心をも癒してくれるアルカイックスマイルに映るんじゃなかろうか?

そして人はこう云う。



破顔一勝