待ちに待ったキャンプ到来!
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(それはそれで楽しんでいたことは、内緒にしておいて・・・。w)
プロ野球の一年は2月から始まる。だから2月1日が元旦だ。知られたことだが、あえて説明すると、プロ野球選手と球団の契約期間は、2月から11月までの10ヶ月。だから、12月、1月は、球団の支配下選手であっても、球団に拘束されない期間に当たる。この2ヶ月の間の球団行事は、せいぜい納会くらい。球団から解き放たれる瞬間だ。そのため、1月の間は“自主トレ”と呼ばれる訳だ。(ちなみに年俸は10等分して、2月から11月までの10ヶ月に分けて支払われるという。)
2月1日
再び球団の拘束が始まる日。
嗚呼、かくしてプロ野球選手の一年がスタートする。
金本選手にとっては15回目のキャンプか。私などは、30回は数えているぞ。(笑)
そんな私がキャンプの正しい嗜み方を伝授しよう!
■ ご都合解釈に徹しよう!
キャンプの情報は、テレビやスポ紙で連日、報道されるのだが、どれもこれも景気の良い話ばかりだ。フリーバッティングで何本フェンスオーバーしただの、新魔球の試投が上々だのと、ファン心理をくすぐる話題満載。マスコミは無責任なくらい、打ち上げ花火を上げてくれる。はっきり言って、この時期の、フリーバッティングの打球の行方も、ブルペンで見せるストレートの勢いも、全くあてにはならない。これらの報道が額面どおりなら、タイガースはV30を達成していたに違いない。残念ながらキャンプの報道は、何の証明にもならない。プロの評論家のキャンプ評すら、いい加減なものだし。
結局のところ、それらの確証は、オープン戦の、しかも主力が登場する後半戦を待たねばならないのだ。
ならば、それまでの間、ファンはご都合解釈に徹しよう。マスコミ報道に乗ってしまおう。オーバーフェンスは甲子園に重ねて、魔球は敵の四番打者の空振りに重ねて、イメージしようではないか。紅白戦は、投手戦ならピッチャーの仕上がりを褒め称え、打撃戦ならバッターの仕上がりを褒め称えよう。まちがっても、貧打や弱投を口にしてはいけない。
どうせ、この時期、証明できる根拠が希薄なのだから。
■ 故障の情報には気をつけろ!
投手なら肩、肘の痛みや違和感。野手なら腿やふくらはぎの肉離れが、最も恐れるところだ。いくらご都合解釈に徹しても、怪我と故障だけは如何ともしがたい。せめてもの早い時期のリタイヤならば、開幕に間に合ってくれることを祈るのみだ。
しかし、ボーダーラインの若手にとっては、その早い時期のリタイヤもアウト宣告されてしまう。彼等には、一軍での悠長な時間は与えられない。リタイヤ=開幕二軍と心しなくてはいけない。
いずれにしろ怪我や故障の情報には神経をとがらせてしまう。そして、起こしてしまったら、それらの事実を受け入れて、開幕に向けての心の準備を怠るな。
(さて、「故障の情報には気をつけろ!」と言ったところで、「頭上注意!」の交通標識のようなもの。私は何をどう注意すればいいのだ?という突っ込みはこの際、無視だ(笑))
江夏が「肩の違和感」について、こう述べていたのが印象に残っている。
「肩がおかしいというと、よくいわれたものです。おかしかったら笑えよと。マジな話、そういわれた。痛いと百回いって治るのだったらいえよと。治らんだろう。だったら黙って投げろと。」
時代を偲ばせる話だ。
■ 監督のコメントには注目!
マスコミの報道には、シーズンの活躍を保証する何ものも持ち合わせていないけれど、監督のコメントの推移だけには注目だ。キャンプにおける監督の役割のひとつが、選手のモチベーションを高めること。いい監督ほど、選手を意識的に、褒めて腐してアジテイト(扇動)する術に長けているのだ。だから、一人の選手に対するコメントの推移に、その選手の期待度と成長具合、そして監督の評価が見て取れる。ここをつぶさにチェックすることで、マスコミのヨイショ報道ではうかがい知れない、(特に新人、若手)選手の期待値と現段階の仕上がり具合や力量が見えてくる。今キャンプの場合、林、喜田、田村、伊代野、相木、渡辺あたりに対するコメントには耳をそばだてていよう。
カミングアウトすると、この私は、生でキャンプを一度も見たことが無い。
「なのに、何を偉そうに!」
はい、ごめんなさい。
キャンプは人それぞれ、好きに楽しめばよろしい!