そんな奴 おらんと 皆につっこまれ
「テレビのチャンネル回して!」
私がそう口にするたびに、
「チャンネルの回し方教えて?」
とリモコンを手渡されて必ず家族のツッコミが入る。
悔しいから私は二度、三度リモコンをぐるぐる回してチャンネルボタンをポチッ!
そりゃまあ云われてみれば、うちの子達の世代じゃ生まれてこの方、ボタン以外にテレビのチャンネル見たことないんだから仕方ないわな。ま、「わかっちゃいるけど止められぬ」とばかり、こちとら一度身に付いたフレーズが口をついて離れない鬱陶しさをうとましく思いつつも、もう、誰に何度つっこまれようとも「テレビのチャンネルは回す」ものだし、「電話のダイヤルも回す」ものだし、「レコードは擦り切れるくらい聴く」ものだし、京橋は「ええとこだっせ」だし、ハナテンは「車売る?」とこだし、伊東に行くなら「ハトヤ、電話はヨイフロ」だし、「関西電気保安協会」は絶対にフリつけないと読めないに決まってるんじゃ(TT)と開き直る。なのでたまにお仲間を発見すると「何ちゅうか本中華」、「あっと驚くタメゴロウ」とばかり嬉しくなってしまうや「アーリマセンカ」。
思えば私のなかのボキャブラリーの蓄積は10歳から20歳くらいにピークがあって、その後はおしなべて減衰傾向の一途。今ではボキャブラリーの新規登録は「エラー!」で受け付けてくれない始末。やっぱりもっともっとあの時代に本を読んでおくんだったなあ。かくして「死語累々」の林をかき分けて「20世紀中年」は昭和の芳香ただよわせながら、今日も今日とて虫も殺せぬ「オヤジギャク光線」を唯一の武器に生きていくのであった。
二槽式洗濯機の使い方を一から教えなければならなくて疲れました。
ましていわほーさんがおっさるような「夏歌詞」の数々は、彼女にとって古典の授業のようなものです。
テレビのチャンネルはまわすもの
電話はダイヤルを回してかけるもの
当たり前だのクラッカー・・・失礼いたしました。
次の世紀には「チンして」も、「活字」も意味が通らなくなってるかも…
嗚呼、年はとりたくないねぇ。
生活を取り巻く電化製品の形態で世代間ギャップを実感することが多いもんです。それにしてもリモコンの便利さに慣らされると、リモコンが見当たらなくなったときにパニクルのは若い世代に多いですね。最低限の操作はリモコンがなくてもできることを教えてやるとちょっと尊敬されていまいます。
⇒西田辺さん
> 60年代生まれ大集合ブログはここですか(笑)
はい、こちらでございます。w
この前、電子レンジ買い換えたんですが今日びのやつは「チン」とは言わないですね。「♪ちゃららんちゃららんちゃららららー」なるメロディーがなります。うちの子にレンジすることを言うとき「♪ちゃららんちゃららんちゃららららー……しといて!」とお願いする間に自分でやっちゃったほうが早いんですわ。
UHFといえば我等のサンテレビ(36チャンネル)。
それはもうお世話になりました。ラジオのチューニングよろしくUHFの微妙なダイヤル操作で「これだ!」の瞬間に合わせる快感はVHFにはない歓びでした。
まあ野球以外でUHFのチャンネルを見ることはまずありませんでしたが。